35歳で脱サラ起業、「家族愛」が起業家人生を生む Moff第二章は「スマートトイ」から「サービスとデータ」へ

愛する家族のために起業する、そんな稀有な起業家がいる。35歳で脱サラ起業し「家族愛」がキャリアパスにつながったのが、Moff代表の高萩昭範氏だ。


愛する家族のために起業する、そんな稀有な起業家がいる。35歳で脱サラ起業し「家族愛」がキャリアパスにつながったのが、Moff代表の高萩昭範氏だ。

子供が生まれたのをキッカケに、自分のためのキャリアから家族のためのキャリアを考えるようになり、自身の強みのITの力を使って、子供を持つ家族のためのサービスを開発しようと起業を志す。

その後、大阪市主催のシリコンバレーツアーで、偶然にも日本国内のハッカソンで開発したMoffの原型と共にCrunchBaseのメンバーと意見交換し、IoT/ハードウェアがこれからの新しい波であると確信し、人とコンピューターの新しい関係を築くデバイスとして、まずはスマートトイの文脈から始めることを決意した。

IoT黎明期の2013年10月、株式会社Moffを創業。コンセプトモデルの段階では、エリック・リース著の「リーン・スタートアップ」の思想を取り入れ、ソフトウェアとハードウェアの開発を進めた。

同社は、「子供からお年寄りまでが、より明るく健康的な生活を送ることに貢献する」をモットーに、ウェアラブル端末「Moff Band」を開発し、3次元での動作認識と運動・認知能力評価をベースとした教育・健康・ヘルスケアのためのアプリ・コンテンツ配信・データ分析基盤を提供するIoTスタートアップ。

「Moff Band」では、ゲームのようなリッチコンテンツでより分かりやすく体感的なプログラムを、3Dモーション認識技術をベースに、ワンデバイスで、自由な動きをリアルタイムに定量的評価(各種身体能力・認知能力など)や、各分野に特化した、アプリプログラム、モーショントラッキング、ダッシュボードによるフィードバック、データの記録を一括提供する。

またIoT自立支援アプリ「モフトレ」は、主にデイサービスや老人ホームで利用できる、Moff Bandを使った今までにないIoT介護予防プログラム。 Moffバンドとアプリ(タブレット端末)のみで、大型の機器やスペースを用意することなく、リハビリや機能訓練を行える。

今年3月には、環境エネルギー投資、三菱総合研究所、ツネイシキャピタルパートナーズから総額3億円の資金調達を実施し、IoTとセンサーを活用した、健康・運用・リハビリ向けのプラットフォームとしてさらなる事業拡大を目指すとしている。

今後は、介護や医療などの現場で前向きに健康になれるように、Moffでお手伝いしていきたい。マイナス状態にある人をプラスに引き上げる、ということを、介護や医療の現場を皮切りに、様々な場面で実施していきたい。僕らは、ソフトウェアとハードウェアを持っているので、サービスとして提供するだけでなく、どういう経緯で利用者がこの結果になったのかというデータも提供することができます。サービスとデータ、この二軸で事業を展開していきたいと思います。