終活とは?エンディングノートの作成方法や遺言の書き方を解説

 

就活

近年、流行している終活(しゅうかつ)。

終活って何をする事なの?何から始めればいいの?という疑問にお答えします。

 

こんな事にお悩みなら、ぜひ参考にしてください。

  • 終活の意味が分からない
  • 何となく知って具体的に内を意味あいまいな人
  • 子供に老後や死後に迷惑をかけたくない人

 

1. 終活とは何?

就活 とは

終活とは、もともとは週刊朝日が作った造語で、死ぬ前の事前準備という意味でした。どんな人生の最後を迎えるのか、誰とお墓に入りたいか。そんなことを元気で頭を体も動くうちに考えるのが今の終活です。

つまり、こういうことです。

人生のエンディングと向き合い、早めに準備をする活動 = 終活

 

終活が広まった社会的な背景

昔は死は、その家族だけの問題でした。実家や財産は長男が継いで、お寺、お墓が決まっており、葬儀を相談する業者もその地域で決まっているものでした。

でも今はライフスタイルの多様化、価値観の変化、供養方法の多様化、医療技術の発達など事情があり、死ぬことにあたって選択肢が増えました。

逆にいえば選択をしなければいけない時代になったと言えるかもしれません。

 

高齢になって病気にかかった場合を例にすると…

病気になった時にできるだけ延命をするのか、それとも延命をしないのか。ガンにかかった場合でも、家族や自分の方針次第で使う薬は変わり、必要な医療費も大きく違います。

  • どうあれ長生きしたい
  • 苦しい治療なら止めたい
  • なるべく治療したいが家族の負担も心配になる

 

色んな選択があります。

これには正しい選択、賢い選択は無く、あなたがどうしたいか?によって変わります。

それをいざ、あなたが問題に直面したときに正しい判断ができる状態とは限りません。なので、あらかじめ死に方を選択する時代になっているのでしょう。

 

平均的な終活を始める年代

いま終活を始める年代は70代のようです。アンケート調査によると半数近くが70代で始めています。

就活 世代
引用元:SBIアラプロモ株式会社

終活を考え始めるキッカケは、子供の独り立ちや配偶者が亡くなるなどがあるようです。

 

 

2. 終活とは具体的に何をする?やり方をやさしく解説

では終活は具体的に何をしたらいいのでしょうか?そのやり方を解説していきます。

ただし結婚しているか、子供がいるか、どんな資産がいくらあるかなどで、必要な終活は1人ひとり違うことを理解しておきましょう。

ここでは一般的にやられている終活を紹介していきます。

  • エンディングノートを書く
  • 遺言書を書く
  • お墓や葬儀について決めておく
  • 終末期医療について
  • 生前整理
  • 介護方針

 

もし記事を読んで知識を得るよりも、人から直接聞いた方が自分には合っている!と思うなら「専門家に相談する」で紹介している専門家のところに行ってみましょう。

 

2-1. エンディングノートの作成

就活 エンディングノート

エンディングノート、終活ノートという言葉を聞いたことはありますか?終活の広がりとともに多くの人が取り組み始めているエンディングノートとはどんなものでしょうか。

2-1-1. エンディングノートとは

エンディングノートとは、自分自身の終末期〜死後を、どう扱って欲しいのかを書き記したノートです。死を題材にしたドキュメンタリー映画の「エンディングノート」でも話題になりました。

病気になって自分で判断ができなくなった場合や、死を迎えた後に財産や治療、介護を家族がどうしたらいいのか迷わないようにあなた自身の希望をあらかじめ書いておくのです。

 

法律的な形式があるわけではなく、コンビニで売っているノート1冊に記載するものです。またパソコンのワードなどのデータでもOKです。

形式よりも、それがあなたの死後に家族の手に渡ることが大切です。

2-1-2. エンディングノートと遺言書の違い

エンディングノートには死後の財産の処分について記載するため、遺言書と同じだと思われる人がいます。

遺言はあくまでどんな財産をどの相続人(親族)に、どう配分するか?について記載されたものです。そして法律にのっとり作成することで、法的な力を発揮します。

それに対してエンディングノートとは、死を迎えるまえに家族や近しい人に伝えたい事を書き残すものです。これは法的な効力はありません。あくまであなたの希望を正しく残される人に伝える事が目的です。

