オープンな技術、オープンなHTML5アプリのプラットフォームを作ることで、今ないアプリケーションを

スマートフォン向けのHTML5アプリプラットフォーム事業の株式会社Liberapp (東京都新宿区 CEO 山田元康、以下リベラップ)。

2018日には、仮想通貨のカウンターパーティーウォレットを提供するIndieSquare Inc.のCEO 星野氏、株式会社MUGENUPの創業者・元代表取締役の一岡氏、株式会社メルコ元常務取締役の上田氏から増資を受けた。

またHTML5アプリプラットフォームの評価と応援エコシステムを実現するために仮想通貨「リベリウム」でのICO(Initial Coin Offering) 実施に向け本格的に検討を開始。

「革命的にオープンで自由なアプリ配信プラットフォームを作る」を理念に活動するリベラップ。

OSベンダーがネイティブアプリのストアを寡占し、自由な配信環境が損なわれている中、新しい世代のHTML5アプリ配信プラットフォーム「リベラップ(Liberapp)」を立ち上げる。

今回、リベラップ代表の山田氏を突撃し、今後目指していく世界観、戦略などについて伺った。

転機はiモード

山田氏は、もともとパソコンのソフトを作っていたそうだ。

やり始めた当初は鳴かず飛ばずで、厳しい時期を過ごしたそうだが、転機となったのはiモードだ。

資本金1000万ではじめたが、そのうち、300万くらい使った頃に、出資先の社長からiモードの待ち受け画像市場の話を聞いたとのこと。

 

 

当時の待ち受け画像は、32×32ぐらいの解像度で、しかも白黒。今で言う、アイコンみたいなレベルでした。待ち受け画像の事業を手掛けている先輩から、「犬の待ち受け画像とか、風景の待ち受け画像を、月額300円で買ってくれる人が30万人近くいるんだよ」とうかがいました。

月商100万円も突破できていない時だったので、「月商1億?!」と衝撃的でした。

ただ、エンジニアなので、待ち受け画像を作るより、ソフトウェアをつくりたいと思っていました。ちょうどその時、携帯電話にアプリをダウンロードして実行できるiアプリというサービスが近々はじまるということもうかがいました。

がぜん燃えてきて、その時パソコン向けのソフトウェアのプロトタイプをいくつか試作をしていましたが、すべてガラケー上のアプリケーションに切り替えました。

いくつかツールやゲームの企画や試作を行い、docomoさんの公式サイトにむけて企画提案をしてみました。しかしながら、どれも通りませんでした。

自分たちの企画のクオリティーにも問題があったとは思いますが、当時は実績のある

とはいえ、せっかく面白そうなサービスが始まるのに、このまま諦めたくないと、いろいろ考えました。

その時、自分たちで開発したPCのソフトウェアの販売に使っていたベクターというサービスのことがよぎりました。PCにはベクターみたいなサービスがあるので、個人でも零細企業のデベロッパーでも自由に配信できることができる。こういう世界をガラケーで実現したいと考えました。作ったアプリケーションがみんなに広まるための検索ポータルや決済サービスを提供したいと考えました。そして2001年2月にガラケーアプリの投稿と共有サービス「アプリゲット」を立ち上げました。

初めて二年はマネタイズの手段がなく、まったく食えませんでした。受託をやりながらなんとか食いつないでいました。

そのような中、iアプリを作るためのオーサリングツール「スパイシードッグ」を試作しました。これは、フラッシュのようなマルチメディアコンテンツを制作して携帯電話上で実行できるプロダクトです。オーサリングツールという制作ソフトと、携帯電話上でコンテンツを動かすためのプレイヤーと、デモ用のコンテンツを試作して、何人かに見せに行きました。

