買取比較のジラフ、せせり氏から「Peing(質問箱)」を事業譲受ーグローバル展開の布石に

スピードM&Aに見るジラフの展望とは

買取比較のジラフは12月19日、せせり氏が運営する、月間2億PVの匿名質問サービス「Peing(質問箱)」
を事業譲受したことを発表した。

今後、Peing(質問箱)の展開を布石に、ジラフはグローバル展開を進めていく。

同社は、買取比較「ヒカカク!」、検品済みスマートフォンのフリマ「スマホのマーケット」、スマートフォンの即時買取サービス「スママダッシュ」を運営しており、メルカリやグリーなどから累計6億円の資金調達を行なっている。

代表取締役の麻生氏をはじめ、ポケラボ創業者の佐々木氏などが執行役員となり同社を経営する。

麻生氏は今回のPeingの譲受について、次のように語る。

**”Peing(ピング)は2017年11月にリリースされたにも関わらず、既に月間2億PVの巨大サービスへと急成長しております。そのような中で、運営者のせせり氏はPeingの既存の開発体制の限界を感じており、急成長を遂げているジラフに本サービスを移管し開発を進めていくことが本サービスの成長にとって最適であるとの判断から、弊社に事業譲渡致しました。事業譲受は既に完了しており、今後はポケラボの創業者であり、弊社執行役員の佐々木俊介が事業責任者に就任し、本サービスの拡大に尽力して参ります。なお、せせり氏は今後弊社のアドバイザーとして参画することとなります。”(麻生氏)**

Peingは、ツイッターを経由して匿名メッセージを受け取れるサービスである。メッセージを受け取った人は、送信者を知ることはできず、直接返信することもできないため、匿名で知り合いや著名人に質問を投げかけフィードバックを得るためのツールとして、11月中旬から急成長を遂げている。Peingは芸能人、政治家などの利用者が多く、ノンスタ井上氏、GLAYのHISASHI氏、前田希美氏などが使っていることでも有名だ。

Peingの競合は、サウジアラビア発のSarahahというサービスがあり、Peingと同じく2017年秋から急激に利用者を増やしている。麻生氏に、PeingとSarahahの差別ポイントを聞いた。

** “Sarahahはアプリ形式で展開しているのに対し、Peingはツイッターで展開しています。アプリのダウンロードや設定の手間がないため、ユーザビリティが高いのはPeingです。
また、このような匿名サービスは急成長している反面、誹謗中傷などのトラブル事例も出てきております。安心できるサービスに発展をさせていく上で、日本で展開しているジラフに利があります。”(麻生氏)**

もともと、麻生氏とせせり氏はせせり氏の書いたブログ記事をきっかけに面識を持っていた。

せせり氏は19歳の頃から、約30ものWEBサービスを立ち上げている、生粋の立ち上げ屋だ。

実際に今回の事業譲受の話が出たのは12月17日の日曜日だというから、クロージングまでわずか48時間のスピードM&Aである。

ジラフは、今後、英語圏をはじめ、台湾、韓国などにもPeingの海外展開を進める予定だ。Peingの海外展開を皮切りに、今後ジラフの他サービスの海外展開の足がかりにもしていくつもりだという。そして、今後ジラフとしてはユーザー数の多いWEBサービスのM&Aを積極的に行なっていく戦略を立てており、特に、今回のような個人事業主が立ち上げたポテンシャルのあるサービスを、より大きく素早く展開しようと思う際のパートナーとして、ジラフにエグジットするという流れを作っていきたいとのことだ。