【箕輪厚介×正田圭】所得税50%、株式売却20%、人生のやりたいことをやるお金稼ぎとは【第3回】

ミレニアル世代二人の新時代の価値での資産形成

『多動力』『お金2.0』など、数々のベストセラーの編集長であり、今話題の幻冬舎の箕輪厚介氏。

2018年1月31日『サクッと起業してサクッと売却する』を上梓した正田圭氏。

パッと見接点の無さそうな二人だが、片や出版業界で、片や金融業界で、異彩を放った存在感を出しているミレニアル世代のプレイヤーである。その2人が考えるこれからの働き方、これからの起業論について語り尽くした対談を、pediaの特集対談として3万字超でお届けする。本日は第3回。

第1回はこちら。
【箕輪厚介×正田圭】労働は古い、今はコミュニティの時代【第1回】

第2回はこちら。
【箕輪厚介×正田圭】連続起業家としての生き方!雇われ癖をつけるな!【第2回】

目次

7.強烈に金を稼ぐ原体験を積め!

8.会社を売れば、寿命が延びる!?

9.ミレニアル世代の富裕層の稼ぎ方は、これまでの世代とルールが異なる

強烈に金を稼ぐ原体験を積め!

正田 圭
もしそういう環境にいない人が雇われ癖を無くしたいのならば、1度強烈に金を稼ぐ経験するのが、荒療治ですが近道な気がしますね。

箕輪 厚介
確かに。それしか無いかもな。イケハヤさんとか、メタップスの佐藤さんも、最近よく言っているけど、お金が本当にコモディティ化してきているから、ビットコインで1億儲かっちゃったサラリーマンみたいのもいっぱいでてきていて。

そうなってくると、「雇われてるってなんだ?」って思い始めるんですよね。
そのくらい儲けてしまうと、毎月雇われて給料が入ってくることよりも圧倒的に、自分の時間のほうが大切になってくるんですよ。

そういう流れは今後も、より加速するって思います。

すごい経営者は全員そうです。時間が1番大事って分かっていて。寿命があるっていうことが1番辛いみたいなことを言う。

ホリエモンにせよ、見城さんにせよ。
だから、ぼーっとしている時間とか許せないって言ってます。
ぼーっとするなら、ぼーっとする時間って決めてやるぐらいじゃないと嫌だって笑。

時間が1番価値があるってあの人たちは気付いているけど、多分この感じ方が、みんながビットコインバブルみたいなのでお金が稼げるようになったり、お金がガッツリ入ってきたりすると、みんな時間のほうが大切じゃんって気付いてきて雇われ癖がなくなるのかもしれない。

多分、今、会社で死ぬほど頑張っても月30万とかしかもらえないやつが、何となくビットコインっていう名前を聞くから買っておこうって買ってみたら、数千万円儲かった。

こんな体験をすると、労働ってなんなのか分からなくなってくると思うんですよ。その瞬間に、時間のほうが大切だって気付くと思うんですよね。

時間を犠牲にして、金をその代わりにもらうっていう考え方がおかしいって徐々に気付いてくる

そうすると、今の仕事が自分の人生において、最高にやりたかったら、絶対にやるべきだけど、耐えて、義務感でやるんだったら、サクッと辞めちゃって、サクッと起業したほうがよい。


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箕輪 厚介
何よりも自分の人生とか、自分のやりたいことが大事なんですよね。

会社を売れば、寿命が延びる!?

正田 圭
サクッと起業するのもそうなんですが、実は会社を売るっていうのも同じ考え方なんです。

お金と時間を天秤にかけたときに、時間のほうが重たい、時間のほうが大事な人っていうのは、割と売ることを選びます

実は、会社の価値ってすごく乱暴な言い方をすれば、利益の何年分みたいな計算なんです。

超ざっくり平均を言うと、利益の5年分ぐらいなんですよね。

つまり会社を売るっていうのは、5年間、5年分の利益を前倒しでもらうことに他ならない。
逆に言えば、5年分の利益をもらっているのではなく、5年分の時間をもらっているみたいなものなのです。

誤解を恐れずに言えば、会社を売ったら、5年寿命が延びるのと一緒なんです。

なんで、作っては売り、作っては売りっていったら、作って売るたびに5年ずつ自分の寿命が延びていくってことと同じような考え方なんですよね。

だから僕は会社を作っては売るわけです。

箕輪 厚介
面白いですね。この本、すごい売れるかもしれない。

正田 圭
やっぱり、時間を売らないとお金が手に入らないっていう考え方は悪なんですよ。

お金も時間も手に入る方法を考えましょうっていうのが本戦であるべきで、そのためのサクッと起業してサクッと売却なんですよ。

短期間で金持ちになろうと思うと、会社を作って売るのが一番手っ取り早い。スポーツや芸能の世界でグローバルに相当活躍できる自信がない限りは、起業して売却するほうが手堅いんです。