 

例えば、言葉にするのは恥ずかしいけど伝えたい、夫や妻への感謝の言葉を残したり、介護が必要になった場合にどうして欲しいのかを書いておくものです。

またかかりつけの医者や飲んでいる薬、持病やアレルギーなどの健康情報を残しておくことであなた自身が記憶や正しい判断力を無くした時にも家族に伝えることができます。

2-1-3.エンディングノートの内容と書き方

エンディングノートに書く内容には下記のようなものがあります。

生きている間に言葉にするのは恥ずかしいけど伝えたい家族への想いや、子供や夫・妻に負担をかけないための介護や看病についての方針についても書き残すと良いでしょう。

また死後に家族が行政への届け出や相続の手続きをしやすいように必要になる情報も記載をしましょう。

  • 自分のプロフィール(生年月日、出生から今までの自分史)
  • マイナンバーや年金証書の場所
  • 家系図
  • 今までの思い出(思い出の写真)
  • 持病や、かかりつけ医などの健康・医療について
  • 入っている保険
  • 大切な人たちへのメッセージ
  • 介護、看病での希望
  • 延命治療や脳死、重大な病気の告知についての希望
  • 葬儀の希望
  • 銀行口座や証券口座の情報
  • その他、保有資産の情報
  • 担当の税理士や弁護士
  • クレジットカードの情報
  • 飼っているペットの対応

 

あなたが死に向かうにあたっての希望は上記の項目に限らずに自由に書き残しましょう。感謝のメッセージなどは文字よりも動画で残すといいかもしれません。

SNSのデータの削除や趣味で集めたコレクションの処分方法なども入れると良いかもしれません。

 

2-1-4.市販のエンディングノート

自由に書く、というのが難しいなら市販のノートを利用する手もあります。形式が整っているので、書き込むだけであなたも家族も嬉しいエンディングノートを作成できます。

おすすめのエンディングノートをいくつか紹介します。

もしもの時に役立つノート|コクヨ

コクヨから発売されている定番のエンディングノートです。この1冊に必要な情報はぜんぶ書き込めるようになっています。

就活 エンディングノート コクヨ

引用元:エンディングノート「もしもの時に役立つノート」 | コクヨ ステーショナリー

 

購入するならAMAZONが便利です。

もしもの時に役立つノート|AMAZON

 

もしもの時に家族をつなぐ書き込み式エンディングノート|NHK出版

就活 エンディングノート NHK

引用元:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000061992452017.html

 

こちらも購入するならAMAONが便利です。

もしもの時に家族をつなぐ書き込み式エンディングノート|AMAZON

 

自治体配布のエンディングノート

自治体で配布しているものもあります。これそのものを使うというより、この形式を参考に1冊のノートにまとめると良いでしょう。

 

大阪府堺市で公開されいているエンディングノートです。

http://www.city.sakai.lg.jp/minami/kurashi/sogocenter/korei/haifu.files/endingnote.pdf

 

神奈川県厚木市で公開されいているエンディングノートです。

http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/iryofukusi/fukushi/kourei/koureishafukushiservice/d027979_d/fil/ending.pdf

 

2-2.遺言書を書く

終活で次にやりたいのは遺言書の作成です。遺言書なんてお金持ちだけに必要だと思っていませんか?

イメージではお金持ちが、遺産を巡って争う場面で遺言書が出てくるイメージが強いかもしれません。

 

ですが現実はたとえ百万程度の遺産だったとしてもトラブルになるケースが多いのです。

相続人が「私の方が生きている間に世話をしたのに1:1で相続するなんておかしい!」というように感情的な部分でモメる事も多いのが実情です。

※相続人 = あなたの遺産を相続する人たち

 

だから「自分は資産なんてそんなに無いから」なんて思わずに、残された家族が争わないために残しておく事が大切です。

遺言書を残す事は、自分だけでなく残される親族や家族のための終活ともいえますね。

 

