サクセッションプランとは?後継者育成計画の設定方法や実施事例

後継者育成

サクセッションプランについてお調べですね。

サクセッションプランとは、後継者育成計画のことです。

「後継者はもう決めているから、あとは事業承継をするだけ」なんて、思っていませんか?

事業承継を成功させるには、後継者を決めるだけではなく教育もしなければなりません!

サクセッションプランを行うことで、後継者が育ち、事業承継の成功にもつながるのです。

事業承継を行う際には、サクセッションプランについても考えておきましょう。

サクセッションプラン(後継者育成計画)とは?

後継者育成 プラン

サクセッションプランとは、後継者育成計画のことです。社長や経営層の後継者を計画的に育成します。

社長などの経営幹部には、経営能力やさまざまな心構えが必要です。それらを後継者に伝えなければ、事業承継後に経営が失敗してしまうかもしれません。後継者を決めるだけではなく、経営能力や心構えまで引き継いでもらうことが事業承継では大切なのです。

そのためには、長期的な計画が必要になります。

事業承継を成功させるためにも、サクセッションプランについて確認しておきましょう。

サクセッションプランの実施事例

サクセッションプランを実施している会社について見ておきましょう。

株式会社カネボウ化粧品でのサクセッションプラン

株式会社カネボウ化粧品は、経営層の人材育成のためにサクセッションプランを導入しています。

統括マネージャーたちが選んだ人材をおのおのが計画的に育成しているのです。

人材を早めに見つけて育成することで、経営幹部に必要な能力や経験を後継者に持たせることができます。

また、現在の統括マネージャーたちも後継者育成によってマネジメントレベルの向上が可能です。

後継者育成をしなければ事業はどうなる?

このように、サクセッションプランを行えば後継者の成長や現経営者たちの能力向上が見込めます。

後継者育成 事例

後継者育成をしなければ、事業承継後の経営がうまくいかなくなることがあります。

現経営者から後継者に経営権が引き継がれるだけでは、後継者の準備が整っていません。

事業承継をする前に、経営者としての心構えを知り、経営能力を高めてもらうことが大切です。

事業承継は会社を発展させる大きなチャンスになります。チャンスを逃さないためにも、後継者育成を成功させましょう。

後継者育成のための方法は?

