Project TangoやDJI最新ドローン起用で話題の「Movidius」がインテルに買収…VR/AR/MR分野、そして自立型デバイスを強化

インテルは、機械学習やコンピュータービジョン向けの統合SoC(System on Chip)ソリューションを得意とするチップメーカーMovidiusを買収する計画である、と発表した。Movidiusは、グーグル「Progect Tango」やDJIの最新型ドローンに技術が起用されるなど話題の会社。

インテルは、9月5日、機械学習やコンピュータービジョン向けの統合SoC(System on Chip)ソリューションを得意とするチップメーカーMovidiusを買収する計画である、と発表した。今回の買収で、買収契約の詳細は明かされていない。

Movidiusは、今年(2016年)1月、グーグルと提携を発表し、Android端末への画像認識用プロセッサの実装を進めていることを明かしている。これにより、テキストに比べて計算処理の負荷が大きい画像認識のオフライン実装を進める予定。

実際、グーグルの「Project Tango」には、Movidiusのプロセッサ「Movidius Myriad」が起用されている。その他にも、Android端末で、Movidiusのプロセッサ及びチップ「MA2450」対応のソフトウェアを用いながら、リアルタイムの画像認識技術の実装に着手している。

また、今年3月には、ドローン 最大手DJIの最新モデル「Phantom 4」にMovidiusの技術が起用されていることを明らかにした。加えて、レノボと共同でVRヘッドセットを提供開始することも発表した。

インテルは、今年8月、完全ワイヤレスのVRヘッドセット「Project Alloy」を発表したばかり。「Project Alloy」は、PC相当の機能を内蔵するヘッドマウンドディスプレイ(HMD)に、インテル独自の3Dカメラ技術「RealSense」を組み合わせたもの。「Project Alloy」の発売は早くても2017年半ばで、価格は1,899ドルの予定。

今回の買収によって、インテルは、既存技術を融合することで、ロボット、ドローン、VR端末などの分野に、コンピュータ・ビジョン、ディープラーニング関連のソリューションを提供する予定。さらに、Movidiusの技術を応用して、AR/MR分野やセキュリティ用カメラなどにも活用していきたい考えだ。

なお、Movidiusは、今回の買収について、MovidiusのVPU(Vision Processing Unit)プラットフォームとインテルの3Dソリューション(Intel RealSense Technology)を組み合わせることで、3次元での画像認識・環境認識の技術を向上できるとしている。これにより、自立型デバイスを支援していきたい考えだ。