2-2-1.遺言書とは|遺言書でできること

では、あらためて遺言書とは何なのかを正確に理解しておきましょう。遺言書とはあなたの資産・遺産を、死後にどのように分配するかを書くものです。

だから遺言書に書けば何でもその通りになるわけではありません。遺言書で指定できる内容は民法で定められています。

※遺言事項(いごんじこう)といいます。

 

言葉が難しいのですが、遺言書とは財産の分配や自分の未成年の子供の処遇についてのみ指定できると思っておけば良いかと思います。

なので、逆に「こんなお葬式がいい」「骨は海に撒いて」などを書いても、それは法的な力はありません。なのでそれを守るかどうかは親族次第となります。

そういった希望は遺言書よりも前述のエンディングノートに書きましょう。

 

遺言事項をより具体的な事を知りたい場合のために、民法で定められた内容を下記にまとめますのでご参考に。

相続

  • 相続分の指定
  • 遺産分割方法の指定、分割の禁止
  • 推定相続人(すいていそうぞくにん)の排除、排除の取消
  • 包括遺贈(ほうかついぞう)および特定遺贈

 

財産の処分

  • 寄付
  • 遺贈(いぞう)
  • 生命保険の受け取り人の変更

 

その他

  • 子供の認知
  • 未成年の後見人(こうけんにん)および後見監督人の指定
  • 遺言執行者(いごんしっこうしゃ)の指定

 

2-2-2.こんな人は遺言書を書くと良い

遺産を渡すなら、法律で決められた相続人の範囲よりも、より自分と関わりが深かった人にたくさん相続させてあげたくありませんか?

何年も連絡の取れない兄弟よりも、お世話になった子供の配偶者などに多く渡したいのが心情だと思います。

そういったあなたの今までの人生を反映できることから遺言書は終活には欠かせないものだといえます。

 

次の場合にはとくに遺言の作成をおすすめします。

  • 夫婦の間に子供がいない
  • 前妻の子供と、後妻の子供がいる
  • 認知した子供がいる
  • 内縁の妻
  • 財産を渡したくない相続人がいる
  • 所在が分からない相続人がいる
  • 会社の後継者に事業資産を相続したい
  • 世話になった子供に多く相続させたい
  • 親族ではない人に相続させたい
  • 相続ではなくどこかに寄付したい

 

2-2-3.遺言書の種類

遺言書とひとことで言っても、3種類あります。それぞれメリット、デメリットありますのであなたの状況に合わせてどれにするか選んでみてください。

 

自筆証書遺言(じひつしょうしょ-いごん)

自分で市販の手紙セットを用意して書く方法です。遺言書の保管も自己責任なので、無くしたり相続する人に開けられないように注意が必要です。

 

・メリット

なによりお金がかからないことです。安く終活したい人におすすめです。

 

・デメリット

大きく4つあります。

1. 書き方に不備があると相続が無効になる点です。だから正しい書き方を勉強する手間がかかるのと、いざという時に無効になるリスクが残ります。

2. 遺言書自体に信ぴょう性が薄い点です。遺言の内容が、相続人の誰かに極端に有利になっている場合に、「それ、本当に本人が作った遺言書なの?」という疑惑がでやすいです。相続する人同士の争いをなるべく避けたいならこれは気にした方がいいですね。

3. 死後に発見されない可能性があります。あなたが死ぬ前に遺言書の場所を相続人みんなに話しておけば問題ないのですが、もし話さない場合には相続人に気づかれる事なく相続がされる可能性があります。

4. 家庭裁判所による検認の手続きが必要になります。あなたが死後、相続する人は遺言書を勝手に開けてはいけません。家庭裁判所に提出する(検認)必要があるのです。

 

※2つ目、4つ目はあなたというより、相続する人にとってのデメリットとも言えますね。

 

自筆証書遺言をするなら

自筆で遺言書を作るならこちらのセットがおすすめです。

終活 遺言書 自筆

引用元:遺言書きっと|コクヨ

 

購入するならAMAZONが手軽です。

コクヨ 便箋 遺言書キット 遺言書虎の巻ブック付き

 

公正証書遺言(こうせいしょうしょ-いごん)

公証役場(こうしょうやくば)で公証人に遺言書を作成してもらう方法です。お金をかけても安心の遺言を残す人にはおすすめです。

 

メリット

1. 保管する場所が公正証書役場になるので管理の心配がなくなります。

 

2. 相続する人の検認(家庭裁判所への提出)が必要なくなります。

3. 相続する人が遺言書の信ぴょう性を疑う事がありません。なのでそういった相続人の間のトラブルは避けられます(とはいえ、遺言内容によっては揉め事は起こり得ますが..)

