脱社畜し、自分をブランド化せよ!作家と経営者の視点から語るこれからの『個人』【#脱社畜はあちゅう】

「個人のブランド化」がバズワードとなった2018年。
本イベントの登壇者であるはあちゅう氏の『「自分」を仕事にする生き方』を始め、田端信太郎氏の『ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言』など、「個」の時代の到来を象徴するような書籍が広く話題となりました。

本記事では、TwitterやInstagramなど様々なSNSを活用し、多くのファンを持つブロガー・作家であるはあちゅう氏と、著書に『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』などがある連続起業家・正田圭の両名が石川県金沢で開催した合同トークイベントの様子をお伝えします。

自分をブランド化するってそもそもどういうこと?
ブランド化戦略ってどう考えればいいんだっけ?

「作家」と「経営者」。それぞれの全く別の視点から、個人をブランド化するための自分の見つけ方や、「個」の時代における生き抜き方について語られました。

身を置く環境が、自分を作る。ハングリー精神と当たり前

ーー本日は学生の方も多く来ているようなので、まずはお二人の学生時代のお話から。正田さんはどんな学生だったんですか?

正田:僕は中学校3年生の時にお金儲けに興味を持ち始めて、起業するかパチプロになるかで迷ってましたね。アフィリエイトは難しかったので、パチプロになろうと思って真剣にスロットやった時期もあったけど、あまり運が良くなくて。やっぱりインターネットの方が儲かるのかなと思って、インターネット関連事業で起業しました。

当時はインターネット自体がすごく盛り上がったから、その波に乗れて、勝手に売り上げも立ち始めたんです。すると人手が必要になるので、誰か雇わなきゃと思って求人を出して、20代後半の方を雇ったりしてました。

僕が通っていた学校はお金持ちの家庭の子が多い中高一貫校で、「自分もお金持ちになりたい」と思うきっかけになりました。一方で、貧乏人の子をいじめるみたいな風潮があって、みんな医者か社長の息子みたいな感じで、学校側も露骨に態度を変えてましたね。

はあちゅう:私は高校の時に似たようなことがありましたね。地元の公立中学では、先生から「あんたのとこのお父さんは、私たちよりお給料が高い」って除け者にされていたんです。でも、慶應の湘南藤沢高等部に進学したら周りの家庭がお金持ちすぎて、「え、うち貧乏じゃん!」って、立ち位置が変わったんです。

そこで「自分自身は何も変わっていないのに、環境によって自分の価値も人からの見られ方も変わるんだな」って思いました。中学・高校の多感な時は、人からの評価が自分の価値だと思っちゃう。だから、自分の価値を認めてもらえる場所に身を置かなきゃって、「学生時代」に学びましたね。

会社という「仕組み」の中で働くことと「起業」

ーー独立されてインフルエンサーや起業家として自分の人生を歩まれているお二人ですが、「人に雇われていた方が楽だったな」と思ったことはありますか?

はあちゅう:会社という「仕組み」の中で働くと、自分の範囲外の仕事ができるなと思います。自分が今までに知らなかったことや新しいものを知ることができる。会社の懐に入るって楽で楽しいなって思いました。

正田:僕は雇われたこと一度もないんです。昔は自分もいつかは雇われるものだと思っていたんですけど、タイミングを失ったかなと。

はあちゅう:私が電通にいた時に驚いたのは、会社のブランドの強さ。電通ってクレジットカード作る時最強なんですよ。これまでの先輩が築いてくれたブランドのおかげで、自分の能力以上のものを持てると思いました。雇われているときは、クレジットカードも絶対に審査通過していたけど、フリーランスになった瞬間、全然審査が通らないし、物件を借りるのも大変。社会的ステータスが弱くなりましたね。

正田:雇われたことがないせいで、起業してすぐは大変でしたね。請求書や領収証をどうしたらいいのか、名刺交換の仕方やネクタイの結び方も、何もわからない。自分で一応調べるんだけど、何を調べたらいいのかもよくわからないから、取引先の人に軽く怒られたりしながら学んだ、って感じですね。

ーーじゃあ逆に正田さんが今、高校生に戻って人生をやり直せるとしたら大学に行きたいと思いますか?

