失敗が怖い?起業で失敗する3つの共通点とその対策

起業 失敗

起業することは誰にでもできますが、起業して事業を成功に導くことができる人はわずかです。今回は、起業で失敗する人に焦点をあてて、起業で失敗する人の共通点やそれに伴う解決策を提示していきます。

これから起業を考えている人や、起業をすぐにでもしたいけど失敗した時のことを考えるとなかなか一歩を踏み出せない人は、ぜひ今回の記事を参考にして下さい。

起業で失敗する共通の3つのポイント

起業 失敗 共通点

失敗する起業の仕方にはある共通点があります。この章では、起業で失敗する人の共通点を3つにわけて解説していきます。

①凝ったビジネスモデルを作ろうとしてしまう

失敗する人の特徴のまず1つ目は、ビジネスモデルを組み立てる時点で他社にないモデルを求めるあまり失敗してしまうということです。起業初心者の人が他にはない凝ったビジネスモデルを考え実行するのはとても難易度が高い行為でしょう。

自分のなかで、素晴らしいビジネスモデルが頭に浮かんだと思っても、自分が知らないだけですでに実現している会社があったり、実は誰かがすでに試して失敗に終わっているという場合が多いです。

起業するときは、まず自分が興味を持っている業種で儲かっている会社のビジネスモデルを参考にしましょう。すでに成功している企業の「真似」から入ると良いでしょう。

まずは理想のビジネスモデルからスタートするより、実現可能な稼げるビジネスモデルを用いて起業しましょう。

②起業戦闘力が低い

「起業は誰にでもできる」ということをよく耳にしますが、「起業して成功するかどうか」はその人のポテンシャルや今までの経験、培ったスキルなど大きく影響してきます。

起業して事業を成功させるには、その起業した先の領域で戦える起業戦闘力が必要です。起業で失敗する人のほとんどが、起業戦闘力がそもそも低いまま事業をスタートさせたことにより失敗しているケースが多いです。

起業戦闘力で重要になってくる項目を下記にまとめましたので是非参考にしてください。

  • 起業で使う自己資金は多くあるか?
  • あなたに投資をしてくれる人は何人いるのか?
  • SNSのフォロワー数を何人いるのか?
  • ベンチャー界隈に人脈はあるのか?
  • プログラミングスキルを持っているか?
  • 話す力を持っているのか?
  • 書く力を持っているのか?
  • 年齢は若いのか?

上記の項目を多く満たすことが、起業戦闘力が高いといえる条件です。起業して失敗しないためにも起業戦闘力を高めることを意識しましょう。

チームに頼ったビジネスモデルである

②の項目では起業戦闘力についてお話しましたが、全ての項目をクリアして起業する人はほとんどいません。たいていが苦手な分野を他のメンバーが補う形で事業をスタートさせるでしょう。

しかし、そこで注意しないといけないのが、自分が苦手な分野だからといって、そのメンバーに頼ったビジネスモデルを組み立ててはいけません。

よく失敗する例としては、「Aさんは営業をやり、Bさんは集客担当、Cさんは新規メディアの立ち上げ」と1つのビジネスモデルでそれぞれ役割が決めてある場合です。その場合、Aさんが集客や新規メディアの立ち上げの知識があれば、Bさんが抜けてもCさんが抜けても何とかビジネスモデルを継続させることは可能ですが、大抵の場合そうではないことがほとんどです。

「この人が一緒にやってくれるから成功する」とか、「この人がいるから問題は起きないだろう」というスタンスでメンバーを決めて起業をしてしまうことも、後々失敗の原因となるので注意しましょう。起業当初はメンバーの意見の相違や仕事のやり方の違いなどで、方向性が合わずトラブルがつきものです。人が辞めた場合を想定してリスクヘッジを考えておくことも必要です。

また、起業においては、人に頼らず自分の起業戦闘力を高めて、どのようなトラブルにも対応できるくらい1人でも事業を回せる力を持つことが理想です。そうでなくても、「プログラマーが抜けたら、営業だけに絞ってマネタイズする」など、あるメンバーが抜けた時のことを想定して事業のリスクヘッジをしておくことは最低限必要です。

起業が失敗するとどうなるの!?2つの疑問

起業 不安

起業で失敗をした時の「借金」の問題と、起業で失敗したことによる自分自身の「キャリア」が今後どう影響するのかを不安に思っている人も多いでしょう。この章では起業失敗により生じる借金のこと、キャリアのことについて解説します。

起業で失敗すると借金はどうなるの?