4. プロの公証人が作成すると遺言書の書き方が間違っているから無効、というリスクがありません。

 

デメリット

1. 公証人が2名必要です。あなたにとってはこれが手間です。

というのは公証人はあなたの周囲の人に依頼もできますが、下記のような条件があります。

  • 未成年者
  • 推定相続人、受遺者及びその配偶者並びに直系血族
  • 公証人の配偶者、4親等内の親族、書記及び雇い人

 

※推定相続人(すいていそうぞくにん) = 相続人になれる立場にある人
※受遺者(じゅいしゃ) = 遺言により財産を貰う人

 

なので一般的にはお金を払って専門の公証人に依頼します。(※詳しくは後述)

 

2. 公正証書の作成に手数料がかかります。費用は相続する財産の金額と相続する人数に応じて数万〜数十万円程度ほどです。

 

目的財産の価額 手数料の額
100万円まで 5,000円
100万円を超え200万円まで 7,000円
200万円を超え500万円まで 11,000円
500万円を超え1,000万円まで 17,000円
1,000万円を超え3,000万円まで 23,000円
3,000万円を超え5,000万円まで 29,000円
5,000万円を超え1億円まで 43,000円
1億円を超え3億円まで 43,000円に5,000万円超過ごとに13,000円を加算
3億円を超え10億円まで 95,000円に5,000万円超過ごとに11,000円を加算
10億円超 249,000円に5,000万円超過ごとに8,000円を加算

※相続する全財産の価額が1億円を越えない場合には別途で1,1000円

例えば相続する人が500万円が1人、1000万円が1人なら 11,000円+17,000円+1,1000円の合計3,9000円が作成費用です。

 

3. 遺言内容が公証人に知られます。もし知人に公証人を依頼した場合には内容によっては知られたく内容まで知られることも…

 

公正証書遺言を作成するなら

一般的な公正証書をつくる手順をご紹介しておきます。
※公証役場でプロの公証人に依頼する方法です。

 

1. あなたが行きやすい場所にある公証役場に電話で予約

→ 公証役場一覧|日本公証人連合

2. 公証人との面談(内容の相談、本人確認など)

3. 遺言内容の作成(メールや電話などで)

4.公正証書の完成(原本は公証役場に保管し、あなたは謄本を受け取る)

 

2、4のところはあなたが実際に公証役場に出向く必要があります。

 

秘密証書遺言(ひみつしょうしょ-いごん)

秘密証書遺言とは、内容は誰にも知られずに秘密にしたまま、遺言が存在することだけを証明する方法です。

誰にも遺言の内容を明かしたくない場合に使われます。

自筆や公正証書と比べて、秘密証書にする人は少ないようです。

 

メリット

1. 費用が安め(1,1000円)です。

2. 相続する人に改ざんされたり、信ぴょう性の点で相続する人同士でのトラブルは避けられます。

3. 遺言の内容を誰にも知られません。

 

デメリット

1.自筆の手間がかかります。遺言書の内容自体はあなたが自筆するため。

2.内容が無効になるリスクは残ります。内容のチェックは誰もしないためです。

3. 保管も自身でやるため、紛失の可能性があります。

4.手続きが多く、手間がかかります。

5.証人が2名必要です。

 

以上がデメリットです。

次からは自筆証書と秘密証書をする場合に必要になる、具体的な遺言書をつくる手順について説明していきます。

 

2-2-4.財産目録をつくる

遺言書をつくるには、まず相続する財産にはどんなものがあるかを整理する必要があります。持っている財産を親族に分配するのが相続するから、まずどれだけ何を持っているのかをあなたが把握しなくてはいけません。

財産目録は決まった形式はありません。なのですが東京地方裁判所が作成している、ひな形があります。



引用元:東京地方裁判所

 

以下によくある財産の種類ごとに、記載する内容をまとめました。

 