正田:今の知識も何もなく戻ったら、普通に大学を受けるかな。そもそも弁護士になりたかったので。

はあちゅう:一緒だ!私も弁護士か外交官になりたかった。でも、大学に入った瞬間に「もう二度と勉強したくないな」と思ったんです。受験を経験すると「勉強しなきゃダメだ」という思い込みができてしまい、常に試験を求めるようになります。私の頭のよい友達には弁護士試験に受かってから、「なんで弁護士になりたいんだっけ?」と悩んでいる人もいました。

正田:でも確かに10代の頃から自分が何をやりたいかなんて、分からないですもんね。

はあちゅう:だから、とにかく選択肢を先に残すということは大事。当時、私はやりたいことがわからなかったから、一番潰しが利くという周りの人のすすめに従って、法学部に進学しました。選択肢を先に伸ばして、未来の自分に選んでもらおうと思いました。

好きなことを10万字語れるか。「◯◯の人」がブランド化に繋がる

ーー「ブランディング」や「自分をブランドにした生き方」という話題があちこちで言われています。そもそも自分のブランドってどうやって見つけるのでしょうか?

はあちゅう:一番簡単なブランド化の方法は、本を出すこと。本を出すと「この人は◯◯の人」というレッテルが貼られるんです。こうした大きい軸を持つことは個人として活動する上で、すごく大事だと思います。

でも、本を出すのが目的化してしまうと意味がない。何かについての本を出すには、10万字分、そのことについて語れないといけない。それくらい語れること、好きなことがないと、「ブランド」には到達しないのかなと思います。

正田:売れそうな内容じゃないと出版社も本にしない。出版社が欲しがるような特有の強み、ユニークなノウハウがあって、それが世の中に受け入れられやすい題材だと、「バズりそう」って思ってくれるんですよね。世の中と自分の持っているノウハウがどうマッチするのかは、ブランドの切り口として重要じゃないでしょうか。

はあちゅう:そう考えると、「何かにおいて変態的であること」って大事なのかもしれないですね。正田さんは、ご自分が変わっているという自覚はないと思うのですが(笑)

正田:自分が普通じゃないということは最近気付きましたけどね(笑)

はあちゅう:人のことを「変わってるな」と思っている本人の方が実は変わっいるということはよくあるよね。「これって人と違うかもしれない」って気付くことが、自分の個性やブランドを発見するきっかけなんだと思います。

あとは、やってて疲れないこと、ずっとやり続けていることは、「自分」と切り離せないからこそ、うまく世の中とマッチング、可視化させ、フォロワーが増えていくことで強いブランドになるのかなと思いますね。ブランドは、フォロワーがいないと成り立たないんですよ。糸井重里さんは、「ブランド=評判」って言ってるんですけど、評判って他人が作るものなんです。

SNSのフォロワーの多さがある程度ブランド化する理由は、その人に対してそれだけ価値を置いている人や、その人のブランドを認めている人が多いってことを意味するから。ちゃんと自分の才能を可視化して、人の目につくところに置いて、それに対してある程度のフォロワーがいて初めて、「自分=ブランド」になるんだと思います。

手を抜いたら勝ち?雇われることの副作用

はあちゅう:私は会社員として働いてたからわかるんですけど、会社員って「働いたら負け、サボったら勝ち」みたいな気持ちになっちゃうんですよ。でも手を抜いた分、自分のスキルが上がるチャンスは失ってる。それがフリーランスになると、社会から置いてかれないよう、常に自分を磨く時間になるんですよね。

それから、最初から稼ごうとするのではなくて、「お金にはならないだろう」と思って何か始める手もあります。例えば「旦那観察日記」は、アメブロに転載されて広告料が入ってくるようになったから、結果的には仕事につながったけど、最初の一ヶ月はお金にならないものをずっと描いていたんですよ。

ちゃんと成功している人は、絶対その順番なんです。「お金を取ろう」として、目の前の小銭を取ろうと思った人は、小銭だけもらって終わっていく。その時点でそれ以上のお金を得られない。先に信頼とか評判・ブランドを蓄積したら、その後に大きく儲かるんですよね。

これは、自分の力で稼いだことがある人じゃないとわからないんだなって思います。

正田:脱社畜サロンってやり始めてから「そもそも社畜ってなんなんだろう」と思って調べてみたんですよ。マルクスの『資本論』といった、難解な話も含めて考えたんだけど、要は日本のサラリーマンに支払われる20〜30万の給料は、本人たちの生産性や労働の対価ではなく、「来月もまた働かなきゃいけない状況」を健全に作るための金額らしいんです。

もともとイギリスは、9万円で17時間働くのが当たり前だった時代があるみたいで、当然給料が低いから、翌月も絶対働く必要があるんですね。つまり、来月もまた働かなきゃいけない権利を9万円で売ってるようなもんなんです。

でもその状況では、過酷な労働で平均寿命が29歳くらいで死んでしまって、雇い主側は効率悪いから、週休を設定したり賃金を上げたりして今の相場観が出来上がった、という話です。労働対価ではなく権利を売り渡してるのが、労働の悪いところだなって思いましたね。