それこそ、上場するっていうのも、自分の株を売っているっていうことですし。

はっきり言って、普通な人はベンチャー企業をやる以外、金持ちになる方法は特にないんですよね。

それに、会社を売るのは、税金のメリットも大きいんです。給料でもらうと所得税で半分持ってかれ、会社に利益を残しても法人税で35パーセント程度持ってかれる。
でも、会社を売っても20パーセント
ですから。


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正田 圭
さっき少し、上場って言いましたけど、上場を目指すのもなかなか労力がかかり、ぶっちゃけお金だけ儲けたいなら上場なんて目指すべきではない。
上場目指そうと思ったら横から証券会社とかがやんやかんや口を出してくるから、役員報酬からガッツリ給料とろうと思っても難しいんですよ。

いろいろ証券会社の目とかを気にすると、役員報酬取れても2,000万ぐらいなんですよね。

箕輪 厚介
マジっすか。じゃあ、あとは経費で使うぐらい。
正田 圭
上場しようと思うと、経費もそんな好き勝手使えないんですよ。
箕輪 厚介
上場するまで地獄ですよね。
上場しようと思って、そこを目標に耐えるか、もうプライベートカンパニーでいいやと思って、好き勝手やるしかないんだ。好き勝手というか、いっぱい自分の報酬にするかしか。

正田 圭
そうですね。でも、そうすると税金が高くつくんです笑。
僕は一番お勧めなのが、まずプライベートカンパニーで好き勝手やって、それを会社を売ったり、また作ったりしながら、自分の資産をちゃんと蓄えていく。そして本当にやりたい事業が見つかって、社会の公器として人生賭けてもいいって思えるぐらい強い思いの事業が出てきたら、初めて上場を目指すという流れです。

まず稼ぎたいと思うのなら、会社を売るっていうのが一番いいと思っています。

上場しても、結局上場したから、現金でいくら入ってくるのって言ったら、数億いかないとか、調達の仕方によっては、入ってくるキャッシュがゼロなんていうこともありますし。
上場は、金儲けのためじゃ目指すにはしんどいです。
サクッと売却して70億で買ってもらったほうが気楽。

ミレニアル世代の富裕層の稼ぎ方は、これまでの世代とルールが異なる

箕輪 厚介
最高ですよね。だって、70億で買った後、更に自分がそのままやりたかったことをやっているんですもんね。

CASHが70億で売れたりしたことで、今、高値で会社を売却することがかっこいい感じが出てきていますよね。起業なんてありふれ過ぎてて、起業しただけじゃかっこよくないっていう空気が若干ある。
70億で売れたってのがかっこいい。
しかも、まだ大してサービスも立ち上がってない状態なのに。

正田 圭
僕は、こういうのが、ミレニアル世代の富裕層の典型的なモデルだと思っています。

昔の世代って、長年会社に勤めて、会社でポジションを積み上げて50〜60代で会社の役員になったみたいなモデルが、基本的な富裕層の成り立ちなんですよ。
でも、今のミレニアル世代は違う。
サクッと会社売却した人や、ユーチューバーとか、仮想通貨で儲けた若者が富裕層
なんですよ。

だからもう、生き方が違うし、お金の使い道も違う。リスクとって短期でガッツリ稼ぐのが主流なんです。で、儲けたお金を、次にリスクをとって頑張ろうとしている友達に投資する。
金融機関の安全な低利回りの商品にするくらいなら、友達の会社に金を入れとくんです。

そしてそういう意味では、僕の中では箕輪さんも典型的なミレニアル世代の潜在的富裕層なんですよ!

箕輪さんは色んな編集の仕事とかを通して、大量の自分のフォロワーを持っている。これ、箕輪さんの中では当たり前に感じているかもしれませんが、フォロワーなんて、旧世代の人たちからしたらわけのわからないものなんですよ。

そもそも旧世代のおじいちゃんが「わしもツイッターのフォロワーが欲しい」なんて思ったことないですから笑

ビットコインと同じくらいわけのわからないものがフォロワーなんです。
そのフォロワーを手に入れてマネタイズしてるのが今の箕輪さんだと思うんですよ。

で、今会社を作って、箕輪2.0とか箕輪編集室というものがブランド化していっている。
そうしたら、箕輪さんの会社が売れるようになってくるのはあと少しなんですよ。

箕輪 厚介
言ってた!DMMの片桐さんが。「俺、箕輪くんが凄い会社作ったら買うよ」って。

正田 圭
これもミレニアル世代若年富裕層の特徴なんですよ。儲けた金は、友達の会社に出資するんです。短期でガッと稼げるのを身をもってわかってるから、儲けた金をいまさら金持ちぶって、証券会社に預けたり、スイスのプライベートバンクに預けて年2~4%の利回りで安全に運用するなんてバカらしいわ!ってなるんですよ。

そうやって、「ベンチャー起業家箕輪厚介」の次は「投資家箕輪厚介」になっていくんです。

箕輪 厚介
でも僕の会社って、クリエイティブ性が強過ぎる気がするんですが、売れるものなんですか?要は、秋元康事務所は、秋元康さんがいなくなったら駄目じゃないですか。チームラボだって猪子さんがいなくなったら駄目じゃないですか。なかなかきついですよね。