すると出資してくれた会社の社長から、このソフトウエアの販売権が欲しいから、このバージョンの販売権を、約1000万円で買い取りたいという依頼を受けました。

これにより、アプリゲットの運営やスパイシードッグの開発に安心して集中することができました。アプリゲットは、最初はユーザーがみるみる増えるものの、売上が1円もない状況でのスタートでしたが、このお金で無事二年近くはマネタイズできるところまで事業が継続することができました。(山田氏)

どうせやるなるフルアクセルで事業を

 

2000年当時、今泉兄弟という2人が検索のポータルのOh!New?というサービスを提供していた。Yahoo!よりもトラフィックがあるといわれ、トップクラスの人気を獲得していた。噂では、何十億程度で買収の提案があったということ。これだけ聞くと2017年の出来事かと思いそうだが、2001年頃の話だ。

そんな中、スパイシーソフトは、iモード関連の事業としては、1年半ぐらい後発でのスタートだった。

スパイシーソフトを99年に立ち上げた頃は、何百年も続く会社を創ろうと考えたそうだ。事業を創るということもあるけど、会社としても最高の会社を創ろうという気持ちが大きかったようだ。当時Microsoftのビル・ゲイツにあこがれていたようで、家族のような、大学の研究室のような会社にしようと。

 

20年弱の中で、ガラケーのアプリは、ネイティブアプリからフラッシュを使ったブラウザーアプリに代わり、さらに携帯電話自体がガラケーからスマホに代わり、時代が移り変わりました。ガラケーからスマホに変わる中で、アプリゲットは、ガラケーアプリのプラットフォームから、ゲームのレビューやニュースメディアにシフトせざるを得ませんでした。

 

ニュースメディア事業は天井が低く、また競争優位性を確立するのが難しいために、いろいろな新規事業にトライしました。しかし、いろいろな事業にトライをするのに、ゲームパブリッシャー事業で採用した人をメディア事業に転向させたり、漫画のプラットフォーム事業で採用した人を、他の事業に転向させたりなど、違う事業をやるために集めた人を、まったく異なる事業に無理矢理転向させていました。今まで頑張ってくれた在籍メンバーを活用しようという気持ちでした。しかし適材適所ではないため、どの新規事業も苦戦を続けました。

この間、小規模なのに多数の事業を幅広く手掛けてしまい、すべての事業が中途半端な状態でした。しかしながら、会社を経営する以上、一つの事業にフルコミットしてフルアクセルでいくことが成長のために重要ですし、自分も0→1タイプなので、フルコミットしないと気がのりません。いろいろと一年近く悩む中、先輩からのアドバイスもあり、スパイシーソフト株式会社の事業は分割、譲渡や、閉鎖をして、今回一番力を入れたい今回の事業をはじめました。(山田氏)

 

起業したての頃は、先輩の経営者たちから、上場してもあんまりいいことがないみたいなことを聞いていたそうだ。また調達してしんどい思いをした人たちもいて、やれるなら、やっぱり自分の株式保有比率は100パーセントでやったほうがいいよとも聞いていた。

 

結果この約20年近く、資本金1,000万に加えて、利益余剰金と借入のみで、会社を経営してきました。そのような中、一回だけ経営危機がありました。

 

ガラケーの事業が順調だったころに、何かあった時のために銀行から10億円弱借り入れていました。そのような中トレンドにのり、ソーシャルゲームの事業に手を出してしまいました。ところが、開発が遅れ、またリリースしたゲームは不発、さらに開発ラインを増やすといったことを繰り返した結果、約3億円債務超過になったことがありました。このころは、営業赤字と借入金の返済で、預金残高が毎月約3,000万円づつ急速に減っていきました。このままだと、あと1年強しか持たないという状況でした。しかも、エクイティーではなく、デットです。

この債務超過分の3億円は自分が保証人となった借り入れ分ですので、返済が無理なら、自己破産しないといけない状況でした。

 

それまで自分の1,000万だけでやっていたため、苦しくなっても頼りにする人もいない状況でした。

 

