25歳の起業家が元同僚と挑む、採用プロセスの効率化 カジュアルに出会えるリクルーティングサービス『Glit』が求人市場を可視化する Skyland Venturesから資金調達

カジュアルに出会えるリクルーティングサービス『Glit』を運営する、株式会社Caratは、Skyland Venturesと個人投資家1名より資金調達も実施したという。同社代表の松本直樹氏は、2014年に株式会社SHIFTへ新卒入社し、1年目から部署の立ち上げ、海外拠点の立ち上げを支援など幅広い業務を経験し、2016年12月に株式会社Caratを創業した人物である。

20代半ばである25歳、それは人生におけるターニングポイントのひとつかもしれない。25歳というと、大学卒業後に新卒で就職したとすれば社会人になって3年目を迎える一方、プロスポーツの世界では選手としてのキャリアから引退し第二の人生を歩もうとする人も多い。ふとスタートアップ業界を見渡せば、20代前半で起業しベンチャーキャピタルから資金調達を行う人も多い。

**「25歳で起業しようと決めていたんですよね。」**開口一番、そう語るのは、カジュアルに出会えるリクルーティングサービス『Glit](https://www.caratinc.jp/glit){: target=”_blank”}』を運営する、[株式会社Carat代表の松本直樹氏である。松本氏は、2014年に株式会社SHIFTへ新卒入社し、1年目から部署の立ち上げ、海外拠点の立ち上げを支援など幅広い業務を経験し、2016年12月に株式会社Caratを創業した人物である。

**父親が小学1年生のときに亡くなったんです。最悪の場合、40代で自分も死ぬかもしれない、そう考えた時に、最終的にいろんな人に認めてもらいなと思ったんです。**

**もともとは、プロ野球選手になりたいと思っていました。中学までずっと野球をやっていて、高校も春の甲子園でベスト4に入るような学校へ進学しました。高校進学後は、当然、野球部に入部したんですけど、練習がきつくて1週間で退部したんですよ。そうしたら、それまでずっと野球漬けだったのに、急にやることがなくなってしまったんです。それからしばらく、ぷらぷらしていましたが、まわりの友人が段々と大学進学を考えるようになって、どうせなら関西で一番難しい大学に入学してやろう、と思って1年間猛勉強して大学へ行きました。**

**ただ僕の場合、大学へ入学することがゴールだったので、大学に入ったらまたやることがなくなってしまったんですよ。そんな時、たまたまアメリカにインターンシップへ行けるようなプログラムを見つけて、音楽系スタートアップの立ち上げを手伝わせてもらいました。当時のアメリカは、フェイスブックやツイッターが流行りだしたタイミングでもあって、現地でその様子を見た時に衝撃を受けて、インターネットはすごいなと実感しました。**

**それから帰国して就活シーズンにも入り、そろそろこれからの人生を本気で考えないといけないとなった時に、いろんな人に認めてもらうためにビジネスのプロになろうと思いました。40歳になってビジネスのプロとして認めてもらえるようになるためには、30歳までに世の中の多くの人に認知してもらえるようにならないといけない。そのために、25歳から起業家として人生を歩むことを決めました。**

**25歳で起業家として生きるために、必要な能力を全て洗い出して、それが学べる環境に身を置きたいと思ってSHIFTに入社しました。僕がSHIFTに入社したタイミングは、まだ上場前の段階でしたが、入社後に上場前と上場後を経験できたことは非常によかったですし、新規事業・部署の立ち上げ、海外子会社の立ち上げなど、いろんな経験をさせてもらえました。**

2016年12月、松本氏は、元SHIFTの斎藤陽介氏と共にCaratを創業。シェアハウスで寝食を共にしながら、これまで自己資金のみで、出張代行サービス、カメラマンのオンデマンドデリバリーサービスのプロトタイプを手がけ、自社事業の立ち上げに奮闘してきた。

[CAV主催Monthly Pitch登壇時のピッチ資料より]

そうした中で、彼らが導き出した答えは「HR市場」への本格参入、そして彼らの強みを活かした「採用プロセスの効率化」というものだった。

**僕らは、SHIFT出身ということもあってプロセスの可視化・効率化が得意です。HR市場の中でも採用は、市場も課題も大きいですが、様々なサービスが乱立している状況にあります。その中でも、費用対効果の良いサービスを提供し、継続的に利用してくれるユーザーを増やしていきたいと考えています。**

同社では、カジュアルに出会えるリクルーティングサービス『Glit』を開発しており、現在ベータ版を提供中。松本氏によれば、Glitの事業拡大に向け、Skyland Venturesと個人投資家1名より資金調達も実施したという。なおPedia Newsでは、今月10日に開催されたサイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)主催のMonthly Pitchで、その様子をいち早く伝えている。

* 参考記事:CAV、シード・アーリー特化ピッチイベント「Monthly Pitch」を開催 第6回登壇企業は全8社

求人サイトを利用したことがある人なら、スカウトメールや新規募集メールが大量に届き「自分に最適な求人を探すのが大変」という経験のある人も多いのではないだろうか。

Glitを利用すれば、そんなコストとはおさらばだ。Glitでは、毎日、自分のプロフィールや経歴などからパーソナライズ化された10件の求人情報が届く。

求職者は、スマートフォン上で左右にスワイプし、次々と求人情報をめくっていくだけで、興味のある企業情報を蓄積できる。そして、その情報を学習していくことで、レコメンドの精度が向上し、一人ひとりに最適な求人情報としてパーソナライズ化されていく。指一本の簡単操作で簡単にオススメの求人情報を届けてくれるので、通勤時間などの隙間時間を活用できるだろう。

[CAV主催Monthly Pitch登壇時のピッチ資料より]

一方、企業は、求職者に求人情報を閲覧してもらえる機会が増え、募集要項に合った求職者を見つけられたり、さらに興味を持ってくれた求職者に直接アプローチしたり、マッチングすればスカウトやメッセージも送れるようになるので、求職者によりアクセスしやすくなる。企業にとっては、ダイレクトリクルーティングサービスとして機能することだろう。

これは、今や全世界で5000万人以上が利用する出会いアプリ『Tinder』が生み出し、多くのアプリが採用するスマホならではの独特なユーザーインターフェイス、そして完全審査制AIビジネスマッチングアプリ『yenta』を彷彿させる。

現在、約20-30社のベンチャー企業が事前登録をしている。

**Glitの特徴は、求職者にとってはプッシュ型で閲覧できる点です。求人媒体だと、探すときに膨大な時間がかかりますし、どうしても人気企業に集中しやすいですよね。Glitでは、求職者が興味を持った企業をレコメンドし、さらにお互いに興味を持ったらマッチングしてアプローチできるのが特徴です。レコメンド形式で表示されるので、企業にとっては会社名やサービス名を知られていない人にも認知してもらい、新しいファンを獲得できる機会を作ることができます。**

**今、正式リリースに向けてアプリの開発を進めていますが、リリース後もPDCAを高速で回してアップデートしていきたいと思っています。最終的には、データをトラッキングして、求職者にも企業にもそれぞれが求める最適な情報を提示し、市場における価値を可視化していきたいです。また、基本的に求人の入稿は無料で行う予定で、アマゾンのように”この求人情報に興味がある人なら、この求人情報をリコメンドする”ような求人広告モデルを確立していきたいと考えています。**