はあちゅう:確かに。会社員であっても、幸せな社畜と、心を消耗しちゃう社畜がいるなと思います。自分のやりたいことのために会社を使う、という主体的な気持ちで働くか、会社に搾取されてるような気持ちで会社を恨みながら働くか。自分のやりたいことが明確な人やビジョンがある人にとって、会社員であるかどうかは一切関係ないんですよ。

これからの時代は常に「個人」を磨く必要がある。まずは人として信頼してもらうために、SNSに力を入れたり、自分のビジョンを磨いたりとか、そうしたことが必要になってくると思うんですね。

経営者と作家。それぞれの立場からのSNS戦略とは

ーーSNSはどのように使い分けていますか?

はあちゅう:私はめっちゃ使い分けてる。正田さんは?

正田:僕は、本当にSNSが嫌いなんですよ。今年に入ってからSNSを始めたけど、やっぱりどうしても好きになれなくって。今は全部外注してます。

はあちゅう:外注?

正田:自分で投稿してないんですよ。僕のTwitterのアカウントって、10人体制くらいで運用しているんですよね。noteもpedia salon内で書いてもらったり。

フォロワーが1万人増えるたびに100万円払う約束をしてあるんだけど、今後もどんどん増えていきそうですね。自分で投稿しようとすると、「文体とか改行とか、書く順番を変えるだけで、いいねとかRTされる率が変わりますから!」とスタッフからストップがかかってしまっています。

はあちゅう:本人のアカウントなのに(笑)

でも確かに、どう書くかで届き方は全然変わる!同じ内容でも言葉選び次第で、Twitterの伸び方だけじゃなく、人の心への刺さり方は全然違う。まだ何やっていいかわからないっていう学生さんがいたら、まず「本を読め」と言いたいですね。

本を読んで語彙力をつけて、人と違う独特のワーディングセンスを持つことは、これからの時代、人を動かすときに欠かせない力になってくると思うんですよ。

小説を読んだりすると、人と違う繊細で微妙な感情のグラデーションも表現できるようになるので、どの職業でも日本語を磨くのはすごくいいことだと思いますね。

ーー正田さんのツイートはアウトソーシングする前とする後で、内容は同じようなことを言っているんですけど、伸び率が全然違っているんですよね。

正田:そうそう。あとnoteも最近すごく面白い。といっても僕は書いてないんですけど、有料版を出してみたら3日で200万くらい売り上げて、「noteって売れるんだ!」って思った。本書くよりこっちの方がお金入ってるんじゃね?って。

はあちゅう:そう。本2冊分くらいは軽く儲けてますよね、200万なら。

正田:そうなんですよ。だからnoteバカにできないなって思って。

はあちゅう:私はずっとnoteで月額マガジン「月刊はあちゅう」をやっていて、その売り上げで小説を書いてるんです。小説だけ書いていても印税では暮らしていけない。でも、毎月月刊はあちゅうを買って、私の活動を支援してくれている人がいるおかげで、毎月本を出してるくらいのお金が入ってくる。

そういう人たちのおかげでまた新しい挑戦ができてるんです。

正田:へ〜。じゃあ、本も自分で書いてるんだ。

はあちゅう:そう!全部自分で書いてる。私は書くことが好きなんですよね。「これなんて表現しようかな?」と考えていたことが、自分の脳内でパッと言葉に変わった時がすごく気持ちいい。

「オンラインサロン2.0」の次に来ること

ーー現在はあちゅうさんは「はあちゅうサロン」、正田さんは「脱社畜サロン」と「pedia salon」を運営されています。

はあちゅう:現在オンラインサロンでは、月額制の非公開コミュニティで、メンバーでディスカッションしたり、オフ会をしたりしています。いわば社会人のサークルみたいなもので、ここ数年盛り上がっていますよね。正田さんの「脱社畜サロン」も、最近すごくブレイクしてますよね。コンセプトもすごくいいなって思いました。

正田:脱社畜サロンは、読み物としての価値を重視していて、イケハヤさんと僕の間では、ビジネス書界隈の中での『週刊少年ジャンプ』みたいな立ち位置を目指そうとしてるんです。

例えば、漫画って、単行本になる前にジャンプに連載されたりするけど、ビジネス書ってジャンプ的な立ち位置のものがない。脱社畜サロンには、僕やイケハヤさん以外にもコラムを書く人がいて、ジャンプみたいに月に数本連載があるので、その中でいいねやコメントが多かったものは続行、少なかったら、「〜先生の次回作にご期待!」みたいな感じで次に行くって感じにしてます。

