イケハヤ・正田圭・はあちゅうが考える、2019年の「脱社畜サロン」とは?【 #脱社畜サロン公開運営会議 】

脱社畜における最初の25mの泳ぎ方を身につけるために始動したオンラインサロン、『脱社畜サロン』。

年末の12月28日(金)には、作家・ブロガーであるはあちゅう氏の「はあちゅうサロン」との合体が正式に発表されました。これで「脱社畜サロン」は、プロブロガー・イケダハヤト氏と、連続起業家・正田圭。そして、はあちゅう氏の個性豊かな(?)3人の複数オーナーによる共同サロンになり、2019年もますます勢いを増していきそうです。

  • 仕事も経験も価値観も違う3人がサロンをどうやって運営していくのか?
  • そもそもオンラインサロンって「コミュニティ」だっけ?
  • 2019年、どんなイベントをしていくのか?

今回の記事では、先日サロン内で配信されたイケハヤ・正田圭・はあちゅうによる「公開運営会議」を記事としてご紹介します!

オンラインサロンってそもそもコミュニティ?コミュニティの定義を考える

はあちゅう:今日のテレビ会議では、
・3人のオーナー、それぞれが考えるオンラインサロン論
・共同のnoteマガジンの話
・今後の脱社畜サロンの運営について
・(脱社畜サロンの)ロゴマークについて
この辺りを3人で話していきましょうか。

イケハヤ・正田:大丈夫です。

はあちゅう:2012年から、ちゅうつねカレッジやちゅうもえサロンなど、多くのコミュニティを運営してきました。1年目はみんな(メンバー)はすごいんです、やる気が。セミナーも毎回埋まるくらい。投稿へのコメントもたくさんつきます。ただやはり、みんな熱が冷めてくる、飽きてくるんです。特に女性は自分の人生の優先順位が変わりやすいものだと思います。いまは恋愛が大事、いまはお稽古したい、とか。ジムと一緒ですよね。

正田:「オンラインサロンってそもそもコミュニティなのか」という問題はあると思っています。コミュニティの定義ってそもそも何なのかという話をすると、まず、会社や学校は間違いなくコミュニティだと思うんですよね。つまり、コミュニティの条件は「そのコミュニティに帰属している者たちが、そのコミュニティ価値を高めようとしていること」です。例えば学校だと慶応大に人にとって、慶応大学というブランドの価値が高まれば高まるほど、そのコミュニティに所属している者たちにメリットがあります。会社もそうですね。

ではその一方で、オンラインサロンはどうなんでしょう?所属している人たちが脱社畜サロンの価値が高まろうが高まるまいが、別にそこまで関係がない状態だと思うんです。確かにコミュニケーションを取る場ではあるけれども、「コミュニティではない」と思うんですよね。

イケハヤ:なるほど。

正田:「オンラインサロンって新しいコミュニティだよね」「コミュニティに入れば安心・安全」といったよく分からないことを言い始めちゃったために、本来はしっかりサービスを提供すればいいだけなのに、コミュニティとして運営しようとするからおかしくなってしまう。すごくユーザーが増えてきてときに、過剰な要求をされるようになり、それに応えるためにオーナーが「メンバーを飽きさせないようにどうにかしなきゃ!」といった具合でオンラインサロンオーナーが消耗していった、こんな1年だったと思うんですよね。

イケハヤ:素晴らしい。その通りだと思います。

結局、「コミュニケーションがあるメディア」みたいな感じで、メディアコンテンツが中心にあって、その下にあるコメント欄でメンバーがワイワイ盛り上がって、そこへオーナー自身も交流できるというパターンですよね。そこにプラスして、はあちゅうさや箕輪さんが開拓したような、プロジェクト型のオンラインサロンも別レイヤーとして動いていくと。オンラインサロンとは、「メディアコンテンツ+コミュニケーション」という感じがいいんでしょうね。

正田:本の下書きを考えると、多分分かりやすい。本の下書きをして、それをコミュニティに投稿し、そこへの感想を参考にする感じです。例えば、漫画家は読者アンケートで多かった意見通りに連載漫画のストーリーを変えるでしょうか。変えないと思います。参考にはするけれども、言う通りには絶対しないじゃないですか。読者がこうしてくれ!というストーリーにしていると、結局は面白いものにはならないユーザーの声は基本的には参考にする程度に留めたほうがいいんですけど、ただオンラインサロンだと、オーナーとメンバーの距離が近いから、「意見を聞かなきゃいけないのかな?」という勘違いをしちゃうんですよね。

