起業家1400名を繋ぐ、世界最大のコミュニティ「エンデバー」が日本に上陸 全世界通過率2.5%の最難関に合格したのはウィル、ラクスル、ユーザーベース

米NPO「Endeavor Global(エンデバー・グローバル)は、総勢14名の日本を代表する起業家・経営者の結集から約1年半の準備期間を経て、24カ国・27番目の拠点として一般財団法人「Endeavor Japan(エンデバー・ジャパン)」を2016年11月に設立し、2017年3月より活動を本格化する。

起業家育成のエキスパート「Endeavor(エンデバー)」が遂に日本へ上陸した。

米NPO「Endeavor Global(エンデバー・グローバル)は、総勢14名の日本を代表する起業家・経営者の結集から約1年半の準備期間を経て、24カ国・27番目の拠点として一般財団法人「Endeavor Japan(エンデバー・ジャパン)」を2016年11月に設立し、2017年3月より活動を本格化する。

米シリコンバレーには、ベンチャー企業の成長に欠かせない重要なインフラとして、起業家を支援するエコシステムがある。起業家をリスペクトし、リスクテイクに伴う失敗をも容認する文化があり、エンジェル投資家、ベンチャーキャピタル(VC)等のリスクマネーの提供、大学や研究機関による民間企業への技術移転、企業に精通した弁護士や税理士等の専門家、大企業と業界NPOといったベンチャーに携わる者が有機的にネットワーク化されており、互いに情報・体験のシェアができる仕組みとなっている。つまり、起業家として自らの成功体験を持つ者と、新たな成功体験を追求する起業家が集まることで、持続可能なエコシステムを形成する。

創業者リンダ・ロッテンバーグは、イェール大学のロー・スクールを卒業後、アショカを経て、開発途上国の起業家を支援するためのエンデバーを1997年に立ち上げた。

**Endeavor is leading the high-impact entrepreneurship movement around the world.**

米国そして南米からはじまったエンデバーの活動は、いま世界中に広がっている。エンデバーは、起業家のニーズがある地域に拠点をかまえ、次世代の起業家に影響を与え得る有望な起業家を発掘、支援することで、世界経済の中長期的な成長に貢献し、雇用拡大を生み出し、エコシステムの拡大を目指す。

エンデバーでは、優れたアイデアと実行力のある起業家を「エンデバー・アントレプレナー(Endeavor Entrepreneurs、略 EEs)」として選出する。候補企業の中から選出されるには、国内選考会と国際選考会を全て面接官の全会一致で通過する必要がある。そのため、エンデバー・アントレプレナーとして選出され支援を受けられるのは、わずか全体の2.5%と狭き門である。

エンデバー・アントレプレナーに選出された起業家は、それぞれの地域で活躍する起業家や有識者によるメンタリングや資金調達といった必要な資源の支援を受けられる。起業家の事業が軌道に乗れば、その地域で雇用が創出され、経済活動にも繋がる。実際、エンデバーの調査によると、各地域のエコシステムは、核となる4~6社を出身母体とする起業家らによって行われた次世代起業家へのメンタリングや投資、人材流動等の貢献が、後世のスタートアップ市場の大半に影響を与えているそうだ。

エンデバーのネットワークには、元ワーナー・ミュージック・グループCEOのエドガー・ブロフマン Jr.氏、リンクトイン共同創業者のリード・ホフマン氏をはじめ、全世界から約500名の著名起業家・投資家等が、時間的・金銭的に継続支援することをコミットしている。また、広くエンデバーに関わるメンターは全世界約3,000名にのぼる。

これまでに、累計800社以上の起業家をエンデバー・アントレプレナーとして支援しており、4,700件以上のメンタリング・セッションを無償で提供している。さらに、エンデバー・アントレプレナーが、2015年に生み出した収益は81億6000万ドル、2016年までに創出した雇用は60万人に及ぶ。

さらにエンデバーでは、エンデバー・アントレプレナーに限定した共同投資ファンド「エンデバー・カタリスト」を持つ。エンデバー・カタリストは、リード投資を行わずに、あくまでも他の投資家が主導する500万ドル以上のラウンドで、その10%を共同投資することを目的とする。

1号ファンドのファンド規模は3500万ドルであり、17カ国48企業に投資している。主な投資先には、2014年にニューヨーク証券取引所でIPOしたアルゼンチンの開発会社Globantや、トルコ初のフードデリバリー会社で2015年にデリバリー・ヒーローに5億6900万ドルでM&AされたYemeksepetiなどがあり、すでに1100万ドル以上のリターンを得ている。なお、2号ファンドは、ファンド規模1億ドルで2016年4月にクローズを予定しており、リード・ホッフマンも1000万ドルの出資を表明している。

設立から20年目を迎える今年、新たな活動拠点として「Endeavor Japan」が設立された。ボードメンバーには、井上高志氏、ポール・クオ氏、佐藤輝英氏、慎泰俊氏、孫泰蔵氏、高野真氏、田中仁氏、谷家衛氏、田村裕之氏、松本大(チェアマン)氏、宮澤弦氏、森川亮氏、安渕聖司氏、吉松徹郎氏、財団理事には慎泰俊氏、田中仁氏、安渕聖司氏、評議委員には各務茂夫氏、小林りん氏、土井香苗氏、監事には山口孝太氏が就任している。

**起業とイノベーションには、社会を良い方向に変えていく力があると信じています。エンデバーはこの起業とイノベーションのエコシステムを世界各地にローカルに造り、更にグローバルなエコシステムにも繋いでいく活動です。ミッションに共感した経験豊富な14名がファウンディング ボードメンバーとして参画し、後世と世界に貢献するような起業家の発掘と支援に努めてまいります。**(Endeavor Japan初代チェアマン、マネックスグループCEO 松本大氏)

Endeavor Japanは、日本の有望なベンチャー企業の海外展開を支援し、世界進出を目指す起業家を中心としたベンチャーエコシステムの拡大を目指す。

日本では、パーソナルモビリティの「ウィル(WHILL)」、ネット印刷の「ラクスル」、経済情報に特化したニュースサイトと企業・産業の分析のためのオンライン情報プラットフォームを運営する「ユーザーベース」の3社がエンデバー・アントレプレナーに選ばれている。今後、これら3社は、エンデバーの持つ世界最大級の起業家支援ネットワークによる全面的な支援のもと、国外事業の成長を加速していく。