荷物預かりサービス『ecbo cloak』が食い倒れの街・大阪へ進出 「空きスペース」の有効活用で「コインロッカー革命」を狙う

荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」運営のecbo株式会社は、大阪進出を発表した。Pedia Newsでは、ecbo株式会社代表取締役社長の工藤慎一氏に、今回の発表に関するコメントをいただいた。

荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」運営のecbo株式会社は、大阪進出を発表した。Pedia Newsでは、ecbo株式会社代表取締役社長の工藤慎一氏に、今回の発表に関するコメントをいただいた。

「ecbo cloak」は、「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つお店」とをつなぐ、シェアリングサービス。現在、カフェ、レンタサイクル、着物レンタル、ネイルサロン、美容院、ゲストハウス、コワーキングスペースなどの多種多様なスペースで荷物の一時預かりができる。

同社にとって今回の大阪エリア進出は、先月4月26日の京都につぐもので、関西圏では2エリア目の進出となる。

大阪といえば、今年NYタイムズ紙が選ぶ「今年行くべき世界の都市2017」に単独で選ばれるなど、世界からの注目度が高まっている。

東京と大阪の類似点は、大都市のため比較的東京と大阪にくる訪日外国人は層が似ている。弊社のユーザー層である香港台湾人ともマッチしている地域。一方で差異は、宿の全体数が少ないため、民泊の増加率が東京より多い。例えば、大阪市中央区では前年比の7000%増で、これは世界一である。ホテルのように、クロークのない民泊は、ecbo cloak と非常に相性がいい。

また、関西国際空港の第2ターミナルビル(国際線)には、LCC専用の施設をつくり地域としても積極的に旅行者を受け入れる体制を整えている。昨年大阪を訪れた外国人観光客数は941万人に上り、今年はさらに1000万人以上を目指す。

特に、安くて美味しいグルメの聖地として訪れる方が多いが、食べ歩きをする際に荷物を持ったままでは存分に楽しめるため、飲食店が軒を連ねる街中には人も多く、荷物が邪魔になってしまうケースもある。

実際、予想される外国人観光客数に対し、新大阪・なんば・心斎橋など主要な駅の全コインロッカーのうちスーツケースが入るサイズのものは約300個しかない。

そもそもコインロッカーを設置するのに、「立地の良い土地」と「費用を負担する業者」が必要です。「立地の良い土地」についてですが、例えば駅周りや商業施設周りなどに設置することが多いです。例えば駅ですと、JRさんが立地の良い場所にすでにあちこち設置しています。リリースにもありますが、新大阪・なんば・心斎橋など主要な駅の全コインロッカーのうちスーツケースの入るものは約300個しかありません。

「費用を負担する業者」ですが、駅周りですと一般的に電鉄会社がやっています。彼らとしては、あくまで駅を利用していただくための一つの付帯サービスとして費用を負担してやっています。収益目的ではないです。一方で、問題もありましてゴミを入れる人や、鍵をなくしてしまう人などがいます。電鉄会社にヒアリングしたところ、彼らとしても設置できるところは設置した(荷物預かり所を含めて)が、それでも数として足りない状況です。利用状況としては、メイン駅になると1日2〜3回転しているらしいです。

そこで同社では、道頓堀沿いには荷物預かり所・観光案内所として営業している「LINE-UP INC.」、黒門市場の近くにはたこ焼き体験ができる民泊カフェ「ええ庵インフォメーションカフェ」や、手荷物を預けるだけではなくそのままグルメも楽しめる、心斎橋にある本格中華料理店「大成閣」や、天ぷら乗せ放題の天丼ランチが有名な「旬菜鮮魚てつたろう梅田中崎町店」など、飲食店のスペースを荷物の一時預かりとして提供する。

その他にも、ecbo cloak加盟店の中で初のメイドカフェ「マジックアップル」や、平日のみ開放している休憩スペースで快適すぎる魔法のソファを体験できる「Yogibo Store御堂筋本店」など、雑貨店、オフィス、宿泊施設など幅広い業態の店舗も加盟店として利用できる。

大阪エリアの加盟店舗様は、3月中旬から開拓をスタートしたが、ローンチ当時からすでに多くの問い合わせが大阪からきていた。

店舗側にとっては、ecbo cloakを導入することにで、副収入になったり集客につながるなど、様々なメリットが生まれる。空きスペースを有効活用したい店舗オーナー、インバウンド客を積極的に呼び込みたい人、外国人だけでなく既存の日本人顧客様に新たに荷物預かりの選択肢を増やしたい人、店の認知を国内外に広めたい人には、非常に有効的なツールとして利用されている。

東京でも大阪でも、インバウンド対策で悩んでいる店舗にとっては、0円コスト空きスペースによる副収入とそれに伴う集客の部分が刺さっている。また大阪は、東京に比べると紹介率が多く、横の繋がりがつくりやすかった。

今後は、福岡・名古屋・北海道をはじめとする主要都市にも展開するとともに、2017年度内に全国10,000店舗の加盟を目指す、という。最後に、工藤氏は、大阪進出における年内の目標について次のように語ってくれた。

まず主要駅だけではなく、民泊や観光客の多い地域を重点に店舗を増やしていきたい。少なくとも2000店舗。その目標を達成するためには、単純に店舗数を増やすのではなく、例えば大阪の商店街や電鉄会社などと協力してエリアを広げていきたい。

さらに関空から市内まで荷物配送を行いたい。関空から市内までの電車は、時間によっては通勤客と観光客が一緒になっているため、荷物による混雑・トラブルが起こっている。ecboとしては、これを防ぐために荷物預かりだけではなく、このトラブルも防いでいきたい。