イケハヤ:耳が痛いですね。

はあちゅう:(オンラインサロンは)オーナーがビジョンを持っていないと続いていかないんですよね。私はやりすぎてしまうことがあって、それは双方にとって良くないことだと思っています。オーナー側がいつもメンバーへ直接声をかけてあげようと、個別コミュニケーションを多く取ったをし結果、疲弊してしまいました。

正田:はあちゅうさんがこの3人の中で一番根が優しいですもんね。

イケハヤ:(コミュニティに)ちゃんとコミットしますよね。

正田:自分は結構アスペルガー気質だから、だいたい人には冷たいですからね(笑)

イケハヤ:あんまり他人に興味がない。

はあちゅう:わたしは他人のことを気にしちゃいがちな気質があると思います。男性と女性の違いももちろんあると思いますが。

正田:脱社畜サロンは現在月額3,000円です。これはコンビニでちょっと買いすぎたな、くらいの価格感です。セミナーやイベントに参加したと考えても安いですからね。その一方でメンバーから求められる、一般的なオンラインの価格に対するリターンのハードルは高い気がしています。

はあちゅう:SNSって無料で閲覧できるじゃないですか。だからなのか、普段そうした形のないものに対して、お金を払い慣れていない人たちでも気軽に入れるところが、オンラインサロンのいいところでも悪いところでもある。

イケハヤ:我々としては、ついついコンテンツとして価値提供をしすぎるという問題がありますよね。サービスしすぎても、それはそれで持続可能ではないので。

はあちゅう:今年はすごく地方に行きまくっていて、一番忙しい時にはオンラインサロンのイベントが週に2回ありました。オンラインサロンのために生きているオーナーみたいになってしまったんです。オンラインサロンに外からの刺激を運んでくるのもサロンオーナーの仕事だと思うんですけれども、内へ内へという活動が多くなってしまった。今年はそれを色々学べたし、色んな場所へも行けたから良かったかもしれないけれども、これはこの先私継続できないなと思ったんですよね。

自分の人生を考えた中で、オンラインサロンのリニューアルを考えていたんです。サロンの会費を安くして、サロンの集まりも月1くらいにして。そのタイミングで脱社畜サロンという勢いのあるオンラインサロンに声をかけてもらえました。しばらくコラボサロンもやっていなかったので、今回の挑戦は自分がオーナーとしても成長できそうな気がしています。

正田:脱社畜サロン内で『「週4時間」だけ働く』(著:ティモシー・フェリス)のリメイク本を作ったらどうか、という話がありましたけれど、僕らもいちおうの目安として、脱社畜サロンに僕らが使う時間も週4.5時間まで、みたいな感じにしてもよさそうですね。

イケハヤ:僕らオーナーも、それだけコミットをすると。

正田:「脱社畜」を説いているぼくらが、社畜ばりの労働をしてオンラインサロンの運営していたら、それはおかしいですよね

イケハヤ:僕は新規顧客の獲得をやっているのでTwitterやFacebookといったSNSで行なっているので、コンテンツのところを正田さんが中心に入ってもらい、そしてけんすうさんにもめちゃくちゃコミットしていただいている。実際しっかり数字も伸びて、コンテンツもどんどんいいものが出てきています。

正田:3,000円のオンラインサロンなので、極端な話、僕ら一人ひとりが月1,000円くらいの価値を提供したら良いんです。それって本来は週4.5時間もいらない話なんですよね。

にも関わらず、メンバーがオーナーに対して、もっとあーやれこーしろとサービスを要求すること自体が、社畜の証拠です。「頑張ってしんどい思いしないと仕事じゃない」みたいな。

イケハヤ:辛辣ですね

はあちゅう:正田さんズバッと言いますね。月1,000円理論は心が軽くなりました。

脱社畜サロンが今後、NewsPicksみたいになっていく

正田:この一年でオンラインサロンが増えすぎちゃって、オンラインサロン経済の需給バランスが崩れちゃったんですよね。

はあちゅう:飽和状態だと思います。結局、どこのサロンに行ってもメンバーが被っていたり。オンラインサロンが統合して、さらにパワーが集まる場所にしていくというのは、すごくいいタイミングだったかなと思っています。

個人的には脱社畜サロンが今後NewsPicksみたいになっていくんじゃないかなと思っています。新R25もそうですが、インフルエンサーが次々に入れ替わり立ち代わりで出てきて、ビジネス人のAKBみたいなサロンになっていくと思う。

