NEDO、シード期の研究開発型ベンチャー支援制度で新たに4テーマ始動

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ベンチャーキャピタル等と協調して、初期段階(シード期)にある研究開発型ベンチャーを支援する助成金制度において、新たに4テーマを始動させた、と発表した。

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、8月5日、ベンチャーキャピタル等と協調して、初期段階(シード期)にある研究開発型ベンチャーを支援する助成金制度において、新たに4テーマを始動させた、と発表した。

NEDOは、2015年より、NEDOが認定した国内外のVC等から出資または出資意向確認書を得た研究開発型ベンチャーを公募し、VCが一定額を出資していることを条件に、NEDOが助成金を交付するもの。昨年度までに既に19社が助成金交付を受け、事業を開始している。

2016年度の公募に先立ち、認定VCを12か18に拡充。その後、公募を経てテーマを選定し、認定VCからの出資が確認された4件について、助成金の交付を決定。

### 採択テーマと助成先

#### 助成先:株式会社スカイシーファーマ(認定VC:株式会社SARR TECH RANCH )

世界初の自閉症スペクトラム障害治療薬・関連事業の事業化。世界的に人口の1%以上存在すると考えられている自閉症等のASD患者に対して、抜本的な治療を行う世界初の自閉症スペクトラム障害治療薬の開発と、それに伴う診断キット、モデルマウスの提供を行う。

#### シンクランド株式会社(合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル)

「光渦レーザー」を利用した、インスリン注入用マイクロニードルの事業化。千葉大学尾松研究室との共同研究となる特殊な「光渦レーザー」を用いる製法で(1)無痛(2)廃棄が容易(3)中空型のマイクロニードルを実現し、全ての患者を痛みから解放し、QOLの向上を実現。

#### 株式会社チカク(500 Startups Japan)

遠方の高齢者と孫をつなぐ動画と写真のコミュニケーション。遠く離れて暮らす孫の毎日を、共に暮らしているかのように祖父母が身近に感じられるようにするサービスを展開。最新機器の利用が困難な祖父母であっても自宅の大画面テレビで、毎日簡単に孫の動画と写真が閲覧できる。

#### 株式会社アドバンスドレーザーテクノロジー(Triple Ring Technologies,Inc./株式会社日本医療機器開発機構)

アルツハイマー型認知症の早期診断機器としての革新的OCT機器開発。本事業では増感観察技術と、特殊レーザー光源を用いて分解能を1.3μmにまで飛躍的に増大させ、かつ高分解能・高速・高感度で3D表示も搭載する革新的OCT装置を実用化。さらに、これを利用しアルツハイマー病の早期診断を行う。

なお、NEDOは、現在第2回の公募を7月11日~8月26日の期間行っている。以下、NEDOの「平成28年度研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援に係る第2回公募」より概要を記載。

### 平成28年度研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援に係る第2回公募

#### 助成事業の概要
* 具体的な技術シーズを活用した事業構想を持ち、NEDOが別途公表している認定VCより、NEDOに申請する助成金の15/85以上の金額の出資を受けるSTSへNEDOは助成。
* 助成率及び助成額上限:助成率:85%以内(1件あたりの上限額は7,000万円)
* 助成事業の期間:交付決定日から平成29年10月31日まで。
* 助成対象経費:技術シーズの事業化に必要な経費(実用化開発、企業化可能性調査等)
* 対象技術:
* 経済産業省所管の鉱工業技術(例えば、ロボティクス、AI、エレクトロニクス、IoT、クリーンテクノロジー、素材、医療機器、ライフサイエンス、バイオテクノロジー技術、航空宇宙等。但し、原子力に係るものは除く。)
* 具体的技術シーズであって、研究開発要素があることが想定されること。例えば、スマートフォンのアプリ開発のためのソフトウェアのコーディングなど、技術的要素が薄いものや、既存製品(購入品)を利用しただけのものについては対象外とする。
* 競争力強化のためのイノベーションを創出しうるものであること。