はあちゅう:私は日本のオンラインサロン文化ではかなり初期の、2012年からずっとオンラインサロンをやってるんです。オンライン1.0時代は、「レクチャー型」がメインで、オーナーが他には出さない情報を出すのがオンラインサロンの価値だったんですね。

そこから、箕輪さんや堀江さんが、「参加型」のオンラインサロン2.0時代を作ったんです。大きいコミュニティの中に小さいコミュニティがたくさん生まれて、そこから小さいカリスマがたくさん出ている。そして今、キンコンの西野さんのサロンとか、脱社畜サロンが流行るのは、「レクチャー型」サロンに揺り戻しが来てるのかもしれないなと思います。

誰しも、アクティブになれる期間は決まっているんです。サロンが好きで頑張る人ほど、疲れちゃうんですよ。だから、自分が参加するのは難しいけど、読み物として楽しんで、ちょっと馴れ合いの要素もあるレクチャー型だと、長くゆるく続けられるのかなと思います。

正田:僕とイケハヤさんがKPIとして設定してるのは、「文字数」なんです。オンラインサロンの会費は、だいたい本2冊分くらいの3,000円。そこに付加価値を出すために、本3冊分くらいの価値があればいいなと思って、「30万文字」を月のコンテンツ量の指標としてやってます。

 

認知度を上げるには「点」ではなく「面」をおさえよ!

はあちゅう:インターネットって、「第二の自分」になるじゃないですか。私は、リアルでやったことよりも、ネットでやったことの方がニュースになって、ネットの方が現実よりも影響力を持っているんです。

現実世界に会社があるように、ネットの世界にも人との交流の溜まり場がないと、逆におかしいんじゃないかなとも思います。そこは私もうまく時代を読んで、オンラインサロンを作り替えていこうと思っています。

今のはあちゅうサロンは「才能を開く塾」をコンセプトに、小さいカリスマを生み出したいなと思って始めたサロンで、実際にオンラインサロンオーナーを一番多く出したサロンだと思ってるんです。だから、やってよかったなと思う反面、「私塾」的な感じになっちゃったな、と思っていて。

NewsPicksのYouTube連載で『動画がバズる法則』はコミュニティを跨ぐことだと書いてあったんですが、一つのコミュニティででどれだけわめいていても、隣のクラスターの中でわめかれていなかったら、全然それはバズらないんです。

オンラインサロン間の交流が進んで、バズや人が押し出せるようになったら、オンラインサロンはまた違うフェーズに行くのかなと思います。

正田:僕も、ベンチャー界隈とインフルエンサー界隈の2つを出入りして両方の界隈の知り合いを増やすようにしたことで認知度が上がったのかなと思うので、複数を攻めるってすごく大事だなと思います。

はあちゅう:個人としての力が弱い人ほど、複数の場所で目立った方がいい。インフルエンサーは、単体では弱いんです。私のフォロワー数は日本トップではないけど、インスタもTwitterもnoteもyoutubeもVoicyもオンラインサロンも全部押さえることによって、SNSの専門家っぽくなるんです。

「点」としての存在感だけではそこまで目立たないから、「面」で押さえる必要がある。オンラインサロンもはあちゅうサロンにもいる人が、脱社畜サロンでコラム持ってる、は強くなるし、自分をブランディングしてSNSで仕事を作りたい人は、複数のコミュニティに参加して、「面」を押さえるといいなと思います。

 

苦手でもまずはSNS力を上げること。自分らしい「言葉」とは

ーーはあちゅうさん自身が人と接するときに、一番心がけていることを教えてください。

はあちゅう:せっかく一緒にいる人とは楽しい時間を過ごしたいので、相手から多くの情報を得るために、相手について色々質問しますね。自分がどう見られるかを気にするというよりも、相手の面白い部分を引き出そうと思っています。その方が相手も話してよかったと思ってもらえると思う。

正田さんに質問ですが、これほどSNSが流行っているのに、なぜこれまでSNS上で発信してお金を稼ぐことに興味がなかったんですか?

正田:はあちゅうさんとかイケハヤさんがSNSに力を入れるは理解できるんです。お金になっているからね。僕も始めてからこれがお金になるって気づいたんですけど、お金稼ぐ目的以外でやってる人って本当になんでやってるんだろうって思ってたんですよ。

ーー正田さんの周りの起業家の人たちは、やってない人が多いんですか?