このインフルエンサーたちは、だいたい似たようなメッセージ、つまり大きなテーマとして「脱社畜」を発信していて、それをどういう伝え方をしているかという表現の違いだけだと思っています。オンラインサロンを統合することによって、元々はあちゅうが好きだった人も、イケハヤさんの表現の仕方が意外と刺さったり、正田さんから刺激を受けたり、そういう場になったらいいですよね。

正田:オンラインサロンの中でいう、雑誌の『SPA!』みたいなブランディングの立ち位置になるかもしれないですね。すでにエロのコンテンツもありますし(笑)

はあちゅう:いま出版社が、雑誌+コミュニティ、雑誌+SNSの可能性に気が付き始めています。脱社畜サロンは紙媒体はないけれども、雑誌社がやろうとしてること、やりたい未来に近いことやっている気がします。

正田:出版社のそれも間違えていると思うんですよね。テキストコミュニケーションの代替であって、本質ではコミュニティではないんです。3,000円払ったら、3,000円の元をどうやって回収しようかと思っている人が多いのは、サービスとして当然ですがコミュニティではないんですよね。「コミュニティ」って言葉を簡単に使いすぎていて、言葉が独り歩きしちゃっています。

はあちゅう:ファンコミュニティはどうでしょう。

正田:ファンコミュニティはコミュニティです。例えば宝塚も、ファンが宝塚の価値を高めようとしています。

まさに三者三様。それぞれの「脱社畜とは?」

はあちゅう:なぜ自分が脱社畜したいのか、そもそもよく分かってない人もいるんじゃないでしょうか。通勤電車が嫌なのか、給料が低くて疲れているのか。そこを明確にして、悩みを解消できるような、心を楽にしてあげられる問いをコンテンツとして今後盛り込んでいけたらいいですね。

正田:はあちゅうさんは正社員肯定派ですもんね。

はあちゅう:ただ会社に居座り付いている人は好きじゃない。俺は会社を自分のやりたいことをやるために使い倒してやるぜ!みたいな人を増やしたいなと思っています。「誇りある社畜」でしょうか?イケハヤさんは?

イケハヤ:僕は会社は辞めれば?派ですね。今の時代、業務委託のようなフリーランスのほうが仕事しやすいじゃないですか。なので、あえて会社で働くよりもフリーランスのほうが良いんじゃないでしょうか。僕の周りもフリーランスか、一人株式会社みたいなひとがほとんど。そのほうが自由でクリエイティブなので、「こっちに来れば?」というスタンスですね。そういう意味で「まだ正社員で消耗してるの?」という立場です。

はあちゅう:会社員の悪い所は、仕事をしない時間はダラダラしなければ損と考えがちなところです。自分の人生24時間365日、全部自分の物だというフリーランスの考え方、いわゆる「フリーランス思考」を会社員も持つべきです。

正田:僕が一番偏った思考ですね。そもそも雇用制度自体が、間違いであると思っています。イケハヤさんにはラディカルと言われますが(笑)

だって利益相反ですよね。社員が1円得すると、給料として会社は1円損するんですよ。この関係性は利益相反じゃないですか。

はあちゅう:3人の意見、ほんとにバラバラですね(笑)

オンラインサロンを商品化すると、コンテンツであるオーナーは消耗する

正田:脱社畜サロンの魅力として、僕ら3人のコミュニティに対する見解をはじめ、脱社畜とはこうあるべき!みたいな意見も微妙にベクトルや軸が異なっていることが挙げられると思います。これは複数オーナーならではの面白さであると思います。

サロン会員にとっては、今月はイケハヤさんに共感したけどよくよく見返してみたらはあちゅうさんの意見も正しいと思えてきた、みたいな。軸が複数あると、その時その時によって気分が変わったときでも同じサロンで完結します。ちなみに今はけんすうさんの人気がすごいですよね。

はあちゅう:例えばNewsPicksも、落合陽一さんのコンテンツ目当てで入ってみたけども、いつのまにか他の人の記事も読み、セミナーにも行ったりします。そうした興味の幅を広げていくためにも、複数オーナーはいい仕組みですよね。メンバーとの距離感もいい意味で離れますし。距離が近すぎると、オーナーのコンテンツとしての賞味期限が短くなるのではないかと。

