M&A加速!アップル、機械学習・人工知能「Turi」を約200億円で買収…Siri事業を強化、2015年以降の買収件数は15社を突破

機械学習と人工知能を得意とするTuriがAppleに買収されることで合意した、と報道された。一部報道によれば、買収価格は2億ドル(約200億円)と言われている。

8月5日付のGeekWireなど複数のメディアは、機械学習と人工知能を得意とするTuriがAppleに買収されることで合意した、と報道した。一部報道によれば、買収価格は2億ドル(約200億円)と言われている。

今回の買収以降、Turiは、シアトルの拠点に残り、データサイエンス、人工知能、機械学習の分野でAppleの事業開発をサポートしていくという。

今回の買収で、Appleは、機械学習と人工知能の分野を強化していく狙いがある。また、Appleはシアトルの近くカリフォルニア州クパチーノの本社で直近2年間エンジニアリングの研究開発を強化していたが、今回の買収を機にその流れが加速することは明白だろう。

ただ、Turiの技術がどのApple製品に応用されていくかはわかっていないが、Appleはこれまでパーソナルアシスタント「Sir」関連事業を拡大するために、人工知能に注力してきた背景があることから、Turiの技術もSiriに影響を与えるものではないかと推測できる。

Turiは、Turi Machine Learning Platform、GraphLab Create、Turi Distributed、Turi Predictive Serviceなど、機械学習と人工知能を使って、開発者のアプリ開発を支援する。これにより、大企業や中小企業は、レコメンドエンジン、不正検出、予想離脱率、評判分析、および顧客セグメンテーションまで幅広いデータを解析できる。

もともとTuriは2009年にCEOであるCarlos Guestrin氏を中心に、カーネギーメロン大学のオープンソースプロジェクトとして始まった。

Guestrin氏はその後2012年にワシントン大学で教鞭をとる。その功績をアマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏に見初められ、Guestrin氏とその妻であるEmily Fox氏の2人のワシントン大学における機械学習に関する研究は200万ドル(約2億円)を支援を得る。それを機に、Guestrin氏は、ワシントン大学からオープンソースプロジェクトとしてスピンアウトして創業することとなった。創業当時の会社名は、GraphLab。

それから1年後、GraphLabはシリーズAで675万ドル(約7億円)の資金調達を実施する。シリーズAには、シアトルのベンチャーキャピタルMadrona Venture GroupとNEAが参加した。その後、2015年1月にはシリーズBで1,850万ドル(約19億円)を調達。

そのタイミングで、GraphLabはDatoへ社名変更。数週間後にはDatoからDattoに社名変更。商標などの問題で、今月にはTuriへ社名変更した。

Appleは、2015年から約15社の企業を買収している。買収企業の中には、Turiのような人工知能・機械学習関連の企業がPerceptioとVocalIQの2社ある。さらに、2016年には入ってからは、顔認識のEmotient、エドテックスタートアップLearnSprout、空間認識のFlyby Media、ファームウェアのLegbaCoreを買収。

今後、Appleがどのような戦略のもと、企業を買収し、自社のサービスやプロダクトに反映していくのか。Appleならではの投資力に期待したい。