実は別の意味!「事業承継」「事業継承」のどっちが正しい?

メリットデメリット 違い

「事業承継」
「事業継承」

似ているようですが、この言葉の違いの意味、わかりますか?
また、どちらの用法が正しいのでしょうか?

「承継」という言葉はあまり日常生活で使うことはなさそうです。
一方「継承」という言葉はたまに使われているので、使用頻度としては高そうですね。

今回は「事業を後継に引き継ぐ」という意味合いで「承継」「継承」のどちらが正しい使い方なのかを探ってみたいと思います。

承継と継承の意味は違う?

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そもそも、承継と継承では意味が違うのでしょうか?
熟語では、実は良くそういった単語があります。

「社会」と「会社」では、意味が全然違うものになりますよね!

このように、実は「承継」と「継承」も場面に応じて使い分けが必要なのです。

承継の意味

承継の意味は受け継ぐこと。
受け継ぐものの種類は以下のとおりです。

事業
地位
精神

となります。
少し抽象的ですが、事業が含まれていますね。
また、権利や義務を引き継ぐ場合に使われる法律用語としての面もあります。

承継の類語

承継の類語についても見てみましょう。

相伝
相承
受け継ぐ
譲り受ける

となります。

継承の意味

継承の意味も受け継ぐことです。
承継と実は同じなんです。

ただし、受け継ぐものが違います。
継承で受け継ぐのは以下のものです。

身分
義務
権利
財産
文化

といったものになります。
一番良く聞く表現としては「伝統文化を継承する」「伝統の技を継承する」といったところでしょうか。

継承の類語

継承の類語についても見てみましょう。

引き継ぐ
受け継ぐ
引き受ける
相続する
バトンを受け取る

となります。

公式な文書では事業「承継」?「継承」?

デューデリジェンス ポイント 相続放棄 弁護士 継承 承継
このように、承継と継承では微妙に意味が違うことがわかりました。

承継は受け継ぐ対象が「精神」や「事業」などになる一方、継承は「財産」、「技術」、「義務」、「身分」などになります。

区別が難しいですが、承継は抽象的なもの、継承は具体的なものという区分けが当てはまりそうです。

事業承継が正しい!

では、公式な契約書や文書では、「事業承継」と「事業継承」のどちらが正しいのでしょうか?

答えは「事業承継」です。

事業承継という言葉には、抽象度の高い「経営理念」や「精神」、「事業体」と言ったものも含めてしまう応用力がありますので、事業継承というと違和感が残ります。

また、法律の条文や国税局が公式に出している文章からも「事業承継」が正しいと言えるでしょう。
特に、法的な手続きに関する文書などでは、事業承継という言葉で統一すべきです。

正しく使って正しく調べましょう

事業承継に関する情報もインターネット上でたくさんありますが、事業継承と調べてしまうと、本来見つかるはずの情報が見つからないということにつながります。

日本語の使い方は難しく、曖昧な部分も多いので仕方ないのですが、きちんとした情報を調べる時には、公文書や公的な単語として定着している「事業承継」という言葉を使うことをおすすめします。