正田:インフルエンサーほど突き抜けている人はいない。僕は中途半端にやるより外注した方がいいなと。

はあちゅう:社長には炎上リスクがありますよね。炎上すると確かにフォロワーは増えます。でも会社を持っていると、クレームとかが会社の問い合わせ窓口が殺到したり、単純に傷ついたり、「SNSには力入れてるくせに業績は悪い。本業に力いれろ」って言われたりするんです。

ーーそれぞれ自分独自の言葉遣いや文字の書き方の特徴はなんだと思いますか?

はあちゅう:私の文章に関してはまず断定調とですますが混じりますね。自分の内面を描いている時と、相手に向かって話しかけている時で、交互に現れる。作家の中では酒井順子さんとかエッセイを書く人に多い言葉遣いだと思います。

あと言葉を重ねることが多く、長くなりがちだったので、高校の小論文の勉強などを通してスッキリ伝える努力をしました。

言葉って、自分のバックグラウンドが混ざってできるものなんですね。日本語を学ぶのも大事だけど、英語を勉強したことによって自分の考え方と語彙が広がったなと思っています。日本語にない表現が英語にあったとして、それをいくつもストックしておくと、それを言語化するうちに人とちょっと違う表現ができるかもしれないですね。

ーー20代前半の失敗談を教えてください。

はあちゅう:私は、大きい失敗はしてないんですよね。炎上とか、日々の小さい失敗は、私の人生においては常に起こっているからそんなに大変ではなかったな。

正田:僕の失敗は、東京に出てくるタイミングが遅かったこと。10代の頃から週2くらいで東京に来てたけど、最初から東京に拠点を移しておけばよかったなと思います。起業したくて東京に出るか迷ってる方がいれば、さっさと出たほうがいいです。

2点目の失敗は、SNSをやらなかったこと。この歳になってやるんだったら、最初から自分で起業日記とか書いてればよかったなと思います。

ーー自分をブランド化する上で、自分に合う・合わないを探す以外に、オススメの方法があれば教えてください。

はあちゅう:ない!自分のことを知る、ブランド化するとなると、小さいことを積み重ねるしかないです。日々色々挑戦して、それをアウトプットする習慣をつけて、それを振り返る。その繰り返しですかね。

目の前にあることをやったり、振り返ったり、自分に関するデータを溜めたりする中で新しいものが生まれてくるので、自分はこう!と決めつけずに、愚直に日々自分をアップデートしていったらいいと思います。

ーー「お金」に対する価値観を聞きたいです。

正田:お金好きですか?

はあちゅう:好きですよ。あると便利。お金を持つメリットはお金について考えなくて良くなることだと思うんです。

本当に好きなものや大事なものが、お金以外の選択肢で選べるようになる。何かを食べる時にも、安い方を選ぶのではなくて、食べたい方を選べるし、何か大切な人にしてあげたいことができても、すぐ実現できる。何かあった時に「お金がないからできない」というハードルがなくなったのは、すごく便利だと思います。

それから、収入は「拍手の量」だと思います。たくさんの人に本が届かないとお金は戻ってこない。誰かの人生にタッチした時に、お金がたくさん戻ってくるので、収入=拍手だし、お金=パワーだし、便利なものだとは思ってますね。

正田:僕はお金を稼ぐのは楽しくて楽しくてしょうがないって感じです。自分の人生の価値は死んだ時の貯金の額で決まるんじゃないか、ってくらい。

ーー個人が活躍する時代において、どこかに就職するとしたらどの企業に入りますか?また、獲得すべきスキルがあれば教えてください。

正田:就職しないかなあ。決まった時間にいくとか無理。やっぱり起業するかな。まず会社を作って、代表取締役って書いてある名刺を持つことが大事。人に会って名刺を渡してると、「社長なんですね!」って言われるから、言われ続けることによって、自分を洗脳して行くことが大事です。

はあちゅう:私はGoogleとかリクルートとか、電通、博報堂も楽しいだろうし、Cyber Agentとか、UUUMも楽しそう。あと、炎上しても大丈夫な企業かな。副業ができて、個人の働き方を認めてくれるところがいいです。

持つべきスキルは文章力と、SNS力。あと、スキルではないけど、フットワーク軽く海外に行くのもおすすめです。

私は大学時代に世界一周したけど、日本は世界の中の小さい国だから、ここで嫌われてもアメリカに行けばいいや!って思ったり、日本で就職できなくてもインドでチャイ屋やろう、と思えたことですごく気が楽になりました!

狭い場所で小さい悩みにとらわれるのがよくなくて、海外に行って外から自分を見つめ直したり、SNSでは取り込めない、偶発的な情報に出会ったり、生の情報に触れるのがいいと思います。

ーーお時間になりました。本日はありがとうございました。