不動産

  • 住所(番地まで正確に)
  • 面積
  • 評価額
  • 抵当に入ってるか
  • 区分(土地、建物および住居や事務所などの種別)
  • 利用状況(住宅なら自分が住んでいるのか、賃貸なのか)

 

株式や投資信託の書き方

  • 種別(株式なのか投資信託なのか)
  • 数量(何株、何口)
  • 銘柄(どこの会社の株なのか)
  • 証券会社(どの証券会社で買ったのか)

 

保険の書き方

  • 区分(生命保険、自動車保険など)
  • 種別(死亡時など)
  • 金額
  • 契約者番号

 

現金、預金の書き方

  • 種別(普通なのか定期なのか等)
  • 銀行名・支店名
  • 口座番号
  • 金額

 

負債の書き方

逆に住宅ローンなどの負債もあれば、それも記載しましょう。

  • 種別(住宅ローン、自動車ローン、借金など)
  • 支払先
  • 残額

 

 

実際に書く場合のサンプルも欲しいかと思いますので、下記サンプルを紹介しておきます。

引用元:東京地方裁判所

 

2-2-5.遺言書の書き方

相続する財産目録を作れたら次はいよいよ遺言書を書いていきます。

※ここでは自筆する場合を想定しています

まず必要なものは、こちらです。

  • ペン
  • 封筒
  • 印鑑

 

そして下記の条件を満たすように書きましょう。これ間違うと、遺言書が無効になる可能性があります!

  • 全文を手書きで書く
  • 遺言書の末尾に作成年月日と署名捺印する
  • ボールペンなどの消えないもので書く
  • 誰に何を相続するかを明確に書く
  • 遺言執行者(いごんしっこうしゃ)を指定する
  • 封筒に入れて、印鑑を押す

 

2-2-5.遺言書に記載するサンプル例

遺言書のサンプルを載せます。不動産、銀行の預貯金のサンプルです。

遺言書

 

私、田中太郎は次の通り、遺言する。

 

1. 妻・田中花子(◯◯年◯◯月◯◯日生)に対して下記の通り相続させる。

 

(1)土地

所在: 東京都新宿区新宿◯◯丁目

地番: ◯番◯

地目: 宅地

地積: ◯◯平方メートル

 

(2)自宅

所在: 東京都新宿区新宿◯◯丁目

地番: ◯番◯

構造: 木造2階建

床面積: 1階◯平方メートル、2階◯平方メートル

 

2. 長男・田中一郎(◯◯年◯月◯日生)に対して下記の通り相続させる。

(1)◯◯銀行 ◯支店 普通預金 口座番号 ◯◯◯◯◯◯

(2)◯◯銀行 ◯支店 定期預金 口座番号 ◯◯◯◯◯◯

 

 

3. 上記以外に財産が見つかった場合には、全て妻・田中花子に相続するものとする

遺言者 田中太郎は、遺言執行者として下記の者を指定する
事務所 東京都新宿区新宿◯◯
職業 司法書士
氏名 山田大輔

 

生年月日 ◯◯年◯月◯日

◯◯年◯月◯日
東京都新宿区新宿◯◯丁目◯番◯号
遺言書 田中太郎 

 

 

2-2-6.遺言書の注意点

最後に遺言書を作成する前に知っておいてほしい事があります。

それは遺言書の書き方次第で、相続税の金額がまったく変わること

 

相続には、小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減など、たくさんの法律が絡んできます。その全てを理解してご自身で遺言書を作成することは難しいので専門家への相談をおすすめします。

せっかく終活をするのですから、手間でもなるべく残される家族のために資産を残せるように準備をしましょう。

 

2-3.お墓や葬儀を決める

終活 葬式

お墓や葬儀について決めておく事も終活の定番といえます。自分が入るお墓や、葬儀にこだわりや希望があるならそれも準備しておきましょう。

決まったお墓がない場合に、生前にお墓を立てておくことで相続税の節税にもなります。

 

お墓や葬儀に関しては、あなたが住んでいる土地の事情、家の事情によって決まっている場合も多いかと思います。そんな人はここは読み飛ばして次の「終末期医療の意思表示」にいきましょう。

