ビジネスコンテストとは?歴史や大会形式、参加メリットがわかる!

LOI(基本合意書)とはこれから起業を志している方で「ビジネスコンテスト」への参加を検討している、もしくは参加をされた方もいるでしょう。

2012年頃から開催数が多くなってきたビジネスコンテストですが、実際どのような人が対象で、何を得られるかなどを詳しく把握されてる方は少ないかと思います。

この記事では、「ビジネスコンテスト」について、日本ではいつ頃から開催され始めたのか、どんな団体が主催しているのか、実際にどのようなコンテストが開かれているのかについて述べていきます。

そもそもビジネスコンテストとは?

ビジネスコンテスト とは

そもそも、ビジネスコンテストとは、参加者がそれぞれのビジネスプランを披露していき、その内容について競い合うコンテストです。ビジネスコンテストによっては、大会ごとにコンセプトを設けて、そのテーマに対してのビジネスプランで競い合うといった形をとっています。

ビジネスコンテストの歴史

日本で最初に行われたビジネスコンテストは、現在の「Business Contest KING」で、1996年に開催されましたものになります。当時の大会名は「学生のためのビジネスコンテストKING」でした。

ビジネスコンテストは2000年頃から増えてきて、2012年頃に、一気に大会数が増えてきました。近年のビジネスコンテストは、主催者が多様化しています。主に主催しているのは、

  • 国や政府
  • 企業
  • 地方自治体
  • 大学などの学校や学生

以上の機関が主催するビジネスコンテストが主流になっています。

ビジネスコンテストの流れ、形式

ビジネスコンテストの多くは「持ち込み型」と「合宿型」の二つに分けられます。

持ち込み型」とはその名前の通り、事前に作成したビジネスプランをコンテストへ持ち込み、それに優劣をつけて競い合う形式です。

一方の「合宿型」は、コンテスト初日や大会前に特定のテーマ(問題)が提起され、それに対してのビジネスプランを初対面の人や知人とチームを組み、数日かけて作ったビジネスプランによって優劣をつけて競い合う方式です。

ビジネスコンテストで得られる物

ビジネスコンテストで優勝すると、様々な副賞が得られます。

ビジネスコンテストで優勝をすると、起業支援金などのお金をもらえることが多いです。現金はおよそ数万円から数百万円の範囲になります。ただし、この現金は起業する際に使用する事といった制限がかけられた物もあります。

また、企業が主催するビジネスコンテストには、ビジネスコンテスト後に事業を興した場合、経営や事業のサポートを行うという事を副賞としている所もあります。

また、ビジネスコンテストへの参加は、キャリアアップや事業の拡大を狙う最大のチャンスです。学生の間に(コンテストで)入賞しておけば、大手企業への内定が獲得できたり、卒業後「若手起業家」としての活躍が期待できます。

企業が主催するビジネスコンテスト

ここからは、主なビジネスコンテストを、主催者の性質別に紹介していきます。

企業が主催するものには、あらゆる分野を取り扱ったビジネスコンテストから、その企業が行なっている事業や、それらへ結びつくジャンルについてのビジネスコンテストが行われる傾向があります。

TOYOTA NEXT(トヨタ)

TOYOTA NEXT

TOYOTA NEXT

国産車メーカーの一つ、トヨタが主催するビジネスコンテストです。募集テーマは、車の利用促進サービスに基づいたビジネスプランを提案する事を設定しています。

前回のコンテストにて最終選考を通過したものに、カーシェアリングサービスや、エリアマーケティングといった車を媒体とした事業が選出されています。

NCCベンチャーグランプリ(ニッセイキャピタル株式会社)

NCCベンチャーグランプリ

NCCベンチャーグランプリ

ニッセイキャピタル株式会社が主催する、将来的にIPOを目指しているビジネスプランを高く評価するビジネスコンテストです。学生から社会人まで幅広く参加者を募っています。

40億人のためのビジネスアイデアコンテスト(アイ・シー・ネット株式会社)

40億人のためのビジネスアイデアコンテスト

40億人のためのビジネスアイデアコンテスト

主に発展途上国に関するビジネスプランで競い合う、社会問題解決型のビジネスコンテストです。ファイナリストのおよそ80%が実際に事業化していることからもわかるように、非常に実践的なビジネスコンテストになっています。

地方自治体が主催するビジネスコンテスト

地方自治体が主催するビジネスコンテストは、一般的な評価基準のものから、各自治体が所属する地域における諸問題を解決するものを選考対象としているものがあります。

ちば起業家ビジネスプラン・コンペティション(千葉県商工労働部経営支援課)

