500 Startups Japan、初めてのハッカソン「500 HALLOWEEN HACKATHON」を開催…マネージングパートナー澤山氏が語る、ハッカソンの魅力

シリコンバレーに拠点を置くシード投資ファンド500 Startupsの日本向けファンド500 Startups Japanは、10月8日・9日の2日間に渡り、初めてのハッカソン「500 HALLOWEEN HACKATHON」を開催する。今回Pedia Newsでは、500 Startups Japanマネージングパートナーであり、自身もハッカソンで入賞するなどの実績を持つ、まさに”テックギークVC”澤山陽平氏にインタビューを実施。

自らもハッカソンに出場するテックギークなキャピタリストが、ベンチャーキャピタル主催のハッカソンを開催する。

シリコンバレーに拠点を置くシード投資ファンド500 Startupsの日本向けファンド500 Startups Japanは、10月8日・9日の2日間に渡り、初めてのハッカソン「500 HALLOWEEN HACKATHON」を開催する。

今回のハッカソンでは、当日発表のテーマのもと、使用言語は問わずに、2人1組のチームで世界に通用するプロダクトを2日間でつくることを目指す。最優秀に選ばれたチームは、10月28日、シリコンバレーで行われる「500 Startups DEMO DAY(Demo-Ween)」へ特別に招待される。なお、シリコンバレーまでの渡航費と宿泊費(Airbnb)も支給される。

今回Pedia Newsでは、500 Startups Japanマネージングパートナーであり、自身もハッカソンで入賞するなどの実績を持つ、まさに”テックギークVC”澤山陽平氏にインタビューを実施した。

ー 澤山さんご自身もハッカソンによく出場なさっていますよね。

**澤山氏**:たしかによく参加しています(これまでの作品一覧:CFTraqその他の作品一覧)。過去1年に限っても、昨年11月に野村證券を退職した翌日(正確には最終出社日の翌日)にTechCrunch Tokyo Hackathon 2015に出て以来、今年5月にはSlush AsiaのハッカソンであるJunction Asia、そして先々週に大阪で行われたOIH オールナイトハッカソン in 勝尾寺などに参加しました。プレイヤーとして出るだけでなく、AngelHack Tokyoには審査員として参加したこともあります。

**澤山氏**:ハッカソンに参加する理由は、個人的に”コードを書くのが大好きだ”というのが一番大きいです。ただ、普段は本業が忙しくて、コードを書く暇がないので、たまにハッカソンに参加して思う存分ハックしているというわけです。同じ理由でエンジニアの友人と開発合宿をすることもあります。

”最新の技術にちゃんと触れておきたい”というのもあります。ついつい面白そうなO’Reillyの本を見つけると買ってしまうのですが、積ん読になってしまっているので、ハッカソンに参加したり、や開発合宿を定期的に開いたりして集中的に勉強するんです。

また”様々なエンジニアの人たちと交流したい”という想いもあります。以前はScalaというプログラミング言語の国際カンファレンス「Scala Matsuri」の運営をしていて色んな繋がりがありましたが、最近ではやはり本業が忙しすぎてそうした活動があまりできていないのもハッカソンに参加する理由のひとつです。

ー 500 Startups Japanがハッカソンを開催するのは初めてですよね。なぜ、ベンチャーキャピタルである500 Startupsが今回ハッカソンを開催するに至った経緯を教えてください。

**澤山氏**:このアイディアが浮かんだ最初のきっかけは、投資先の創業者と話をしていく中で、”エンジニアの重要性”をより一層感じることが多くなったことでした。元々、500 Startups代表のデイブ・マクルーアがエンジニアだったということもあり、500 Startupsとしてギーク/エンジニアへの思い入れは強くあります。近頃さらに「日本でもエンジニアのコミュニティを広げたい」「エンジニア出身の起業家を増やしたい」と感じるようになりました。

500 Startups Japanでは、これまでに月1で開催する、投資先企業向けのメンターセッション「#500STRONG Night」を通じて、ビジネス面でコミュニティに貢献してきました。その中で、ビジネス向けだけではなく、エンジニア向けにも何かしたいと思っていました。今後は、勉強会やワークショップなども何らかの形で貢献することも考えています。

またハッカソンは、リーンスタートアップにも似ています。ハッカソンでは、多くの場合、約24時間という限られた時間の中でプロダクトを企画し、必要な機能を開発していきます。さらにデモの時間が近づいてくると、不必要なものをどんどん削ぎ落としつつ、最低限デモに必要なものをなんとかquick and dirtyに仕上げていくという流れになります。このプロセス自体が、まさにスタートアップと同じだなと、個人的にも感じています。こうした体験をすることは、ついつい完璧主義になりがちだったり、細部に拘りすぎたりする傾向のあるエンジニアにとって、大事な体験だと思っています。