会社売却 方法

後継者育成の方法は、社内での後継者育成方法と、社外での後継者育成方法があります。

それぞれ見ていきましょう。

社内での後継者育成方法

会社内での後継者育成方法は、3つ考えられます。

  • 社内研修
  • ジョブローテーション
  • 経営陣への参加

いずれも後継者となったときに必要となる経験なので、できるものは全て行う方が良いでしょう。

会社外での後継者育成方法に比べて、コストがかからないことがほとんどです。

詳しくは、「4.社内での後継者育成方法」でご説明します。

社外での後継者育成方法

会社外での後継者育成方法は、2つ考えられます。

  • 後継者育成の塾やプログラム、研修、セミナー
  • 子会社・関連会社の経営

費用や時間がかかってしまいますが、会社外での教育を受けることで後継者の視野が広がります。

また、別の会社で経営の経験を積むことも能力が高まるはずです。詳しくは、「5.社外での後継者育成方法」でご説明します。

社内での後継者育成方法

後継者育成 方法

会社内での後継者育成方法は、以下の3つです。

  • 社内研修
  • ジョブローテーション
  • 経営陣への参加

順番に見ていきましょう。

 社内研修

会社を経営するにあたっての基本的な知識を学んでもらうには、社内研修が有効になります。

事業内容や経営理念、法務や財務会計の知識などは経営者として知っておくべきです。

会社内の人が教えるので、後継者のニーズに応じた細かな研修も行えます。

ジョブローテーション

ジョブローテーションとは、人材育成のためにいろいろな職場への異動や職務の変更を行うことです。

短くて半年程度で変更することもでき、多くの職場や職務を経験してもらえます。

良い経営者になるには、会社に存在しているさまざまな業務を経験させることが大切です。

また、従業員をうまくまとめるには会社の業務内容について深く知ることが必要になります。

経営者になって物事を考える際も、広い視野を持つことが可能になるのです。

経営陣への参加

後継者が経営陣に参加して、責任のある仕事に取り組むということも大切です。

現経営者の経営手法や考え方を間近で知ると、経営能力だけではなくやる気も高まります。

後継者が責任を持って経営判断を行うことも、自信をもって経営に取り組むには重要な経験です。

また、経営陣に入りながら取引先やお客さんに顔を売ることで、事業承継後の会社外との関係もうまくいきます。

社外での後継者育成方法

後継者育成 社外

会社外での後継者育成方法は、以下の2つです。

  • 後継者育成の塾やプログラム、研修、セミナー
  • 子会社・関連会社の経営

順番に見ていきましょう。

後継者育成の塾やプログラム、研修、セミナー

後継者の経営能力を幅広く高めたい場合は、後継者育成のための塾やプログラム、研修、セミナーに参加してもらうことが良いでしょう。

例えば、商工会議所・商工会が行っている経営革新塾では、30時間程度で経営についての実践的な知識を得ることができます。費用や時間はかかりますが、効率良く後継者に必要な知識を学んでもらうことが可能です。

期間の長さはそれぞれ違うので、参加してもらうのなら早めに計画しましょう。

会社内で後継者育成を行うのが難しい場合には、利用を考えてみてください。

子会社・関連会社の経営

もしも子会社や関連会社があるのなら、それを実際に経営させてみるのも良い育成方法です。会社を任されることによって、後継者に経営者としての自覚や責任感を持ってもらえます。

ある程度の後継者教育が終わってから行うことで、経営者としての能力を確認することも可能です。

サクセッションプランニング(後継者育成計画の設定)を行おう

事業承継補助金 流れ

サクセッションプランを成功させるには、長期的な後継者育成計画を練る必要があります。

思いつきや行き当たりばったりの後継者育成では、経営者になれるレベルまで後継者を育てるのは難しいです。後継者にとって何が必要なのかを明確にしたうえで、どんな方法を使って、どのくらいの期間で育成するのかを考えてみてください。

例えば、後継者が事業を引き継ぐために必要なのは、経営者としての責任感や考え方会社経営に関する幅広い分野の知識経営能力が挙げられます。

「4.社内での後継者育成方法」「5.社外での後継者育成方法」でご紹介した方法を使い、サクセションプランニングを行いましょう。

一定の期間ごとに、サクセッションプランがうまく行えているか確認することも大切です。

伝統工芸の後継者育成には支援制度を利用しよう

後継者育成 支援制度

地場や伝統産業の後継者育成をするなら、厚生労働省の支援制度を受けられる可能性があります。

地場・伝統産業後継者育成事業という制度です。

例えば、以下のような教育支援制度が存在しています。

  • 共同訓練の実施

熟練技能者を講師として後継者の訓練が行われます。実践的な能力を手に入れることが可能です。

  • 後継者の育成にあたる人に対して指導方法の教授

技術や技能はあっても後継者の指導に慣れていないという現経営者などに対して、指導員から後継者への指導方法を教えてもらえます。

もしも地場・伝統産業の後継者を育てるという場合は、最寄りの商工会議所・商工会に支援制度がないか確認してみましょう。

専門家に相談しよう

サクセッションプランの成功には、長期的な計画が必要となります。

後継者育成計画を練る際には、幅広い視点で計画に抜けがないかを考えなければなりません。

後継者育成の失敗は、事業承継の失敗にもつながってしまいます。

サクセッションプランに少しでも不安がある場合は、事業承継コンサルタントなど専門家に相談してみましょう。客観的な視点で後継者育成計画にアドバイスをしてもらうことで、後継者にとって最適な計画をたてることができます。

まとめ

事業承継において、サクセッションプランは非常に重要です。

後継者を決めるだけでは、事業承継後にうまく経営を行ってもらうことはできません。後継者を計画的に育成することによって、経営者としての自覚や能力を持ってもらえます。

後継者育成がうまくいけば、事業承継後も会社は発展していくはずです。サクセッションプランについてしっかり考えて、事業承継を成功させましょう。