ちば起業家ビジネスプラン・コンペティション

千葉起業家ビジネスプラン・コンペティション

「千葉県に関する諸問題」を解決するためのビジネスプランを対象としたビジネスコンテストです。副賞に起業のサポートや、経営などにおける専門家のサポートなどが提供されます。

さいたま市ニュービジネス大賞(公益財団法人さいたま市産業創造財団)

さいたま市ニュービジネス大賞

さいたま市ニュービジネス大賞

「さいたま市の活性」を目的としたビジネスアイデアやビジネスプランで競い合うビジネスコンテストです。優秀なアイデアに対しては、マスコミや金融機関からの支援など、「事業が軌道に乗るまで徹底支援」が行われます。

十日町ビジネスコンテスト・トオコン(新潟県十日町)

十日町ビジネスコンテスト・トオコン

十日町ビジネスコンテスト・トオコン

新潟県十日町を活性化するためのビジネスプランによって競い合うビジネスコンテストです。最優秀賞として100万円に加えて、市の助成金を最大300万円受けることができます。

スタートアップビジネスコンテストいしかわ(石川県産業創出支援機構)

スタートアップビジネスコンテストいしかわ

スタートアップビジネスコンテストいしかわ

石川県に関するビジネスアイデアで競い合うビジネスコンテストです。事業を石川県で興す方向けとはなりますが、最優秀賞の副賞として500万円の資金と、専門家や企業からの経営サポート支援を受けられます。石川県に縁もゆかりもない人でも、コンテストに出場することは可能です。

大学が主催するビジネスコンテスト

大学や、その学部が主催するビジネスコンテストも多数あります。ジャンルについては様々なものに対応しています。

同志社大学ビジネスプランコンテストNew Island Contest(同志社ベンチャートレイン、同志社大学リエゾンオフィス)

同志社大学ビジネスプランコンテストNew Island Contest

同志社大学ビジネスプランコンテストNew Island Contest

同志社大学が主催する、同志社大学生を対象としたビジネスコンテストです。副賞として賞金が与えられます。

早稲田大学ビジネスプランコンテスト(早稲田大学 産学官研究推進センター インキュベーション推進室)

早稲田大学ビジネスプランコンテスト

早稲田大学ビジネスプランコンテスト

早稲田大学が主催するビジネスコンテストです。ビジネスコンテストだけでなく、卒業生で起業をされた人などの特別公演などが開かれています。

学生のみが対象のビジネスコンテスト

企業や機関が主催していて、学生である事を条件にしたビジネスコンテストもあります。特に歴史の長いものや、有名なものが多いです。

TRIGGER(TRIGGER 事務局)

TRIGGER

TRIGGER

TRIGGERは「日本最大級起業サポート型ビジネスコンテスト」というコンセプトのビジネスコンテストです。DeNAの南場智子氏やフリークアウトの佐藤祐介氏など、様々な著名経営者が過去に基調講演者として参加されています。

Business Contest KING(ビジネスコンテストキング)

Business Contest KING

Business Contest KING

日本で最も歴史のあるビジネスコンテストになります。参加者は7泊8日というスケジュールで、初対面の人たちとチームを組み、共にビジネスプランを構築していきます。

K-POWERS BUSINESS BRAIN(K-POWERS)

K-POWERS BUSINESS BRAIN

K-POWERS BUSINESS BRAIN

「社会貢献活動」の一環として、今後起業することを志している学生を対象としたビジネスコンテストです。過去の大会では、4組のチームに対して5000万円以上の出資を行ったりしています。

全国学生環境ビジネスコンテスト em factory(全国学生環境ビジネスコンテストem factory)

全国学生環境ビジネスコンテスト em factory

全国学生環境ビジネスコンテスト em factory

「環境xビジネス」を理念に置いたビジネスプランについてを競い合う、学生のみが対象となっているビジネスコンテストです。環境配備とビジネスについて基づいたビジネスプランを三日間で作り、それを競う形になっています。

国が主催するビジネスコンテスト

国営機関が主催するビジネスコンテストも存在します。

NICeなビジネスプランコンセプト(日本政策金融公庫)

NICeなビジネスプランコンセプト

NICeなビジネスプランコンセプト

財務省が管轄する日本政策金融公庫が主催するビジネスコンテストです。法人個人問わず参加することができ、すでに事業化しているビジネスプランも審査対象になります。副賞に賞金10万円の他、協賛企業のサポートを受けることができます。

