LINE、上場後初めての決算発表(2016年12月期第2四半期決算)

今回、Pedia Newsでは、7月27日に公開された決算短信をベースに、LINEの2016年12月期第2四半期連結累計期間(2016年1月1日から2016年6月30日まで)の決算を紹介する。

国内で2017年3月期の企業の第1四半期(2016年4月~6月期)の決算発表が本格化する一方で、海外でも2017年12月期の企業の第2四半期(2016年4月~6月期)の決算発表が本格化している。(参考記事:決算シーズン到来!注目IT・ゲーム関連株の決算スケジュールまとめ(2016年7月末)

その中でも、注目企業の一つであるのがLINE。LINEは、今月日本と米国で同時に株式上場したばかり。

今回、Pedia Newsでは、7月27日に公開された決算短信をベースに、LINEの2016年12月期第2四半期連結累計期間(2016年1月1日から2016年6月30日まで)の決算を紹介する。

### LINE 2016年12月期第2四半期決算

LINEは、上場後初めてとなる決算を発表した。

2016年6月末時点で、LINEのグローバルMAUは前年同期末比4.1%増加の2億2,000万人。そのうち、特に市場シェアの高い、日本、タイ、台湾、インドネシアの主要4カ国におけるMAUは前年同期末比20.8%増加の1億5,700万人となった。

売上高は、LINE利用者の増加に伴う、スタンプなどの売上が増加したことに加え、広告売上の拡大によって、前年同期比19.8%増の673億1,000万円となった。

それでは、主なサービス別売上の内訳をみてみよう。

まず、LINE GAME、LINE プレイ、LINE マンガ、LINE 占い、LINE MUSICなどのコンテンツ事業は『LINE ブラウンファーム』が好調であったものの、第3四半期以降でのリリースタイトルの立ち上げによって、前年同期比8.2%減の114億円となった。

次に、スタンプ・着せ替え・LINE Outなどのコミュニケーション事業では、①ポップアップスタンプ、②LINEクリエイターズ着せかえなどをリリースし、前年同期比13.1%増加の74億円。

公式アカウント、スポンサードスタンプ、LINE ポイント広告、タイムライン、LINE NEWS広告などのLINE広告事業では、従来の公式アカウントやスポンサードスタンプ等のメッセンジャー型広告に加え、6月からLINE Ads Platformを開始しTimeLineやLINE NEWS等のパフォーマンス型広告が貢献し、前年同期比60.1%増の126億円となった。

また、LINEは、第2四半期決算説明会における質疑応答において、パフォーマンス型広告の主な広告主について、

6月の時点ではパフォーマンス型広告の25%がゲーム関連、25%がコスメティック関連の広告主様で、残りの50%は幅広い広告主様となっています。新規開拓では既存のメッセンジャー広告においては主に大手クライアント様にお使いいただいていましたが、今後はパフォーマンス型広告によりダイレクトレスポンスと言われる領域のお客様からもお使いいただけるようになったというのが大きな変化です。

と述べ、運用型広告については、

運用型広告を進める上で、タイムラインにLINE Newsを掲載したことでタイムラインの MAU も上がり、相乗効果はあったと言えます。今後は様々な LINE のコンテンツを LINE タイムラインに掲載しやすくする等の施策を行っていく予定です。

さらに、LINE LIVE については、下半期から一般の利用者に開放する予定です。これにより更なるユーザーの数の成長が見込まれます。

と説明している。

ラジオ型音楽配信サービス『MixRadio』事業については、①事業パフォーマンス、②音楽配信業界における競争の激化、③サービス運営にかかるコスト、④LINEにおける事業の優先順位などを考慮した結果、2016年3月21日にサービスを終了している。

次に、地域別売上をみてみよう。地域別売上は、日本が全体の約70%で海外が約30%を占めた。これについて、LINEは、第2四半期決算説明会における質疑応答において、以下のようにコメントしている。

タイムライン広告については下期から台湾、タイで展開する計画です。国内外の売上比率については現時点では国内のパフォーマンス型広告の成長が大きいため、短期的には国内の売上の方が大きくなると見込んでおりますが、その後サービスの拡大に伴い海外比率があがると見込んでおります。

また、営業利益は、LINEが福岡に保有する土地を九州旅客鉄道株式会社へ50億5,000万円売却して得た売却益24億6,000万円を計上。 オフィスの移転や上場準備などで前年同期比2.9%増の営業費用がかかったものの、133億7,000万円の黒字となり、9億円の赤字だった前年と比べて大幅なプラスとなった。

さらに、純利益も、前年同期52億9,000万円の赤字から、25億6,000万円の黒字に転換した。

最後に、LINEの各種サービスのMAUを紹介しよう。

LINE NEWSのMAUは、前年同期比281%増加の4,100万人、LINE LIVE・LINE TVのMAUは、2,600万人、LINEが提供する自撮りカメラアプリ(セルフィーアプリ)B612のMAUは、前年同期比169%増加の6,500万人。

なお、LINE Payのグローバル取引高は、前年同期比の540%増加、LINE BOT APIのデベロッパー登録者数は1万5,000人となった。