私自身のこれまでのハッカソン参加経験からも、”良いプロダクトやサービスをつくれるエンジニアはいるのに、最後のデモの際にアピールするポイントがズレている”という印象を受けたことがあります。こういう点にもちょっとしたアドバイスをしていくなどのことも考えています。

ー 今回の「500 HALLOWEEN HACKATHON」の魅力について、”500だからこそできる”ことなどございましたら教えてください。

**澤山氏**:“500だからこそできる”という点では、やはり今回の賞品にしている「シリコンバレーで行われるDemo Dayへのご招待」がインパクトが大きいでしょう。500 Startupsが誇るアクセラレーターのDemo Dayの現地の雰囲気を見ることで、大きく刺激を受けてほしいですし、”自分でもできるんじゃないか””やってみよう”という気持ちになって欲しいと思っています。

投資については、可能性はないとは言いませんが、今回のハッカソンのメインの目的ではありません。

また”私個人だからこそできる”という点では、様々なハッカソンに出て得た体験を元にやり方を決めています。先ほどお答えした経緯もあり、今回はエンジニアを特にターゲットにしているため、ハッカソンもガチめなものにしたいと思っています。そのため、参加資格はエンジニアかデザイナー、つまり物を作れる人に限っていますし、デモまでに何かしら動く物を作り上げることを最低条件としたいと考えています。プレゼンだけではダメです。むしろプレゼンより、デモでどこがCoolなHackなのかを見せることに集中してほしいと思っています。

もちろん色んな形のハッカソンがあって良いと思いますが、今回の500 Hackathonはこういう形でやってみようと思っています。

ー 最後に、500 Startups Japanは日本での本格投資を開始以降、スペイシー](https://thepedia.co/article/356/){: target=”_blank”}、「MagicPrice」の空、[「SmartHR」のKUFUなど様々なスタートアップに投資していますが、500が投資する際に重視しているポイントなど、投資に対する考え方を教えて下さい。

**澤山氏**:投資判断をする際に見ているポイントは3つのWhyです。

1. Why this? – なぜこのビジネスなのか
* 課題は何なのか、誰がペインを持った顧客なのか
* なぜ他にもある方法の中からこのソリューションを選んだのか
2. Why now? – なぜ今なのか
* なぜ今があなたのビジネスには一番良いタイミングなのか
* 重要な課題であれば、なぜ今まで解決されてこなかったのか。なぜ大企業がやっていないのか
3. Why you? – なぜあなたなのか
* この事業・ミッションを達成するうえで、なぜあなたのチームが最高なのか(日本では一番抜けがちなポイントですが、ファウンダー・マーケットフィットとも呼ばれ、非常に重視されます。大企業向けのサービスであればチームに大企業向けのセールスを経験した人がいるか、SMB向けであればSMB向けセールスの経験がある人がいるか、根幹となる技術のバックグラウンドを持ったエンジニアがいるかなど。初期のタイミングで大事なのは相補的なチームになっているかどうかです。)

500 Startups Japanは、2016年2月にファーストクローズしてから約半年で10件のスタートアップに投資しています。スペイシー、空、KUFUの3社に加えて、公開済みの投資先はポケットメニュー、DVERSEなどです。

また500 Startups Japanでは、初期投資は1,000万円〜5,000万円、追加投資は〜1億円というのが基本的なスタイルです。リード・フォローはあまり気にしません。リードを取る必要があればリードを取って契約書をまとめたり共同投資するVCやエンジェルを呼んできたりしますし、すでにリードが決まっているところにフォローで入れることもあります。現時点では初期段階の投資が多いので、平均投資額は2,000万円前後となっています。

ー ありがとうございました。

### 500 HALLOWEEN HACKATHON by 500 Startups Japan

* 運営 500 Startups Japan
* 開催協力 株式会社PLANISTA、株式会社コロプラネクスト
* 開催日時 10月8日〜10月9日 10時00分スタート
* 開催場所 株式会社コロプラネクスト( 〒150-6011 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー11階)
* 参加条件
* 29歳以下(イベント開催時)であること
* 実際にプロダクトをつくれる人のみ(ハードウェア・ソフトウェアに関わらず、プロダクト・ウェブ/スマホアプリ開発等の経験のあるエンジニアまたはデザイナー)
* 本イベントの両日程に参加可能であること
* 1チーム2人まで(個人参加も可能だが、当日チームビルディングの時間は設けない)
* 参加費用 ¥2,000 /人(当日回収)
* 審査基準 デモ必須
* 優勝特典 10月28日(金)にシリコンバレーにて開催される、500 Startups DEMO DAY(Demo-Ween)への参加 + 渡航費 + 宿泊費(Airbnb)支給

500 HALLOWEEN HACKATHON