その後に、まったく真逆に、すごく調子のよい時期がきたことがあります。先ほどの債務超過のお話の後のことですが、苦戦していたソーシャルゲーム事業を売却しました。そうして残った事業は、毎年2億円前後営業利益が出てしまい、あっというまに債務超過を解消しさらには、利益余剰金が積み重なり、自己資本が激増してしまいました。そうなると、資本金は1,000万なのに、BSは大きく膨らみ評価額はかなり高くなってしまい、調子はいいのですが外から資本を入れようにも、投資家も自分たちもあまりうれしくないという状況になってしまいました。

 

一度株主1人で、20年弱会社を経営してしまうと、すごく楽ではありますが、そのあとも一生1人でやる必要があります。いわゆる中小企業の親父になってしまいます。もちろん、悪いことではないのですが、僕は事業をアクセル全開でいきたい、自分のシェアが高くて自由にやれることよりも、事業が大きくして社会を変える事業をやりたいと思い、中途半端な既存の事業を整理して、新規事業一本に集中しようと腹をくくりました。(山田氏)

 

作りたいものが出せるプラットフォーム

オープンな技術、オープンなプラットフォームを作ることで、まだこの世に存在していないアプリケーションが生まれるはず。

App storeに審査を通し、そこでしか展開できないというゲーム業界のビジネスモデルに違和感を覚え、自由に好きなものがローンチできるゲーム業界を作っていきたかったという。

もう一度、世の中のゲームを変えて、自由な場所っていうのを作ることが求められているのではないかと思い、今回の事業をスタートした。

HTML5アプリのプラットフォームを立ち上げるにあたり、既存のネイティブアプリを置き換えるのではなく、新しい種類のアプリケーションが生まれる場所になってほしいと思っています。無理やりAppStoreのネイティブアプリをこちらに移植してもあまり意味がないと思っています。ネイティブアプリでできることや向いていることは、ネイティブアプリでやるのがいいと思っています。

それよりも、Webアプリでしかできないものを、実現できるようにしてきたいと思っています。Webアプリはインストール不要で即プレイできるので、SNSと相性がとても良いので、SNS上で何かインタラクションがあったり、バイラルされることで、何か新しい可能性があると思っています。

現時点は、自分たちのリソースを、プラットフォームに集中させ、ゲームを作ってくれる人たちのために役に立つサービスづくりに全てを集中しようと考えています。

任天堂さんとか、SONYさんとか、DeNAさんみたいに、プラットフォーマーは自分たちでキラーコンテンツを作ったほうがいいと思っています。しかし現時点でのリソースでは、それができないため、プラットフォームづくりに集中しています。

 

また。プラットフォームを作り上げるためには、多数の協力者やお金が必要なために、今回ICOを検討しています。(山田氏)

 

仮想通貨「リベリウム」でのICO(Initial Coin Offering)

此度のICOでは、ユーザーをたくさん惹きつけくれたアプリケーションや、プラットフォームに何度も再興することに貢献したアプリケーションが総合的に儲かるエコシステムにしていくそうだ。

トークンを持った人のメリットは大きく分けて二つ。

トークンを持っている人しかできないようなクローズドベータ、優待されるようなサービスが受けられる。そして、トークンからゲームの通貨に置き換えることができる。

プラットフォームのルール変更をコミュニティで決めましょうというところが、トークンの一つの役割になる予定。

一度失敗した人たち、そして高校生、大学生の起業家。その人たちの勝負の場にしたいそうだ。

過去自分が手掛けたガラケーアプリのプラットフォーム「アプリゲット」と今回のプラットフォームが異なるのは、メディア機能を持たないという点です。普通はゲームのプラットフォームは、レビューとかおススメとかランキングなどのメディア機能も合わせて持ちます。しかし、私たちはアプリケーションの配信と決済に絞ろうと考えています。

 

ユーザがアプリを探す、アプリに出会うためのメディア機能については、自由に外の会社がやれるように、データを可能な限りオープンにしたいと考えています。

 