正田 圭
そんなことは全然ないです。今は立ち上げのタイミングだからそう思うだけです。立ち上げの時に創業者のカラーが出るのは当然です。
むしろ出さないと、会社ってうまくいかないから、最初はそんなことは気にしなくていいんです。今のソフトバンクだって、孫さんが抜けたら価値がなくなるなんて思ってる人はいっぱいいるでしょうが、孫さんが抜けてもソフトバンクは回りますから。

もう少し近いところで話をすれば、糸井重里さんがやってる「ほぼ日」だって上場までしてます。船井総研だって船井さんいなくなったらどうすんだってみんな心配してましたけど、船井さんお亡くなりになっても株価上がってますから。今社長の名前は船井さんでも何でもなく、中谷さんですよ。

結局、箕輪さんが今手掛けている事業って、言ってみれば起業家たちとの強烈なネットワークとコミュニティを運営するノウハウにあるわけじゃないですか。そこに価値がある。そりゃ規模大きくなってきたら欲しい人出てきますよ。

箕輪 厚介
それ、目指そう。
今のところ、僕にとって、今の幻冬舎っていうのがとんでもないリソースなんですよね。
だって、例えば僕が本を作りましょうよって言う資格というか、権利を全部持っているので。
出版社の社員っていう肩書に価値があるんです。更に言うと、幻冬舎にいることで、営業マンが何人でも使える、制作部も何人でも使える、書店流通もデザイナーも使える。しかも会社の金でみたいな。

それって、圧倒的な既得権なんで、超強いんですよね。
やっぱり、イケイケな編集者が何人も独立していますけど、皆ちょっとするとただの出入り業者になっちゃうんですよね。それが良いか悪いかは置いておいて。

大抵、優秀じゃない出版社の社員と、例えば、佐渡島さんみたいな人が打ち合わせして、最終決定権は、出版社の社員の人なんですよ、そいつが大して優秀じゃなくても。でも、しょうがないんですよね、やっぱり。圧倒的なプラットフォームを持っている力っていうのは。

だから僕は、幻冬舎を給料ゼロでもいるっていうのは、本当に嘘じゃなくて。そこで本を作り続けているのが僕の価値になって、それで他のサロンなり何なりで回収しているっていうイメージなんですよ。

最初は、自分の会社って、財布代わりっていうか、まあ節税のために作ったんですよ。早く作らなきゃやばいですよって税理士さんに言われて。
なので、全然目的なかったんです。

でも、経沢さんに「みんな最初そうやって言うけど、器ができると勝手に大きくなっちゃうから。」って言われたんですけど、本当にその通りで。
今、ホームページも勝手にみんな作っていてどんどん充実していっている。最初は節税のためとか言ってたけど、どんどんベンチャー起業っぽくなっていって、仕事も増えちゃうかもしれないです。

 

第4回へ続く。

【箕輪厚介×正田圭】会社は売るか潰れるか。お金を共有して友達になろう【第4回】

プロフィール

箕輪 厚介(みのわ こうすけ)
@minowanowa
 幻冬舎・編集者

2010年双葉社に入社、ファッション雑誌の広告営業として四年間、タイアップや商品開発、イベントなどを企画運営、『ネオヒルズジャパン』与沢翼 創刊。

2014年から編集部に異動し『たった一人の熱狂』見城徹/『逆転の仕事論』堀江貴文/『空気を読んではいけない』青木真也 2015年7月に幻冬舎に入社。。 東洋経済オンライン、アドタイでコラム。オンラインサロン運営、堀江貴文大学校で特任教授など。

「多動力」堀江貴文・「ネオヒルズジャパン」与沢翼・「悪意とこだわりの演出術」藤井健太郎の3冊でアマゾン総合ランキング1位を獲得。

他に「日本3.0」佐々木紀彦、「空気を読んではいけない」青木真也、「まだ東京で消耗してるの?」イケダハヤト、「新企画」鈴木おさむなど。堀江サロン教授、渋谷のラジオ、ニューズピックスブック創刊。

2017年10月合同会社波の上商店を設立。

2018年1月末に設立した株式会社CAMPFIREと株式会社幻冬舎の共同出資会社、株式会社エクソダス取締役に就任

正田 圭 (まさだ けい)
@keimasada222
シリアルアントレプレナー

1986年生まれ。15歳で起業。インターネット事業を売却後、M&Aサービスを展開。事業再生の計画策定や企業価値評価業務に従事。

2011年にTIGALA株式会社を設立し代表取締役に就任。
テクノロジーを用いてストラクチャードファイナンスや企業グループ内再編等の投資銀行サービスを提供することを目的とする。

著書に『サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方』『ファイナンスこそが最強の意思決定術である』『ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。』『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』(いずれもCCCメディアハウス刊)がある。