Tokyo VR Startups2期生「カバー」、みずほキャピタルとTLMなどから総額約3,000万円を資金調達 AR対応のバーチャル版ライブ配信サービスがまもなく登場

AR対応のバーチャル版ライブ配信サービスを開発するカバー社は、みずほキャピタル、TLM及び、ユーザーローカル代表取締役の伊藤将雄氏、gumi代表取締役社長兼Tokyo VR Startups代表取締役社長の國光宏尚氏と他1名の個人投資家から、総額約3,000万円の資金調達を実施した、と発表した。

VR/ARを活用したソーシャルサービスを提供するカバー社は、みずほキャピタル、TLM及び、ユーザーローカル代表取締役の伊藤将雄氏、gumi代表取締役社長兼Tokyo VR Startups代表取締役社長の國光宏尚氏と他1名の個人投資家から、総額約3,000万円の資金調達を実施した、と本日発表した。

#### ○ 日本初のGPS対応スマホアプリの生みの親が「AR/VRスタートアップ」を創業

カバー社は、日本初のGPS対応スマートフォンアプリ『30min.』を主軸としたO2O事業を展開しイード社へ売却した、谷郷元昭氏が2016年6月に設立した会社。

#### ○ 初めて「gumi 國光宏尚氏」が「Tokyo VR Startupsの採択企業」に出資

同社は、Tokyo VR Startupsの第2期生に採択されており、開発資金としてTokyo VR Startupsから出資を受けている。なお、最新のラウンドでは、國光氏が個人投資家として名を連ねているが、Tokyo VR Startupsの投資先の中で出資したケースは、今回が初めてだという。

* 参考記事:Tokyo VR Startups、第2期生の成果発表会「Tokyo VR Startups Demo Day」を開催

また今回の発表に合わせて、アニメやゲームなどを展開する企業が、ファン向けに3Dキャラクターを使ったインタラクティブな番組を生放送できる、「AR対応のバーチャル版ライブ配信サービス」を近日中に提供開始することも明かした。

具体的には、まず8月に「α版サービス」として、配信者向けのアプリの提供を開始し、自社で制作した番組のYouTubeやニコニコ生放送の自社チャンネル内での配信を行うと共に、企業様の番組配信にも随時対応していく。その上で、9月に「正式サービス」を開始し、視聴者向けのアプリの提供を開始し、自由視点での視聴や配信者とのコミュニケーション、AR機能を楽しむことができるようにする予定。

#### ○ カバー社が挑む「ライブエンタテインメント」市場とは?

音楽コンサートや舞台など、演者と観客が同じ空間でリアルな体験ができる「ライブエンタテインメント」市場。ぴあ総研が2016年9月に発表した『2016ライブ・エンタテインメント白書』によれば、2015年の市場規模は過去最高の5,119億円を突破し、2000年以降の過去最高記録を、4年連続で更新している。

[ぴあ総研『2016ライブ・エンタテインメント白書』(2016年9月)]

もちろん、ライブエンタテインメントの盛り上がりは日本だけでない。中国では、時価総額3,000億円のYY.comが台頭しており、売上は1,500億円を超える。また、ライブエンタテインメントが牽引し、世界市場における日本由来コンテンツの売上は約141億ドルで、市場全体の2.5%を占めている。

#### ○ AR対応バーチャル版ライブ配信サービスがライブ配信に革新を起こす

カバー社の「AR対応バーチャル版ライブ配信サービス」を利用すれば、配信者は専用のアプリケーションで3Dキャラクターを操作して、番組をその場で手軽にライブ放送できる。身体を動かしたり、顔の向きや表情と唇の動き、手や指の動きを自由に操作することができるため、まるでキャラクターが生きているかのようにリアルタイムに映像を配信できる。もちろん、キャラクターを3D化していない場合には、カバー社が3Dモデル制作も対応してくれる。

視聴方法は、スマホでもPCでも番組をインタラクティブに視聴できる他、VRデバイスを使えばスタジオ観覧も楽しめる。スマートフォンでの視聴は正式リリース時に提供予定であるが、一般的なライブ配信サービスとは違い、3DCG映像として番組が配信されるため、視点を自由自在に変更することができるものになるそうだ。

さらに、iOS11のARKitに対応したAR機能も含むという。ARではキャラクターを実寸表示して、リアルな空間でARライブ配信ができたり、キャラクターと一緒に写真や動画を撮影できたり、3Dペイントなどの機能を活用して、トークやダンスなど様々な番組の配信を実施できるものになる予定。