マーケティングとは何?歴史から基礎理論、定義を簡単に!

マーケティング

「マーケティングって何?」と聞かれた時、あなたはどのように説明をしますか?もし起業することや個人事業を展開して収益を獲得したいようであれば、必然的に必要な知識となってきます。

とは言え、一概にマーケティングといっても手段や範囲が曖昧で分かりにくいというのもたしかです。当記事では

  • マーケティングの歴史からメインターゲットの移り変わり
  • マーケティング に似た意味合いの言葉との比較
  • マーケティングについて学ぶ際に必然的に覚えておくべき用語の説明

についてを述べていきます。

少々長い文章になりますが、一読すればマーケティングの基礎が理解でき、さらには本格的に勉強する際の飲み込みが良くなるかと思います。

What is “Marketing” ?

マーケティング

マーケティングの歴史

 

マーケティングが成立したのは19世紀末から20世紀初頭とされています。

最も初期のマーケティングモデルは、1870年代アメリカでの農産物の流通問題解決だとされています。

現代マーケティングの始まりだと言われているのは、1950年代に定義された「企業のマーケティング活動は経営者の管理下で企業活動の中核として行われるべき」という主張のマネジリアル・マーケティングです。

その後様々な手法や定義が確立されて行き、近年ではソーシャルメディアマーケティングなどの手法が確率されてきました。

 

商売マーケティングの成り立ち

 

そもそもマーケティングの生業を皆さんはご存知でしょうか?上記でも述べましたが、マーケティングという概念が生まれたのはアメリカで、当初のマーケティングはモノ(商品や製品など)を中心とした「マス・マーケティング」から始まりました。マス・マーケティングは「マーケティング1.0」とも呼ばれています。

その後、モノが中心だったマーケティングが、生活者、顧客志向へと変わってきました。顧客志向のマーケティングは「マーケティング2.0」と呼ばれています。

さらに、グローバル化やIT化などの技術革新により、マーケティングは価値が主導のものとなりました。価値が主導のマーケティングについては「マーケティング3.0」と呼ばれており、主な価値観の位置が、以前のマーケティングが物や人というような「物質的に見えるモノ」であったのに対し、「マーケティング3.0」では価値という「物質的に見えないモノ」へ移り変わりました。

また「マーケティング3.0」では、ただ単に収益向上のための手段としてではなく、企業などが世界に対して良い結果を還元するための戦略へと大きくステップアップしています。

 

商売から大きな経済活動的な概念へ

 

冒頭でも述べましたが、よくニュースなどのマスメディアでは、宣伝部署の名称がマーケティング部門等と名乗る事から、マーケティングは広告や宣伝、集客活動のみを行う事であると捕らえられていることが多々あります。しかし実際にはそれだけではありません。上記でも述べたように、マーケティングは時代とともに主体とするものが変わってきています

加えてマーケティングの役割は、ただ販売を促すのみならず、価値やサービスを提供する形に変わってきました。販売促進に加えてより良いサービスを提供し、また買いたい、誰かに薦めたいといった拡大再生産を図る事にあります。

 

異なる定義、共通の認識

 

ひとえにマーケティングといっても、国や人によってその定義は僅かに違ってたりもします。

アメリカのマーケティング協会では「顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである」と定義しています。

一方日本では企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動であると定義されています。

さらに、人によって定義が違うこともあります。マーケティングについて最も知られている人物であるフィリップ・コトラーによればマーケティングとは、「製品と価値を生み出して他者と交換することによって、個人や団体が必要なものや欲しいものを手に入れるために利用する社会上・経営上のプロセス」であるとされています。

究極的な目的の定義をした人であれば、経営学の重鎮ピータードラッガーが述べたものが挙げられます。彼はマーケティングを「単なる販売活動であるセリングをなくすことである」と定義しています。いずれにせよ、広義的には「消費者と供給者間の交換」「社会に対する生活水準向上活動」という意味合いは共通しています。

 

マーケティングの”誤解”

マーケティング

上記でも述べたように、マーケティングという言葉は誤った使い方をされることが幾ばくかあります。そして、似たような言葉と合わせて、あたかもそんな言葉があるように見せている所もあります。

マーケティングと並んで頻繁に現れる言葉として「セールス」が挙げられます。セールスマーケティングという言葉をどこかで聞いたこあるのではないでしょうか。また、セールスとマーケティングで混同してしまう人も多いのではないでしょうか。

両者は似てるようで非なるものです。マーケティングは経営戦略と並ぶ、企業経営の中核を担う行為であります。対してセールスは、商品と顧客を結びつける、顧客に商品の購入を催促する行為であり、あくまでもマーケティングの一つの手法手段にすぎません。

ブランディング、PR、広告もまたセールスのようにマーケティングの言葉と混同されがちです。ブランディングとマーケティング は非常の混同されがちです。しかし内容は簡単に理解できるものになっています。マーケティングというのは、企業側から直接働きかける事で様々な意思決定に直接干渉していく事であります。それに対してブランディングは、様々な手法をとり、間接的に何らかの理由を通して相手に自分たちの意思を汲み取ってもらうことにあります。

広告は、セールスと同じでマーケティングの手法の一つと捉えられるでしょう。消費者に対して強くメッセージを発信していくことが広告です。ただ、近年の広告手法の問題として、勝手に再生される動画広告やスクロールしてもついてくるバナー広告のような、いわゆる執拗な面ばかりが注目され企業のマイナスイメージを助長する事になりかねない形が多く見られます。加えて広告除去アプリなどの登場により、広告がムダになる形も発生するようになってきたため、ノイズとして見られることが多くなってきました。