2-3-1.墓地の種類

これから自身の墓地を探す人にとってはおおまかにこの3種類の墓地があります。

墓地にお墓を立てて、使用料を支払う事でお墓は墓地の管理者に管理されて続いていくのです。

  • 公営墓地
  • 民間墓地
  • 寺院墓地

 

公営は安価、民間は宗教を気にせず入れる、寺院は永久供養や納骨堂が使える、など特徴が異なります。

2-3-2.お墓の選び方

墓地と合わせて考えたいのがお墓選びです。これからお墓を立てる人にとって、お墓を選ぶポイントは2つあります。

 

1つは費用面。お墓はとても高価ですし、墓地へは使用料を支払わなければいけません。周囲のお墓と比べて、同じグレードで作りたくなる気持ちが出る事もあると思います。

しかし、いまの生活で使う資金のほうがはるかに重要です。墓地の使用料も含めて、決して無理をしない料金のお墓を立てましょう。

 

2つめは後継者です。

お墓は親族に継ぐ人がいることを前提にいています。もし、身寄りがなくお墓を継ぐ人がいないのであれば後継者が不要な納骨堂なども選択肢になるかと思います。

2-3-3.葬儀を決めておく

生前契約といって葬儀するところをあらかじめ決めておく事ができます。

もちろん、葬儀はやらずに火葬だけにしたり、自宅で家族だけでやる葬儀などもあります。それも含め、どのように葬儀をするのかを決めましょう。

もし葬儀社に依頼するのであれば葬儀の内容、費用と支払い方法をしっかり取り決めて生前契約を交わしましょう。またそういった契約があるから、それに従い葬儀をしてほしい事を喪主と話し合っておきましょう。

そのときに葬儀費用を生命保険から出すのかなどのお金の面でもしっかりと確認が必要です。

2-3-4.遺影を撮っておく

亡くなった後にすぐにお葬式になるため、遺族が遺影を探すことに苦労をします。

あらかじめ遺影用の写真をとっておくと負担を減らす事ができます。また自身の納得いく写真での葬儀が行われる事になります。

 

2-3-4.模擬葬儀体験|入管体験

葬儀の本番よりも前に、自分でどんな葬儀になるのかを確認できる模擬葬儀(もぎそうぎ)の体験ができる葬儀社があります。

そういったところに参加して、どんな内容なのか、費用はいくらか?などを確認すると良いでしょう。

ぜひいま検討中の葬儀社、地元の葬儀社でやっていないか確認してみてください。

2-4.終末期医療の意思表示

終活 意思表示

次に終活で考えたいのが、亡くなる間際の医療についてです。

終末期医療(しゅうまつきいりょう)の意思表示といって、これも自分のためにも残される家族のためにも大切な終活となります。

 

ここでいう終末期とはこちらの意味です。

終末期とは「生命維持処置を行わなけ れば、比較的短期間で死に至るであろ う、不治で回復不能の状態」のことです。

引用元:国立長寿医療研究センター

 

つまり、人生の終わりに近づき治療をしても元気には戻れない状態のときに、あなた自身がどんな医療を希望するか?について、紙に書き残して意思表示をしておく

というものです。

 

エンディングノートに書く内容としてもこの終末期医療の意思表示をあげましたが、それだけでなく妻や夫など身近で介護・看護をする可能性がある人にはあらかじめ話しをして伝えておくべきことです。

この記事の最初のほうにも書きましたが、あなたが病気などで自分の口で自分の意思を、誰にも話せなくなった時に、家族はどうしたらいいのか迷うでしょう。

 

冷たい言い方かもしれませんが、2度と起き上がらない、それにいつまで生き続けるか分からない状況で、毎月数十万円も医療費がかかる治療をあなたの家族は続けられるでしょうか?

でもあなたの夫や妻は、それでも生きていて欲しいと、看護・介護に必死になり自分の生活を犠牲にしてしまうことは良い事でしょうか?

