3年後には月間8万食へ、自宅をレストランに変える『TastyTable』開始…株式会社ブレンド代表取締役田尾氏が語る、「食のライフスタイルを変える」全貌

ブレンドは、10月20日、レストランキット『TastyTable(テイスティテーブル)』を11月1日より提供開始することを発表するとともに、東京都内で記者会見を行った。今回、Pedia Newsでは、会見の様子をまとめた。

ブレンドは、10月20日、レストランキット『TastyTable(テイスティテーブル)』を11月1日より提供開始することを発表するとともに、東京都内で記者会見を行った。

* 参考記事:**ブレンド、お家をレストランに変えるレストランキット 『TastyTable』を開始…「日本版ブルーエプロン」で躍進なるか**

### ブレンド初の記者会見の模様をお届け

会見では、ブレンド代表取締役の田尾秀一氏が、今回発表された『TastyTable』の注目ポイントと今後の戦略を説明した後、質疑応答が行われた。今回、Pedia Newsでは、その質疑応答内容も含めて、会見の様子をまとめた。

### 3人のじげんマフィアがブレンド社を共同創業

今週末は自宅でオシャレな料理をゆっくり楽しもうーーー。同じ屋根の下で、友達、パートナーや家族と一緒に料理を楽しみながらあつあつの美味しい食事を食べ合う。仕事が忙しい毎日だからこそ、気心の知れた仲間と共に、いつもよりもオシャレな料理で心もお腹も満たされよう。

[写真左から、共同創業者 鈴木麻弓氏、代表取締役 田尾秀一氏、共同創業者 北国悠人氏]

じげん出身の3人が創業したブレンド。世の中により良いサービスを届けたい3人は、日常生活の中でも「食のライフスタイルを変える」をコンセプトに、インターネットとリアルの体験を融合し「自宅をレストランに変える」ことを目指す。それが『TastyTable』だ。

### 自宅をレストランに変える、レストランキット『TastyTable』

3人の想いを食事に反映した、レストランキット『TastyTable』。料理が苦手な人や初心者でも、スマートフォンに最適化された詳細レシピを使って、自宅でレストランのような美味しくてオシャレな食事を楽しむことができる。

### 大切な人に美味しいと喜んでもらいたい、そして『TastyTable』が生まれた

『TastyTable』が生まれたキッカケは、ブレンド創業者の1人である田尾氏の原体験によるもの。田尾氏は学生時代に4年間イタリアンレストランでバイト経験があり、料理を振る舞う機会が多く、「自分は簡単に作ったつもりなのに美味しいと喜んでもらえた」(田尾氏)という。それは、田尾氏が料理の基礎のポイントを知っていて彩りを意識した盛り付けをしていたことによるもの、という。

例えば、イタリアンパセリやレモン一切れを添える、など普段購入すると余ってしまうような食材でも積極的に彩りを豊かにするために取り入れる工夫をしていました。もちろん、盛り付けのことを考えれば”あったらいいな”という食材でも、余ってしまうことを考えると、敷居を高く感じて購入しづらいですよね。いつもより頑張って作った料理に少しのポイントを加えられるサービスを提供したい。そう考えて『TastyTable』をはじめました。(田尾氏)

### 料理教室の”あの体験”を自宅で再現できる

『TastyTable』を使えば、めずしい食材や産地にこだわった食材、普段なかなか手にすることができない調味料が1回の食事に合わせて使い切りの分量で届く。もちろん食材だけでなく、誰でも自宅がレストランになる数値化された詳細なレシピが届く。例えば、「塩少々」ではなく「塩15g」といった具合だ。オリジナルレシピは料理研究家やパートナー企業とともに開発している。さらに、料理本やレシピサイトとは異なり、料理の工程一つひとつがわかるよう、1つのレシピにつき約50枚の写真が付いている。手取り足取り料理の工程がわかるため、まるで料理教室へ通っているかのようだ。

### レパートリーも増える豊富なメニュー、新しい美味しさに気づける

気になるメニューは、旬の食材を中心に、和食、洋食、中華、イタリアン、フレンチ、エスニックなどから毎週3種類のメニューの中から、好みに応じたメニューを2食2人分を毎週6,000円(送料込)で配達してくれる。普段よりも手の込んだ料理や、見栄えを意識した料理を、こだわりの食材とオリジナルレシピで調理すれば、料理のレパートリーも増えて、食卓が豊かになる。

