「女性起業家」という選択肢 – 日本における女性の起業実態

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近年、メディアなどで多くの「女性起業家」が特集されています。

女性起業家とは、読んで字の如く女性の起業家のことです。彼女らは女性であるが故の強みや知見を駆使して起業し、安定した収入と理想的なワークライフバランスを実現させ、あるいは好きなことや自分の強みを活かした仕事への活路を切り拓いてきました。

この記事では、様々な女性起業家に触れながら、女性起業家の「今」を伝えたいと思います。

なぜ今、女性が起業するのか

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趣味から個人事業、起業へ

女性に限らず、多くの方が趣味や興味のあることを持っていると思います。そういった、自分の好きなこと、興味あることから収入を得れると思うと良いですよね?

近年の女性起業家が増加している背景に、趣味などの自分が興味のある分野から収入を得ようと、自己資金で個人事業を開始し展開していくケースが増加しているようです。

例えば、習い事の着物で師範代を取れたからフリーランスで着物を着つける仕事を行うというのも趣味を生かした起業になります。

再就職が困難な背景

就職氷河期という言葉自体はあまり聞かなくなりましたが、依然として女性の出産後や育児中、またはその後の再就職は非常に困難な状況であります。

加えて、仮に再就職できたとしても、子供のことなどによりフルタイムで働くということが困難な方もいます。そのような方々で、自分や個人の時間を自由に作りつつ、しっかりと収入のある働き方をしたいということで起業をされている女性もいます。

女性ならではの問題を女性が解決する

男性よりも女性の方が理解している社会問題も多く存在します。先ほど述べた育児の問題にも通づる事柄ですが、保育所問題については少なくとも育児を行なってる女性の方が男性よりも理解しているのではないでしょうか。

例えば、保育所問題を解決するために、個人事業として子供を一時的に預かり、面倒を見るサービスを立ち上げた方もいらっしゃいます。

他にも、家事炊事をする際にあったら良いなと思われる器具を、自身の体験も踏まえて開発をする企業を立ち上げた主婦、なんて方もいらっしゃいます。女性ならではの観点が活かされたサービス系で起業されてる方は数多くいらっしゃいます。

主な女性起業家

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次に、主に自身が起業して代表取締役を担っている女性起業家を紹介していきます。

南場 智子(株式会社ディー・エヌ・エー代表取締役社長)

1999年に起業され、モバゲータウンなどで成功を収め続け、今やIT部門などで最先端を走る会社、さらには横浜DeNAベイスターズの親会社としても有名な株式会社ディー・エヌ・エー。

父、そして辛い仕事から逃げ続けてきた中で、マッキンゼーでコンサルティング業を行ってた南場氏は、インターネットオークションははやるのではないかと気付き、ゼロから会社を立ち上げ、社長として一大企業へ成長させてきた、女性起業家として大きな成功を手にした一人に挙げられるでしょう。

元谷 芙美子(アパホテル株式会社取締役社長)

ご存知、アパ社長ことアパホテルの社長である元谷氏。

福井県立藤島高等学校を卒業後、福井信用金庫に入庫し、金融機関の労働組合の会合にて現在の夫である元谷外志雄と知り合います。

結婚を経て1971年、夫・外志雄が起業した信金開発株式会社(現アパ株式会社)の取締役を経て、1994年、アパホテル株式会社取締役社長に就任しました。今もなお元谷氏自らが広告塔として先頭に立ち、グッズ販売やメディア出演を通じて宣伝を行われています。

経沢香保子(株式会社キッズライン代表取締役)

経沢香保子氏は、2000年にマーケティングなどを手がけるトレンダーズ株式会社を設立し、代表取締役に就任。

2012年10月19日にはトレンダーズを東証マザーズに上場し、一時最年少上場女性社長として有名になりました。

その後キッズラインというベビーシッターのマッチングサイトを運営する株式会社カラーズを設立し、代表取締役に就任。現在は株式会社キッズラインに社名を変更し、今もなお勤められています。

仲 暁子(ウォンテッドリー社長)

京都大学へ進学後、ゴールドマンサックスへ就職するもわずか一年半で退職。

一度マンガ家を目指すも、全く当たら無かったことからマンガ家支援サイトを設立。

その後黎明期のfacebookに就職するも両立が困難で支援サイトを閉鎖、そして質問サイトを作り友人からアドバイスを得た所で「ウォンテッド」のコンセプトに辿りつきます。

気管支炎を患った際にプログラミングに出会い、Tech crunchにより一躍有名になり、その後Wantedlyをリリース。今やマザーズ上場もしている大きな企業へとなりました。

カイユリコ(株式会社パスチャー代表取締役)

写真をメインコンテンツとしたSNS、instagramを活用したマーケティング戦略の事業で成功したのがカイユリコ氏です。東南アジアにて日本国内ではシーズン遅れとなった洋服の販売事業を始めたものの、ネット販売では利益を得れず一度は失敗してしまいました。