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション(日本政策投資銀行)

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション

DBJ女性新ビジネスプランコンペティション

女性起業家のみを対象とした、財務省管轄の日本政策投資銀行が主催するビジネスコンテストです。こちらは最大1000万円の奨励金と、起業や経営に関してのサポートを副賞として受けられます。

ビジネスコンテストで入賞を狙うには

ビジネスコンテストで入賞を狙うには

過去の入賞作品を参考に、入賞を狙うためのポイントをピックアップしてみました。

社会問題を解決できる

これは一般的に評価が高くなります。また、問題解決の方法を具体的に示すことも重要です。

また、問題解決でない場合は、社会に貢献できるところを明示しておくと良いでしょう。

利益だけのアイディアは、ビジネスコンテストでは評価されにくいのです。逆に利益が考慮されていないものも、評価としてはあまり良くありません。社会貢献と利益の両方ともを考慮すると良いでしょう。

しっかりと分析ができている

環境や競合など、しっかりと分析が行なわれていると評価が高くなります。その際、SWOT分析などのフレームワークを活用すると良いでしょう。

ちなみにSWOT分析を用いると、経営戦略における自社の現状(環境)の分析ができます。ビジネスの構成要因を、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Oppotunity(機会)、Threat(脅威)という4つの要素に分けた上で、それぞれの項目を洗い出して分析をしていきます。

SWOT分析についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

【SWOT分析】やり方やその目的について徹底解説

加えて、PEST分析や3C分析も代表的なフレームワークです。

PEST分析は、Politics(政治)、Economy(環境)、Society(社会)、Technology(技術)の4つの観点を用いてマクロレベルで行う外部環境分析です。

3C分析も外部環境の分析です。Custmor(市場・顧客)、Campany(自社)、Competitor(競合)の3つの観点の外部環境と、自社という内部環境を扱うので、企業内外を取り巻く環境要因について、網羅的に分析することができます。

PEST分析や3C分析などのフレームワークについてもっと詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。

【PEST分析】やり方やその目的について徹底解説

【3C分析とは】やり方や目的をわかりやすく解説

流行で終わらない

解決する問題が現代的であることも大事ですが、単なる流行で終わってしまうようなものだと継続性がありません。継続性のないものは、ビジネスとしては良い評価を受けにくいです。

実現可能な費用設定

例えばいきなり1億円が必要なビジネスだと言われた場合、このビジネスは現実的でないと判断されやすくなりがちです。逆にあまり初期費用がかからないものであれば、実現可能なビジネスだと評価されやすいです。

調達が必要な場合は、初期費用の調達方法も明記しておきましょう。

新しいアイディアである

ビジネスコンテストでは、既存のビジネスの真似はあまり良い評価を受けません。むしろ、既存のものよりも新しい形で問題を解決する、というようなアイディアの方が好まれます。

 

入賞を狙うポイントを紹介してきましたが、こちらはあくまでも一例となります。コンテストの趣旨次第なので、必ずしも上記で説明した通りではありません応募する際には、そのコンテストの過去の受賞をみて分析をしましょう

ビジネスコンテストに参加しないと起業で成功しない?

ビジネスコンテスト 起業

ビジネスコンテストを経て起業した企業もあれば、その後大きく飛躍した企業もあります。

ここで、コンテストに出ないと、あるいは優勝しないと起業しても失敗するのか?と疑問に思われた方もいるでしょう。

実際のところ、そのようなことは決してありませんし、コンテストに出ないで成功している企業は多数存在します。

ビジネスコンテストは、起業することや、事業を起こすことが目標ではありません。あくまでそのコンテスト内で最も魅力的なビジネスプランを発案することが、ビジネスコンテストにおいて求められる要素になります。

そのため、実際に事業を始めたりすることとは無縁であると考えている方も少なくありません。ビジネスコンテストへの出場経験や、結果を残したことと、実際にビジネスで成功するかどうかは関係ないといえます。

きっかけとして、ビジネスコンテストを活用しよう

ビジネスコンテスト きっかけ

ビジネスコンテストについてをここまで紹介してきました。

実際、ビジネスコンテストに参加することが決して成功するための必須条件ではありません。しかし、ビジネスコンテストに参加することによって、新しい仲間や別チームから受ける刺激を得たり、自分のビジネスプランや思考をブラッシュアップさせることが期待できます。

もし、事業計画に悩んでたり、起業仲間が欲しいというのであれば、思い切ってビジネスコンテストへ参加してみてはいかがでしょうか?

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