### 週末に大切な人と料理を楽しむひと時を提供したい

ブレンドが『TastyTable』で挑戦するレシピ付オンライン食材宅配市場は、オイシックスやクックパッドなど多くの競合も先行する。その中、ブレンドは「時間のある週末に料理の過程を楽しみながら30分〜60分間をかけて誰かのために料理を作る」(田尾氏)をコンセプトに掲げ、20代〜30代の女性をメインターゲットに『TastyTable』を提供することで、差別化を図ろうとしている。

海外では、先行事例に、今年のIPOも予想されているユニコーン企業の米Blue Apron、2015年11月に上場した独HelloFreshがある。Blue Apronは、バリュエーションは20〜30億ドル、2016年9月時点で毎月800万食(1食あたり9.99ドル)を配達し年間売上高は推定9億6,000万ドル、来期には売上高10億ドル以上を見込まれている。一方HelloFreshは、ロケットインターネットが支援する会社で、2015年売上高2億9,000万ドル、新規上場時の時価総額は29億ドルだった。

### 明治元年創業、築地の老舗仲卸「尾辰商店」と協業

今回の会見で、ブレンドは、明治元年創業老舗の築地仲卸業者「尾辰商店」をパートナー企業に迎えたことを発表した。尾辰商店は、鮮魚仕入れの老舗仲卸業者でありながら、千葉そごう・横浜そごうで魚屋、銀座で居酒屋を手がけているほか、SNSを活用したプロモーションなど情報発信にも積極的に取り組んでいる。

尾辰商店代表取締役の河野竜太朗氏は、ブレンドから協業の提案があったことを明かした上で「これはおもしろい」(河野氏)と考えて賛同したと語った。

昨今”魚離れ”が進んでいると言われていますが、確かに魚は単価も高くて買う機会も減少しています。だからこそ、我々は、築地でも百貨店でも対面販売にこだわっています。魚を購入しても”どう調理していいかわからない”というお声も多く頂きます。そのため、この10年間、どのように情報を補完していくかに取り組んできました。産地にこだわった食材や、この時期だからこそ安く食べられる旬の食材を提供し、それらを使ったメニューをブレンドさんと一緒に開発していくことで、一人でも多くの方々に食べていただきたいと思います。(河野氏)

### 3年後には月間8万食へ、食のライフスタイルを変える

最後に田尾氏は、ブレンドの今後の展望について、プランの拡充と取扱商材の拡張を進めることで「3年後には月間8万食を目指す」と語った。これにより、ブレンドでは『TastyTable』で「自宅をレストランに変える」ことで「食のライフスタイルを変える」ことを実現したい考えだ。

田尾氏によれば、月間8万食の宅配を実現する方法として具体的に、イベント・ホームパーティー・記念日に合わせた新プラン「パーティープラン」、配達内容の対応食数・人数を拡大した新プラン「ファミリープラン」、スマートフォンアプリの特性を生かした動画によるレシピの提供、配送エリアを現在の本州から北海道、四国、九州、沖縄などに拡大していきたい、という。

なお、現在の『TastyTable』の配送は本州限定で、初回配送が11月5日、12月にはスマートフォンアプリのリリースを予定。

### まとめ

今回の記者会見では、実際に配送される食材とレシピを使って『TastyTable』体験会も行われた。

尾辰商店が数年前に日本で初めて仲卸し今でも築地でなかなか手に入らず、客単価7,000円以上の高級レストランでしか取り扱われいないという、こだわりいっぱいのカナダ・ソルトスプリング産のムール貝を贅沢に使用した「ムール貝とリングイネのクリームソース」をはじめ、徳島産の鳴門金時や丹波しめじなどを使ったオリジナル料理が披露された。

いよいよ秋本番の空気となり、これからまさに食欲の秋を迎える。週末に大切な人と一緒に料理を楽しみながら秋の味覚を味わえば、より一層美味しい食事を満喫できるだろう。

レストランキット『TastyTable』