起業を躊躇してしまう理由として、借金を背負うことが不安だからという人が多くいます。

  • お金がなくなって生活ができなくなってしまうのではないか
  • 家族が路頭に迷ってしまうのではないのか
  • 厳しい催促によって精神的におかしくなってしまうのではないか

このように起業経験のない人ほど借金に対して不安に思いがちですが、借金に対する正しい知識や手順を知っていれば上記の点は特に問題なく回避することができます。

例えば、銀行借入をした場合、たいてい保証協会がつくので自分で返済能力がなくなったとしても協会が保証してくれます。5年の返済期間を、月々の返す額を減らして20年に伸ばすことも交渉次第で可能です。さらに、再挑戦支援資金(再チャレンジ支援融資)といって、一度借入をして廃業に追い込まれた場合でも、再度融資を受けて事業に挑戦する制度もありますので、失敗したら二度と起業にチャレンジできないかと言うと、そうでもありません

一度起業で失敗した経験と、失敗はしたが事業をやり抜いたことは十分評価の対象になりますので、一度廃業してしまった場合でも後処理を面倒臭がらず真摯に対応することが大切です。

もちろん借金に対するリスクはゼロではありませんし、借金が無い方が精神的にも安定するかもしれないですが、普段の生活でギャンブルや趣味にお金を使い借金することとは訳が違います。

借入を上手に行うことで、効率的に事業を大きくすることができたり新規事業に挑戦できたりと、経営の選択肢を広げることができます。例えば、ソフトバンクは積極的に借入をして、M&Aによる買収を繰り返し行うことで事業の急速な拡大を遂げています。

借金にはネガティブな側面もありますが、それに反してポジティブな側面も数多くあります。

また、昔のように「信用」を借金の金額だけで判断するような時代ではなくなりました。ベンチャー企業の創業時は「赤字がでるのは当たり前」という考えに銀行や投資家も変わってきています。今は借金の額だけで会社の優劣を判断することはありません。

逆に、

  • SNSで社長が誰と友達なのか
  • SNSでどういう発言をしているか
  • 会社がどんなプレスリリースを出しているのか

このように頻繁に情報発信しているのかも一種の「与信」として見られています。まだSNSなどインターネットでの情報発信をしていない人は積極的に行うと良いでしょう。

起業で失敗すると就職は難しいのか?

一度起業で失敗した経験が残ると「就職しづらくなるリスク」は多少なりともあります。特に、起業を視野に入れている人は起業家になることで被るリスクを一度真剣に考えておくことをおすすめします。

なぜかというと、起業してから就職するということは、企業側から見ると独立意識が強いと判断されネガティブな評価を受けるからです。人材として敬遠されてしまう可能性が高く、サラリーマンとして働くには「起業していた」というキャリアはむしろマイナスの印象を受けます。

例外として、学生時代に起業した経験があると「積極的な学生」ということで就活の際に企業側からの良い印象を受ける場合があります。

しかし、ある程度の年齢に達したら、「経営者」という肩書きは企業側からすると懸念材料になります。起業家として挑戦することも1つの自分のキャリアを作ることとなりますので、十分に考えてから起業をしましょう。

ダークサイドシリアルアントレプレナーには注意!?

詐欺 

ここでは正田圭書籍「サクッと起業してサクッと売却する」より、失敗した起業家の末路としてなってはいけないダークサイドシリアルアントレプレナーについて解説していきます。

ダークサイドシリアルアントレプレナーとは

つい最近、バルクオムの野口卓也さんと対談した。対談中、彼は起業に失敗してまた起業する人のことを「ダークサイドシリアルアントレプレナー」と言っていて、非常に面白かった。

(正田圭 著「サクッと起業してサクッと売却する」)

「ダークサイドシリアルアントレプレナー」とは、起業に幾度となく失敗する人のことを表現していて、起業しては売却し、また新たに事業を立ち上げ売却を目指すシリアルアントレプレナーと逆の表現をしています。

