起業家・投資家の合同経営合宿「Incubate Camp」第10回は「フロンティアテック」枠を新設 濃密な時間が、次のファイナンスへと繋ぐ

2010年からはじまった「Incubate Camp」は、今回が10回目の節目の年を迎える。今回の第10回目は、先端技術革新による新産業創出する「フロンティアテック」枠を新設し、新たなスタートをきる。

2010年からはじまった「Incubate Camp」は、今回が10回目の節目の年を迎える。今回の第10回目は、先端技術革新による新産業創出する「フロンティアテック」枠を新設し、新たなスタートをきる。

[写真、Incubate Fund 和田圭祐氏]

Incubate Campとは、日本の主要VCと若手起業家が1泊2日で行う「合同経営合宿」。もともとは、創業期の起業家や起業家予備軍を集めてインキュベイトファンドが資金提供を検討するシードアクセラレーションプログラムとしてはじまった。その後、スタートアップを取り巻く環境の変化に伴い、国内の主要VCとシード・アーリー期のスタートアップがパートナーシップを組んで、事業を創造して資金提供も検討するシードアクセラレーションプログラムとなった。

参加VCは、Incubate Fundの他に、アーキタイプ、ANRI、B Dash Ventures、サイバーエージェント・ベンチャーズ、Draper Nexus、Globis Capital Partners、グリーベンチャーズ、Infinity Venture Partners、iSGS Investment Works、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、ベンチャーユナイテッド、WiL、YJ Capitalなど、投資意思決定権を持つ17人のパートナーや投資担当者らが参加する。

日本のIT業界で有名な投資家や経営者のオールスターが、厳選された次世代を担う若手起業家を発掘・育成するために集まる、その姿はまさに日本版Y Combinatorを彷彿させる。

過去9回の開催で、約170名の起業家が参加し、100社以上のスタートアップが立ち上がっている。歴代参加企業の中には、昨年4月に朝日新聞によるM&Aを発表した「サムライト」、同年11月にクルーズのグループ入りを発表した「Candle」や、フジ・メディア・ホールディングス傘下のジープラス・メディアによる子会社化を発表した「ジャパンインフォ」などがある。

* 参考記事
* 「立ち上げ屋、それが新しいカタチのベンチャーキャピタル(VC)」柴田氏が語る、ソラシードのはじまり
* 20歳で起業、22歳でM&A!東大スタートアップがクルーズ入りで次世代をつくる…株式会社Candle金靖征氏が語る、創業・M&A・今後の展望
* 日本最大級の訪日旅行者向けメディア『Japan Info』、フジ・メディア・ホールディングスのグループ入りを発表…ジャパンインフォ原口社長が語る、起業と独立のリアル

前回の第9回目では、約200社の応募の中から書類選考・メンタリング選考・最終選考により選び抜かれた17社のスタートアップが参加し、そのうちの11社がキャンプ参加後に資金調達を実施している。1社あたり最大1.9億円の資金調達が成立し、資金調達総額は約6.9億円に及ぶ。

またキャンプ参加前の資金提供のオプションも設けており、スタートアップ側の要望に応じて事前の資金提供も行う。実際、第9回目では、7社がキャンプ参加前にIncubate Fundと関連ファンド、から資金調達を行っている。

10回目の節目となる今回は、「フロンティアテック」枠を新設し、新たな盛り上がりが期待される。この新枠は、VR/AR、スマートカー、スマートホーム、ドローン、宇宙、ビッグデータ、センシングデバイスなどのテックスタートアップを対象としている。

もちろん、金融、交通、ヘルスケア、エネルギー、物流、不動産など既存産業の構造転換「レガシーテック」、AIやIoTなど次世代テクノロジー「ネクストテック」などに挑む、ITスタートアップも広く募集している。

起業家の参加条件は、プレ時価総額1億円以上での資金調達を希望するスタートアップの経営者であること。昨今のスタートアップ環境や事業トレンドを踏まえ、シードラウンドの資金提供のみならずシリーズAラウンドも見据え、数千万円から億単位までの資金調達を希望する企業を対象としており、すでに資金調達を行っている起業家も参加できる。

[写真、Incubate Fund 山田優大氏]

キャンプでは、まず各起業家に対して17人のベンチャーキャピタリストがそれぞれメンタリングを行う。その後、「プロ野球ドラフト会議」ならぬ「スタートアップドラフト会議」を行い、希望するベンチャーキャピタリストを起業家が指名し、チームを決定する。ビジネスモデルや事業計画、ピッチ資料のブラッシュアップを実施し、最終ピッチ大会で競い合う。起業家もベンチャーキャピタリストも平等に評価されるのが特徴的だ。

**参加スタートアップには、僕らインキュベイトファンドのメンバーが応募の中から厳選し、さらに面接やメンタリングなどを通じてブラッシュアップした上でキャンプに参加してもらっています。キャンプは、参加スタートアップにも参加VCにも、本気に取り組んでもらって、みんなに楽しんでもらいたいんですよね。だからこそ、起業家も投資家も互いに評価され合うことで、フラットな関係性と独特な競争環境を作ることができると思っています。また、期間中はキャンプに集中してもらうために、あえて都内からは少し離れた千葉・木更津にて、クローズドな環境で合宿しています。こうしたクローズドでねっとりとした独特な環境の中で、起業家と投資家が真剣に向き合って事業を作るからこそ、結果的にファイナンスにもつなげることができていると思います。**(Incubate Fund 山田優大氏)

記念すべき第10回目の開催となる「Incubate Camp」は、現在エントリーを受け付けている。応募締切は7月30日までだが、7月3日より面接が開始され、7月31日には参加者が確定されるという。

なお、Incubate CampをはじめとしたIncubate Fundに関する最新情報やイベント開催情報は、Incubate FundのFacebookページより確認してもらいたい。

『Incubate Camp 10th』エントリーフォーム

Incubate Fund