ブロックチェーン上のトークンの技術を使い、プラットフォーマーがすべてを握るのではなくて、パブリッシャーがアプリを開発して配信し、メディアやキュレーターがアプリを紹介して、ユーザがアプリに出会い遊ぶというエコシステムの中で、全員が儲かるような場所にしていきたいと考えています。(山田氏)

 

 

ICO検討サイト:https://corp.liberapp.net/

Telegram:(English)https://t.me/liberapp(日本語)https://t.me/liberappJP

Facebookグループ: https://fb.me/liberappinc

  1. スマホ向けHTML5アプリ プラットフォーム・SNS時代にあわせて、URLのみでアプリをシェア可能。リンクからインストール不要で0秒でプレイできます。・暗号通貨トークン・クレジットカードが使えるゲームに最適化された決済プラットフォーム。
  1. 審査不要で自由に配信できる環境・事前審査なし。カジュアルゲームから、レイティングにより既存ストアでは配信できなかったアプリまで、自由に配信可能。・プラットフォームみずからはメディアを持たない。外部にアプリケーションデータを公開してメディア機能を開放するキュレーター・エコシステムを実現。
  1. 暗号通貨トークンLibreumによる評価エコシステム・より多くの人が、よりたくさん、より長く遊んだアプリケーションを投稿した人(クリエイター)に、より多くのトークンを配布。・アプリケーションを発掘して紹介した人(キュレイター)に、より多くのトークンを配布。

    ・キュレーターが作成したアプリケーションの紹介記事をいち早く評価した人(ユーザ)、アプリをバイラルさせた人(ユーザ)に、より多くのトークンを配布。

知らない会社との化学反応への思い

山田氏自身、事業承継案件からの売却など、いろいろ携わり、ベンチャーっぽさから中小零細企業的な色が強くなったという。

 

社員みんなでわきあいあいと家族経営的な中小零細企業的な経営にも良いことはたくさんありました。事業面でもですが働く環境という面でも、週休三日とかフルリモートワークとかいろいろなことを取り組みました。自分一人が株主なので、大きな損をしても、お金を使って勉強したと思えば、それで済みます。行きがかり上、約二十年間にわたって一人で考えて一人でやってきてしまいました。しかし振り返ってみると、起業した理由は、社長になりたかったわけではなく、事業を立ち上げて社会を変えたかったのではないか、という思いがつのってきました。

 

今回は、スマホのアプリケーション業界を変えるために、HTML5プラットフォーム事業を立ち上げます。一人で自由にやることではなく、資本面でも事業面でもパートナーを集め、みなさんの力を借りて、大きな結果を残していきたい。また、目先の利益を積み重ねることに逃げずに、フルアクセルで事業を加速させて、ビジネスリスクを取ってでも、世界クラスの成功を目指したいと思っています。

 

話は変わりますが、若いころはいろいろな提案が外部からあっても、作業効率を優先して時間がもったいないという気持ちや、どういうメリットや効果があるかを近視眼的に判断して、まずは断っていることが多かったです。しかし数年前に、EO(アントレプレナーズ・オーガニゼーション)に入会して、先輩経営者とおつきあいさせていただく中で、心を改めました。目先の効率や利益だけではなく、まずは自分が持っている知識や知恵が誰かのお役にたてれば、まわりまわって自分にいいことがあるかもしれないぐらいの気持ちで、相談や情報交換のご提案は、可能な限りお話をさせていただく機会を作らせてもらってます。特にゲーム関連の事業を手掛けていらっしゃる方でしたら、弊社に関係あることでも、直接関係ないことでも、なんでもご相談や情報交換のお話をおかけください。また、副業で夜や土日だけでもお力貸していただける方がいらっしゃいましたら、エンジニア、クリエイター、ビジネス系どんな方でもウェルカムです。

 

ぜひフェイスブックなどから気軽にご相談やご連絡をいただきたいです。(山田氏)

 

ぜひ、山田氏と話してみていただきたい。