exヤフーが挑む!ホテル向け料金戦略AI「MagicPrice」の空、PAAKキッカケにシードで資金調達…代表取締役松村氏が語る、500 Startups・インキュベイトファンドなどが投資した裏側と今後の展望

ヤフーを卒業したふたりがスタートアップとして新たな人生を歩みはじめた。株式会社空は、本日、シードラウンドで500 Startups Japan、インキュベイトファンド、千葉功太郎氏からJ-KISS型新株予約権方式による資金調達を実施した、と発表した。

今回、Pedia Newsでは、株式会社空の代表取締役である松村大貴氏に、今回の資金調達の経緯と今後について、インタビューを実施した。

ヤフーを卒業したふたりがスタートアップとして新たな人生を歩みはじめた。株式会社空は、本日(7月12日)、シードラウンドで500 Startups Japan、インキュベイトファンド、千葉功太郎氏からJ-KISS型新株予約権方式による資金調達を実施した、と発表した。

今回、Pedia Newsでは、株式会社空の代表取締役である松村大貴氏に、今回の資金調達の経緯と今後について、インタビューを実施した。

### exヤフーが旅行業界に挑む!ホテル向け料金戦略AI「MagicPrice」

株式会社空は、世界中の料金ミスマッチをゼロにすることを目指し、AI(人工知能)によるホテル料金の最適化を行う『MagicPrice』を開発。

『MagicPrice』は、需給に合わせ、旅行者にもホテルにも嬉しい最適料金をどんな時でも提供可能にする、ホテル向けサービス。『MagicPrice』は、①使うほどに算出精度を増す機械学習技術の活用、②誰にでも使えるUIデザイン、③多忙なホテル従業員を助ける自動運用、の3点を特徴に持つ。 現在ベータ版の提供を行っており、WEBサイトより参加ホテルを募集中。

「世界中の料金ミスマッチをゼロにする」それが『MagicPrice』のビジョンです。経済学的にも現実的にも、需要と供給に合っていない料金を出すと、売り手側も買い手側も損をするということが起きています。

それが、旅行業界の場合は非常にシビアな問題になっています。ホテルや旅館をはじめ旅行業界は、ITやマーケティングに精通した人が潤沢にいるわけではない領域でもあります。

もともと、僕らはヤフーで広告事業に携わっていて、そこで得た知見をいかして、旅行業界をテクノロジーで力で助けたい、そう思って『MagicPrice』の開発をはじめました。

現状、インバウンドなどもあって盛り上がる中、去年と今年で全く需要が異なります。そういう波打つ状況で、いまホテルや旅館がやっていることは、経験と勘、そしてエクセルなどの手作業という状況です。

だからこそ、旅行業界に最新の技術を取り入れることで、人間がやらなくてもいい仕事をどんどん機械に任せていこう、それが僕らの想いです。(松村氏)

### TECH LAB PAAKをキッカケに資金調達

また、株式会社空は、リクルートが運営するTECH LAB PAAKの入居者で3期生でもある。2016年3月には、TECH LAB PAAKのデモデイに登壇し「コロプラ賞」「オーディエンス賞」を受賞。

TECH LAB PAAKに入居してよかったことは、資金調達前だったのでオフィスの家賃が浮いたということはもちろんですが、コミュニティの価値が1番大きいと思っています。

TECH LAB PAAKにいたからこそ、そこで、起業家同士の横のつながりも、自分たちを支援してくれるような大人たちとの縦のつながりもできました。個人的に、起業家同士の繋がりが1番価値があると思っていますし、それを実感しています。

今回、シードラウンドの資金調達で、千葉さん(千葉功太郎氏)にご出資いただいていますが、千葉さんとはTECH LAB PAAKのデモデイで初めてお会いして、その際に「コロプラ賞」をいただいたことがキッカケとなり、今回千葉さん個人からご出資いただくことになりました。TECH LAB PAAKの場所で、資金調達が決まって、本当にTECH LAB PAAKのおかげだと思っています。(松村氏)

TECH LAB PAAKの入居者でデモデイから実際の資金調達に繋がったのは、今回が初めてとなる。シェアオフィスで得た人脈や出会いをキッカケにチャンスをつかむ。スタートアップには、実力だけでなく運とタイミングも求められるのだ。

### サービス開始時からグローバル展開を目指す

また、株式会社空は、今回のラウンドで、500 Startups Japanをリード投資家に迎え、インキュベイトファンド、千葉功太郎氏からも資金調達を実施した。今回の資金調達について、松村氏は、

今回の資金調達は、初めての外部からの資金調達でした。僕らは、今後海外に向けてサービスを展開していきたいと考えていて、海外に事業展開する際に一緒に挑戦してくれるVCから資金調達ができたら1番嬉しいと考えていました。

僕らは、数字のデータを中心に取り扱っています。プライシング(価格)は、言語に関係ないものなので、すぐにでも海外にサービスを広げていきたいと思っています。

今回資金調達に参加してくださった投資家の皆さんは、海外展開する上でのノウハウやネットワークをお持ちですし、次のラウンドを目指してサービスをグロースさせるために様々な面で協力してくれる方々なので、1番理想的な投資家からうまく資金調達を決めることができたと思っています。

僕らのサービスは、事業領域が旅行業界で、ターゲットもB2Bのサービスで、データを蓄積していく側面が強く、非常に技術的な側面も多いです。そういう中で、今回、僕らの想いに共感してくださって、僕らがこれから実現していきたいことに価値を感じてくださって、僕ら自身に可能性を感じてくださる投資家の皆さんとご一緒できました。

サービスのことも技術のことも含めて、一緒に盛り上がれて、サービスを大きくしていこう、と1番評価してくださった方々とご一緒できてよかったと思っています。

と説明した。

### 国内屈指のデータサイエンティスト集団へ

最後に、今後について、松村氏は、

今回、7月からベータ版を提供開始しますが、まだまだサービスとしてはプロトタイプレベルで、いわゆるMVPの状態だと思っています。現在ご提供できる機能は、ユーザーであるホテルの担当者向けに最適料金を算出してお見せするというところまでです。

今後は、それを自動で運用できるようにしていきたいと思っています。リアルタイムに各旅行予約サイトと繋げることで、旅行者に対して常にフレッシュな最適料金を提供できるようなものを作っていきたいと考えています。

現在コアメンバー2人・パートタイムメンバー2人の体制で、20歳代後半~30歳代前半のメンバーで開発しています。

今回の資金調達で、人員を強化していきたいと思っています。特に、フロントエンジニア(ウェブアプリケーション)とUXデザイナー、そしてデータサイエンティストで人材採用を進めていきたいと思っています。今後、中期的に1番注力して投資していくところは、データサイエンティストを集めていくことです。機械学習やディープラーニングといったものを使いこなせる人にたくさん集まってもらうことで、そこに強みを持つ会社を作っていきたいと考えています。

と述べ、今回の資金調達で人員体制を強化し、事業開発を進めていきたいと意気込みを語った。なお、株式会社空は、7月15日に開催するインキュベイトキャンプにも出場する予定だという。

インバウンド需要の高まりとともに、いまホットな国内旅行・宿泊業界において、テクノロジーの力で新たなイノベーションに挑戦する、株式会社空に期待したい。

『MagicPrice』

株式会社空

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