PRは広告と似ていてこれもマーケティングの手法の一つと言えます。PRと広告で大きく異なるのは発信者の違いです。広告は事業主が直接行うことに対し、PRは第三者等の事業主以外が行う広告活動に当たります。そのため広告よりも信ぴょう性が高く見られることがあります。

 

「4P」「4C」…サクッと優しい用語説明

マーケティングについて調べると頻繁に専門性の高い用語が出てきます。ここではそれらについての解説を行います。因みに、これから紹介する用語は、英語では「ツール」と呼ばれており、実際にマーケティング課題を解決する道具として認識されています。マーケティングを学ぶ際に絶対に必要になってくるものなので、これからマーケティングを学ぶためにも、ここである程度の知見を得ておきましょう。

 

「4P」

マーケティング

マーケティングの中でもなくてはならないフレームに当たるのが「4P」と呼ばれるものです。「4P」とは、4つのイニシャルがPから始まる、マーケティングにおいて絶対に外せない要素の略称です。具体的に

  • Product(製品)
  • Price(値段)
  • Place(場所)
  • Promotion(宣伝)

これらの要素をまとめて「4P」と呼びます。「4P」の特徴として、比較的生産者から消費者へ、如何に多くの商品を受け入れてもらうか働きかける形のものが多いです。商品中心という意味では「マーケティング1.0」に通づるものがあるのではないでしょうか。

いかにして顧客が満足する商品やサービスを生産するか、どのような製品を求めているかという商品戦略がProduct(製品)。

どれくらいの値段が良いかを考える価格戦略がPrice(値段)。

どのような場所や手段で、どうやって顧客に届けるかの販売チャネル戦略がPlace(場所)。

商品の特徴や存在をどのようにして認知させていくかを考えるプロモーション戦略がPromotion(宣伝)。

実店舗販売に限らず、物を売るモデルにおいて「4P」がしっかり練られていないと、思うように利益を得ることは困難であると言えるくらい、「4P」はマーケティングにおいて重要な要素を含んでいます。

 

「4C」

マーケティング

「4P」と並んで出てくることが多いのが「4C」です。後々詳しく述べますが、「4P」が「マーケティング1.0」的、つまり生産者や商品目線であったのに対し「4C」は「マーケティング2.0」的、つまり消費者目線が主体となっています。

  • Customer Value(顧客から見た価値)
  • Cost to the Customer(顧客負担)
  • Convenience(入手の容易性)
  • Communication(コミュニケーション)

「4P」とは明らかに異なるのがわかるかと。「4C」は基本的に勝者目線であることが特徴となっています。

消費者にとって製品やサービスがどのような価値を持つのかを志向する最初のステップがCustomer Value(顧客から見た価値)。スタートから消費者目線に立ち、製品が提供できる結果や価値についてを考えていきます。

「4P」で言う所のPriceに当たるのがCost to the Customer(顧客負担)。これについては「4P」と同じと見ても良いでしょう。その製品、サービスについてどれくらいの費用をかけれるかを志向するプロセスです。

消費者がどれくらい容易にサービスを享受、または商品を入手できるかについて考えるのがConvenience(入手の容易性)。安いと手軽に買えることであったり、高級なものは逆に入手困難なものが人気になるなどといった事から、顧客の求める価値を模索し、不合致させることを目的としています。

消費者と生産者が互いに意思疎通を円滑にできるようにしようという仕組みを確立を考えるのがCommunication(コミュニケーション)。問い合わせに限らず、SNSでの依頼対応などもこれに該当します。

 

「4E」

 

「4E」は、ファストファッション企業のZARAが独自に提唱したものです。実店舗運営などで新しいマーケティングのフレームになりうるもので、

  • Experience(体験)
  • Exchange(交換)
  • Evangelism(伝道)
  • Every Place(あらゆる場所)

で構成されています。

アパレル系の起業を企てている人には、実店舗での販売を目指してる方も多いと思います。実店舗だからこそ出来るのがExperience(体験)。見たり身につけてみるとい言った体験を得ることにより製品の良さを理解してもらい、顧客に価値を理解してもらい製品を売るという形です。

ファストファッション業界では衣類の回転が早いものが多いです。そのため意識されるのがExchange(交換)。時間や季節などのタイミングや、必要数量を確実に回すことが利益の最大化につながります。

現代的な広告戦略モデルの構築を行うのがEvangelism(伝道)。ZARAではinstagramやtwitterにて多数のフォロワーを抱えるなど、webマーケティングで自社モデルのみならず、顧客までを巻き込んだネットコマーシャル活動に成功してるといえます。

オンラインオフライン、どんなところでも価値体験を提供しようという動きがEvery Place(あらゆる場所)。ZARAはARを用いた、オフラインでオンラインに近い体験を出来る環境を提供しています。

 

まとめ

マーケティング

ビジネスにおいてマーケティングは、立ち位置やメインの視点が変わっても経営の中核を担っています。そのため起業した後の利益確保や、個人事業においてもマーケティングを怠るようであれば最低限の利益確保すら困難になってしまいます。

さらにマーケティングは、先のZARAのような新しい戦略が今もなお続々と出来てきております。常にアンテナを張り、新しい利益獲得手段を考え続けることもマーケティングの一つといえるでしょう。

この記事を通して、マーケティングの意味合いや基礎的な知識を得ることができたなら幸いです。