正田:会社も一緒ですよね。上司と部下の距離感が近すぎる会社はうまくいかない。

また、オンラインサロンをコミュニティではなく、サービスとして考えると、消費者のナーチャリングの場として最適なことに気付かされます。ナーチャリングはいま流行っている、マーケティング用語のひとつで、「見込み顧客を顧客に育成する」手法のことです。

このオンラインサロンはマーケティング的な観点から何が素晴らしいか。例えば、イケハヤさんの商品を買った人もいるし、まだの人もいる。その二者が一緒の場所にいることによって、その商品の感想を直接聞き、「自分も買ってみようかな」となる。オンラインサロンの正しい使い方は、自分たちのコンテンツのお試し版やサンプリングとしてであって、その後に自分たちのバックエンドの商材へ流してあげるのが正解なんですよね。

イケハヤ:つまり、オンラインサロンそのものを商品化すると消耗する。

はあちゅう:オンラインサロン自体で儲けようとするとダメで、誰にとってもよくないということですよね。

正田:オンラインサロンをこれから始める人は、結構これ間違えやすいポイントだと思うので、何か参考になればなと。

書籍の読書会、合宿コンテンツ、そして「脱社畜手帳」も……?

はあちゅう:noteですが、それぞれ1000文字くらいで回して書いて、サロン外には販売、オンラインサロン内ではタダで見れるようにしましょうか。

イケハヤ:オンラインサロンの中でも期間限定にするイメージですよね。『週4.5時間だけで働く』はオンラインサロン内の質疑応答形式でコンテンツを作っていきましょうか。今回のようにライブ配信で、原稿の下書きを読書会で読んでみて意見をメンバーからもらうような感じです。

はあちゅう:『「週4時間」だけ働く』は大学時代に英語でも日本語でも読んだことがありますよ。

正田:1から50ページまで読んだ感想を、コメントにスレ立てしておいて、貼られたコメントを見ながら僕らが話す、そんな感じでコンテンツが出来上がっていくと思います。

イケハヤ:『「週4時間」だけ働く』を日本人の文脈に乗せてもう一度語り直します。

正田:他にも年に2回、脱社畜のための合宿のコンテンツを作りたいんですよね。また、物販に力を入れてもいいんじゃないかなと思っていまして。

はあちゅう:オンラインサロン上場の一番いい手、いわゆる「ほぼ日モデル」ですよね。脱社畜手帳があったらすごく売れそう。

正田:手帳は利益率が高いですよね。

はあちゅう:前田裕二さんの『メモの魔力』を先日読んだのですが、巻末に自己分析千本ノックというコンテンツがありまして。けっこうボリュームがあるので、SNS上では「
みんなで一緒にやりましょう!」という動きもあるみたいなんです。こういう自分を知るための「質問」をやりこむ要素のある手帳はいい気がします。

正田:pedia salonで起業戦闘力を測るテストがありまして。100点満点で50点取れたら起業しろみたいな感じです。これを脱社畜版にして、基準をクリアするための計画を作って進捗管理できるようにすると面白いかも。出版社を介さず、直販にしちゃうことで利益率も上がりますし。

2月はロゴ制作の過程も配信予定!次回は【1月8日(火)12時】

正田:最後にオンラインサロンのロゴですね。

はあちゅう:脱社畜は漢字のインパクトが強いですよね。

正田:今回ロゴを担当するのは、LIGのロゴを手掛けたトミーさんという方です。

たくさんのメッセージを込めました。リニューアルした「LIG 」新ロゴのデザインプロセス

現在のスケジュールでは2月中に完成するスケジュールです。そのうち、デザイナーの方から脱社畜サロンのイメージを皆さんを教えて下さい!という投稿がされると思います。このロゴができるプロセスは、ちょっと面白いことになるんじゃないかなと。単純に見えてその実、奥が深いので簡単に作っちゃダメなんですよね。普通は何ヶ月も掛かるし、何十万もかかるものです。そのロゴができていく過程も、2月の面白いコンテンツになるんじゃないかなと思っています。今回みたいな配信か、記事の形で発信します。

イケハヤ:いまFacebookを見たら、田端さんもコメントしていたんですね!けんすうさんも視聴中。コメント欄に「PR動画も作ってください」とありますが、これはいつかやりましょう。

正田:いつも密にコミュニケーションを取り合っているわけではないので、オンラインサロンに関する打ち合わせは、全部この定例会にして配信する形式は続けましょう

次回は【1月8日(火)12時】の公開会議をします。

イケハヤ:お昼休みに視聴できるように、という配慮です。

正田:3人でやると、ますます賑やかになりそうですね。では今回はここまで!