 

重たいテーマですが、そういった場合に自分の尊厳と、残される家族のためにも大切な終活の1つなのです。

 

2-4-1.治療方針を書く

法律的な形式はありません。そこで、病院で使われている「事前指示書」に沿って書き残すのが良いでしょう。



引用元:国立長寿医療研究センター

※この事前指示書は、入院前に患者が書く、病院への終末期医療の意思表示です。

書いて残すことで、医者にも家族にも自分の最後をどうしたいのか?を抜け漏れなく伝える事ができます。

 

2-5.生前整理(せいぜんせいり)をする

人生の終わりを迎える前に、身の周りのモノを整理することを生前整理といいます。捨てきれずにいるモノ、不用品を捨てて、本当に大切なモノだけを残すようにしましょう。

整理することで今までの人生の振り返りにもなり、今後の人生の新しい目標や、昔やりたいと思ってやれていない事を思い出す良いキッカケにもなります。

決して人生の終わりに向かうためだけでなく、これからを前向きに生きるためのポジティブな面もある終活なのです。

 

2-5-1.生前整理の方法

生前整理といっても大きくは2つに分かれます。

 

不用品など形があるモノの整理

あなたにとって必要なものと、不要なものに分けて処分をします。

処分がうまくできずにモノが減らない人は「いつか必要になるかも」「使わないけど買った値段が高かったからもったいない」と考えるようです。

1年以内に使ってないモノ、使う予定がないモノは思い切って捨ててしまいましょう。

参考になる本を紹介します。

人生を変える断捨離|AMAZON

とくに大きな家具・家電は捨てるのも一苦労です。体力、気力があるうちに処分してしまう方が良いです。

重たいもの、処分方法が分からないモノ、手間をかけたくない人は不用品の回収業者に依頼してしまえば楽チンです。

このサイトで全国から探すことができます。

不用品回収|くらしのマーケット

 

デジタルデータなどの形のないモノの整理

今や、生前整理は形のあるモノばかりでなくパソコンや携帯電話に残ったデータの整理も必要になっています。

不要なデータ、誰かに見られたくないデータは削除するか、親族にはバレない方法で保存しておきましょう。

 

またネットの証券口座や銀行口座、クレジットカードなどはまったく使ってないものであれば解約をしましょう。そうすると相続のときの手続きの手間が減ります。

使っている口座情報は銀行名、URL、ID、パスワードなどの必要な情報を分かりやすく書き残しましょう。

書き残し方はエンディングノートや、遺言書をご参考に。

 

2-6.介護方針

認知症などで自分自身のことを正しく判断できなくなる事や、言葉を話せなくなった時のために、どのように介護を受けたいかも決めておきましょう。

介護疲れ、という言葉もあるように介護はあなたの大切な家族に負担をかけるものです。大きな負担をかけることはあなた自身も精神的に辛くなるのではないでしょうか?

そうなる前に、あなたと家族の両方のために介護をどうするか?について取り決めたり、話し合っておく事が大切です。

きちんと家族に伝えておければ、あなた自身の安心にもつながります。

  • 介護のときに必要になる資金がどの口座にいくらあるか?
  • 希望する介護施設はどこか?(ある場合)
  • 後見人は誰にするか?(財産管理を依頼する人)

 

3.ケース別の終活

終活 とは

 

3-1. 40代、50代の終活

40、50代はまずエンディングノートから作り始めましょう。一緒に人生を歩いてきた配偶者への感謝の言葉などから書き始めると良いかもしれません。

保険などは場合によってまだ変化がある年代ですから、1年に1回見直しをしながら財産目録なども作りましょう。

 

「この歳ならまだ終活なんて早い」とバカにしてはいけません。昨日まで元気だったのに突然亡くなる、というのが急増する年代なのです。

 

またあなた自身の問題だけでなく、子供がまだ未成年だったり、これから大学生だったりとお金がかかる事も多い年代でもあります。

あなたが亡くなる最悪のケースでも家族が幸せに生活できるように準備を進めましょう。

 

3-2. 60代〜の終活

定年退職をする歳になると、子供は自立をしてホッと安心する年代です。退職後は時間もあると思いますので時間をかけて進めていきましょう。

相続や介護、終末医療など考えておくべき事はたくさんあります。あなた自身と配偶者や家族のことをよく考えて、エンディングノートから介護方針までもれなく終活を進めましょう。

 

