Accel Partners、総額2,256億円の2つの新ファンド設立…2015年の投資実績も公開

米国・パロアルトのベンチャーキャピタル(VC)Accel Partnersは、3月15日、総額20億ドル(約2,256億円)で2つの新ファンドの募集を完了した、と発表した。また、Accel Partnersは、2015年の投資実績も公開している。

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米国・パロアルトのベンチャーキャピタル(VC)Accel Partnersは、3月15日、総額20億ドル(約2,232億円)で2つの新ファンドの募集を完了した、と発表した。

今回の2つの新ファンドについて、同社は、1つ目の5億ドル(約564億円)のファンドでは、

* 投資対象
* シードステージ・シリーズAステージのスタートアップ
* 1件あたりの投資金額
* 50万ドル〜800万ドル(約5,640万円〜9億248万円)

で投資を行い、2つ目の15億ドル(約1,692億円)のファンドでは、

* 投資対象
* 主に米国を拠点とした黒字化したグロースステージのスタートアップ
* 1件あたりの投資金額
* 平均3,500万ドル(約39億4,835万円)

で投資していく、とのこと。

Accel Partnersは、1983年に設立されたアーリーステージとグロースステージに投資するVC。

2015年の投資実績を振り返ると、投資領域は、ECが30%、モバイルが22%、SaaSが17%となった。

Accel Partners

また、イグジットは、IPO(上場)が77社、M&A(買収)が372社。なお、イグジット企業には、Northwest Mutualに買収されたLearnVest、LinkedInに買収されたlynda.com、Under Armourに買収されたMyFitnessPal、Olaに買収されたTaxiForSureが含まれる。

2016年の投資方針について、同VCでは、以下を掲げている。

* 分散型アントレプレナーシップ
* 世界中のどこにいようとも、才能をいかすための機会はたくさんある。起業家は、クラウドサービス、インターネットコマース、バイラルマーケティングによって、ニューヨークからバンガロール、ロンドン、ヘルシンキまで、たった一つの場所からではなく世界中のあらゆるところで、既存産業をディスラプトする企業を分散して創造できる。
+ ソーシャルグラフ
* ソーシャルグラフは人々の相互作用を常に配向し続ける。これまで、Facebook、GoFundMe、Spotifyなどに投資を行い、数あるソーシャルネットワークの中から変化と次世代の新しい機会を提供するものを支援している。
* 企業コラボレーション
* Facebookが人間中心のサービス設計をして、共同作業、コミュニケーションに新しい革命をもたらしたように、Slack、InVision、HipChatなど企業向けのプラットフォームに積極的に投資を行う。
* セキュリティ
* 世界は常に新しい脅威と戦うセキュリティシステムとプロセスを求めている。セキュリティへの投資は非常に比重が高い。
* オープンソース
* オープンソースはこれまで企業内の技術エンジンの見直しや改善に影響を与え、オープンイノベーションを生み出している。
* 定量化・自律した未来
* 予測分析・人工知能・機械学習・コンピュータービジョンテクノロジーによって、定量化・自律した未来に向かっている。これらの分野は、企業が顧客のニーズを最大限に満たすために最善の方法を模索し続ける。DJIの高性能なドローンは、無人航空機(UAV)産業におけるユースケーストアプリケーションの成長エコシステムを提供している。一方、GoogleとTesla Motorsは自動運転車を現実化している。
* ビデオテクノロジー
* ビデオテクノロジーの黄金時代にいる。消費者は、プロからアマチュアまで新しく素早いビデオソリューションを待ち望んでいる。
* AR・VR(Augmented/Virtual Reality)
* 時期早々ではあるが、Oculusなどの登場によりAR・VRにおける現実さながらの体験ができる未来が目の前まで来ている。それは、仮想空間上で何かに没入させ、インタラクティブなものへと発展するだろう。AR・VRへの投資は長期的なものになるだろう。

今回の新ファンドによって、同VCは、次の世代の技術を使って極めて難しい巨大な問題を解決する次世代の起業家を支援していきたい考えだ。