開港150年、日本の産業と国際物流を支える「神戸」がスタートアップを日本から世界へと繋ぐ「イノベーションエコシステム・シティ」へと進化を目指す

今年1月に開港150年を迎えた、神戸市。神戸市といえば、米シリコンバレーに拠点を置く世界トップレベルのベンチャーキャピタル(VC)「500 Startups」による起業家育成プログラムを、日本で初めて誘致した。Pedia Newsでは、神戸市の新産業創造担当課長の多名部重則氏にインタビューを実施した。

今年1月に開港150年を迎えた、神戸市。開港以来、神戸の街と共に繁栄してきた港は、西日本の産業と国際物流を支えるゲートポートとして、国内外に神戸を繋ぎ、新しい産業を早出してきた。

そして今、神戸市は、スタートアップと共に、新たな未来を作ろうとしている。先日6月5日〜7日に神戸市で開催された、スタートアップ関係者が集まる招待制オフサイトカンファレンス「Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット、IVS)」は、その一つのシンボルにもなったといえよう。

* 参考記事:10周年・20回目の記念イベント「Infinity Ventures Summit(IVS)」を、開港150年の神戸で開催 #ivs10

神戸市といえば、米シリコンバレーに拠点を置く世界トップレベルのベンチャーキャピタル(VC)「500 Startups」による起業家育成プログラムを、日本で初めて誘致した。スタートアップの本場、米シリコンバレーの第一線で活躍するメンター、さらに日本国内と海外からスタートアップを、神戸に呼び集めて実施した。またアフリカ・ルワンダ共和国とは、情報通信分野に置ける経済連携機能も強化している。

2015年より、神戸市ではスタートアップ支援として、①中・高・大学生向けのキャリア教育、②大学生向けのシリコンバレー派遣プログラム、③三宮に拠点をもつ神戸スタートアップオフィスでのアクセラレーションプログラムという3つを実施している。

**これらのComprehensive(包括的)な取り組みを進めることで、神戸市に、スタートアップのエコシステムを構築できるだろうし、イノベーションのエコシステムを実現にも繋がるだろう。地元、神戸のスタートアップに絞るとまだ数ないのが現実だ。そこで、神戸市として、行政をあげて、スタートアップ支援を進めていくんだという意思表明を明確化するために、自分たちだけではなく、知名度の高い外部の人々や組織にも協力してもらうことにした。500 Startupsのように、グローバルでもスタートアップコミュニティに対して情報発信の高いものと連携することで、日本そして世界で神戸のプレゼンスを高めることができる。**

そう語るのは、神戸市の新産業創造担当課長の多名部重則氏である。**「究極の目標は、イノベーションエコシステムを備えた街の創出。少子高齢化と過疎化が進む地方にとっては、それが街の生き残りを左右すると思う。世界を見渡せば、元気があって活力のある街がいくつかある。そういった街から、新しいビジネスを生まれて、優秀な人が集まっている。」**

シリコンバレーを拠点に世界50カ国1500社以上を支援する、世界で最もアクティブなシード投資ファンドとして知られる「500 Startups」と国内外の優秀なスタートアップ支援の活動を行う「神戸市」は、本格的なアクセラレーションプログラム「500 KOBE ACCELERATOR」を今夏より開催する。

もともと昨年2016年に、500 Startupsと神戸市はパートナーシップを締結し、「500 KOBE PRE-ACCELERATOR」を開催しているが、今回のアクセラレーションプログラムは、よりパワーアップさせたものになる。

気になるプログラムのスケジュールは、8月21日〜10月10日の約3ヶ月間で、最終日の10月10日には東京でデモデイが開催されるという。なお、6月16日までエントリーを受け付けているので、興味あるスタートアップはこちらよりエントリーをしてもらいたい。

**神戸市は、元来、日本の産業を支えてきた大都市。地元、神戸の事業者だけにメリットがあることよりも、日本全体に波及するようなイノベーションを生む街にしていきたい。そのためには、前人未到のことにも挑戦する必要がある。日本中の人が、ワクワクするような街を作っていきたい。**