真のダークサイドシリアルアントレプレナーとは

ダークサイドシリアルアントレプレナーの中でも、ある一定の層は何度も事業を失敗してしまうことで「あってはならない起業家像」になってしまう危険性があると正田氏は言います。

それは、起業の失敗を繰り返し、真の「ダークサイドシリアルアントレプレナー」になってしまうことだ。「真のダークサイドシリアルアントレプレナー」とは何かというと、詐欺に巻き込まれるのではなく、自分自身が詐欺師になってしまうことだ。実は、詐欺師には起業家出身が多いのだ。起業に何度も失敗しているうちにひねくれて、楽して稼ごうという気持ちが強くなっていってしまうのであろう。生き延びることに全力を注いでいるのが起業家なのに、楽して稼ごうという気持ちが強い人や、カッコばかりで見栄が強い人は、周りの必死さについていけず、「真のダークサイドシリアルアントレプレナー」(詐欺師)になってしまうのである。起業家というキャリアを歩く上で、これは一つのリスクになると思うので、「真のダークサイドアントレプレナー」の存在を戒めとして頭の片隅にでも置いておいていただければ幸いである。”

(正田圭 著「サクッと起業してサクッと売却する」)

前章でも解説したように、一度起業に失敗しても金銭的な問題や就職の問題など、きちんと解決する手段があります。起業家になるにあたって、横道に逸れず、ひたむきに挑戦し続ける覚悟を持つことはとても重要です。

起業で失敗を繰り返さないための3つのポイント

起業 ポイント

会社経営に失敗はつきものです。一見順調そうにいっている事業でも、幾度となく起きる想定外のトラブルや問題を解決していかなければなりません。では、そのようなトラブルや問題に対し失敗を繰り返さないためにはどのようなことを心がければ良いのか解説します。

(1)知識が不足している分野を決めて知識増強を行うこと

知識が不足していると思う分野に対して、重点的に知識を増やすよう学んでいきましょう。例えば、組織をうまくまとめられていないというのが課題であるならば、「マネジメントについて学ぼう」とテーマを設定し、ある程度の時間とお金を投資して、じっくりと知識を深めるために勉強をすることが大切です。

この際、得意分野の知識増強よりも苦手な分野の方が経営に幅を利かせることができるのでおすすめです。可能であれば、その分野の専門家に指導を頼んだり、すべての著作を読んだりして、集中的に知識を吸収するといいでしょう。

自分が得意なことを学ぶ方が楽しいですし集中力も続きますが、そこではなく苦手な分野に意識を置くべきです。苦手なものがパッと思い浮かばない場合は、自分の業界や、その近隣業界の研究をするといいでしょう。

そうすることにより、取引先の業界のコスト構造を理解することができ、有利に取引を進めることができます。また値下げ交渉も容易にできるようになります。M&Aで規模を事業規模を大きくする場合にも、その業界を知ってることは取引をスムーズに進めることができるカギとなります。

(2)第三者の立場で自分を見直すこと

第三者の立場になり、自分のビジネススタイルや職場での振る舞いを見直してみることも良いでしょう。取引先の人間になったつもりで自らのビジネススタイルの確認をすることはとても大事です。

営業が苦手であれば、営業トークを録音し営業が得意な人に意見をもらったり、事業計画書に欠陥部分がないか、専門家にアドバイスをもらうなど上手に第三者からの意見をもらいましょう。そうすることで自分は気づいていない失敗の原因が浮かび上がってくることがあります。

(3)長く続けること

経営者も「経験」を積むことはとても大事です。ビジネスに関わらず、その業界のことを知り尽くすには長く続けていろいろな事例とそれに対する対処の仕方を身につけていくことが大事です。

経営者であれば、常にビジネスのことを考えているからこそ、「ビジネス脳」を発展させることができます。筋トレと同じように、経営者としてのトレーニングをいつまでも続けていくことが大切です。これが失敗を繰り返さないために一番大切な対応策だといえるでしょう。

まとめ

起業 失敗

起業には失敗がつきものと言われます。しかし、起業で失敗する人には起業で失敗してしまう共通点を持ち合わせていることがお分かり頂けたでしょうか?

もしこれから起業を考えている人がいましたら、是非今回解説したことを参考に起業の一歩を踏み出して頂ければ幸いです。