しかし、その失敗から現地の人が物を一度目で見てから買う性質を見抜き、実店舗で服を売り、ネットでは写真広告をメインにしたところ大成功を収め、その後はinstagramが流行しだしたため、それを用いたコマーシャル戦略の指導などを行う今日の事業に至ります。

米良はるか(Readyfor株式会社代表取締役)

日本で最初のクラウドファンディングのプラットフォームであるReadyforを立ち上げたのが米良はるか氏です。

アメリカに留学中にクラウドファンディングに出会い「びびびと来た」、「誰もがやりたいことを実現できる」環境を作りたいという思いから2011年に創業、現在もなおクラウドファンディングを通じた起業支援やふるさと納税のシステム開発などを社内でで行なっています。

ハヤカワ五味(株式会社ウツワ代表取締役)

胸が小さい人向けのランジェリーを手掛けるブランド「feast」を立ち上げたハヤカワ氏。

幼少期から先生との確執や親に自分のことを理解されない憤りを感じ、それをエネルギーに当初は起業されました。現在は自分のブランドを通じて人を幸せにすること、そして自分の理想を達成するために尽力されています。

藤田志穂(Office G-Revo株式会社設立者)

20代後半以上の方であれば覚えているかも知れません。藤田志穂氏は19歳の時に、ギャルでもできることを証明する「ギャル革命」というフレーズを掲げギャルの特性を発揮したブランディング事業を行う会社を起業。

当時「ギャル社長」として話題になりました。現在は「うまいもん甲子園」のプロデュースを行われています。

実は女性の方が起業は向いてる!?

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実は、男性よりも女性、特に主婦の方が仕事柄的にも起業して会社運営をすることが向いてるのです。

というのも、多くの女性は日常的に経営者に必要な複数の業務を同時進行することを身につけているからです。食事の用意、洗濯、育児など…日々行われているタスクは、サラリーマン男性よりも多岐にわたっているのは火を見るよりも明らかですね。

このように女性は複数のタスクを同時進行するスキルを、日々の生活の中で自動的に会得してしまっているのです。

社長というのは、一般イメージでは革張りのソファで踏ん反り返ってるイメージがあるかも知れませんが、実際には他企業の社長へアポを取ったり、社員の指導や経営方針の決定など、社員とは違うベクトルの忙しさがあるのです。

しかも社員と違うのは業務範囲が広いということ。なので様々な家事をテキパキとこなせる女性起業に向いているのです。

よく考えてみると、経営者の仕事も主婦が担っている家事ととても似ているところがあります。

営業マンの仕事を指導しながら、管理部門が月次の会計の入力作業をしっかりやっているかをチェックし、夜には業務連携先の社長との会食に出かけていき、会社の将来の戦略の伏線を張りに行く-。

こんな感じで、経営者はマルチタスクでいくつかのことを並行して進めていかなければなりません。

“15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと/正田圭(CCCメディアハウス)”

女性は小さく始める

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女性には、小さいビジネスから堅実に始める人が多いといいます。男性はいきなり資金調達しようとする人も多い反面、女性はコストを抑えながらコツコツと作り上げていくようなローリスク起業が人気です。女性は男性よりも起業後の成功率が高いというデータもあります。

勢いだけではなくリスクも考慮しながら進めるため、軌道に乗るまでは別の仕事や子育てをしながら副業(プチ起業・週末起業)としてやっていく人もいます。そのため、専門分野で独立して始める人も多くいます。

もちろん最初は小さく始めたからといって、拡大できないわけではありません。これまでご紹介してきたように、実際に大きくして成功している人は沢山います。

今では託児や家事代行のサービスも増えているため、女性にとっては昔よりも起業のハードルが下がっているといえるでしょう。起業はしてみたいもののリスクを考えると…と躊躇している女性も、小さくて良いのでまずは始めてみましょう。

起業は簡単だ、でも軌道にのるには時間がかかる

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個人事業や株式会社など形態を問わず、起業を行う門戸は男女平等に開かれており、15歳以上であれば誰でも行えます。その中でも女性は「女性にしかわからない問題」を解決する力を持っていますので、それでビジネスを行うことも可能でしょう。

そして起業を行えば自分の好きな分野事で、自分に都合の良い業務形態と賃金を獲得することの両立が可能になるかも知れません。

一方で、これは全ての起業志望の方に言えることではありますが、起業して安定的に収入を得ることには基本的に時間がかかりますし、起業して成功を収められるのは一握りの人間のみです。

女性であることを生かした起業を目指す場合、同じく成功された女性起業家の成功方法やノウハウ、そして失敗された女性起業家の体験談などを踏まえた上でビジネスモデルを構築していくと良いでしょう。