3-3.独身|一人暮らしの終活

一人暮らしだと孤独死の可能性も考えた終活をすることが大切です。身寄りが誰もいない場合には、生前契約や見守りサービスを自分で契約しておくことも必要です。

とくにこれらはしっかりやりたいですね。

  • 生前整理
  • エンディングノート
  • 遺言書
  • 葬儀やお墓の生前契約

エンディングノートには緊急連絡先として下記を記しておきましょう。一人暮らしだと、自分のことを把握してくれる人がいないため、書き残して伝える事がとても大切です。

  • 勤務している会社と連絡先
  • 離れて住む親族とその連絡先
  • (賃貸なら)大家さんの連絡先

 

※ちなみに相続する親族がすでに他界している場合、相続する人が名乗り出ない場合には財産は国庫に入ります。

 

4.終活で参考になる本

もっと詳しく体系的にしたい人のために終活に役立つ本を紹介しておきます。

 

終活に必要なことが網羅されている一冊です。

終活のススメ|AMAZON

 

金銭問題から、家族間の調整までのリアルなストーリーが参考になります。

マンガで読みやすいのもポイントです。

→ マンガ 親が終活でしくじりまして|AMAZON

 

5.終活の専門家に相談する

終活 専門家

1人で終活をすべてやりきるのは大変です。そこで終活の専門家の力を借りることも可能です。

終活を専門にアドバイスしたり、書類の作成を代行する専門家による的確なアドバイスがあると、あなた自身にも残される親族にもプラスな終活ができるでしょう。

終活の専門家には特別な国家資格はありません。ですがNPO法人などの民間団体の資格であったり、税理士などで終活に詳しい専門家がいます。

そんな終活専門家を紹介します。

 

5-1.終活アドバイザー

NPO法人ら・し・さが認定している資格です。ご相談はHPからできます。

NPO法人ら・し・さの専門家一覧

 

5-2.終活カウンセラー

社団法人終活カウンセラー協会が認定している資格です。ご相談はHPから。

終活相談ドットコム

 

5-3.司法書士、行政書士、税理士などの専門家

「終活(地域名)」でgoogle検索してみましょう。たくさん出てきます。

税理士や行政書士など名前は聞いた事があるけど、違いが分からない事もありますよね。

そこでザックリですが、それぞれがどんな分野に強いかといいますと。。

 

税理士はおもに相続税や遺言書などに強い専門家です。遺産の調査や相続の手続きは税理士にお任せしましょう。

司法書士は不動産に強い専門家です。相続財産に不動産が入る場合には相談してみましょう。

行政書士は相続人の調査や遺産の調査に強い専門家です。

 

またどんな専門家であれ、選ぶ時には必ず実績を確認することが大切です。普段から相続を扱っている専門家でないとせっかく節税できるのに、失敗する可能性もあります。

 

6.終活セミナー

 

またいきなり専門家に相談するのはハードルが高いと思うかもしれません。そんなときにはセミナーや終活のイベントに行ってみると良いでしょう。

 

6-1.終活セミナー

大手スーパーのイオンが主催している終活フェアです。

東京中心ですが、愛知などでも定期的に開催しています。

イオンの終活フェア

 

NPO法人による終活セミナーです。仙台、新潟などの地方でも開催しています。

NPO法人ら・し・さの終活セミナー

 

6-2.終活フェスタ

東京、大阪で年2回やっている終活フェスタです。

終活フェスタ

 

7. 終活のトラブル

ここまで終活についてポジティブな内容を説明してきました。

でも最後に終活で注意したいトラブルについて説明します。

 

まず終活市場の盛り上がりに目をつけた業者と、終活を希望する方との契約トラブルが増えています。

これは消費者庁のデータによる葬式の相談件数です。

終活 データ

引用元:消費者庁

葬儀の価格について事前の説明と食い違ったり、十分な説明がないなどの理由で問題が起きているようです。

また直接的に終活にからむ問題ではありませんが、老後資金が足りない世帯に銀行や政府機関が土地や自宅を担保にした融資(リバーズモーゲージ)などに似せた、土地の買い上げなどの問題も発生しています。

 

こういったトラブルは増加傾向にあります。葬儀だけでなく終活で大きな費用がかかるものについては、しっかり比較検討をしてから契約をしましょう。

 

満足いく終活のためにもしっかり学習することが大切です。