米国フードデリバリー企業Postmates、月間流通総額は約45億円…フードデリバリーのAmazonを狙う

米国・ニューヨークのフードデリバリー企業Postmatesは、3月12日、2015年の業績について、同社CEOのBastian Lehmann氏のMediumで発表した。リリースから5年で、月間流通総額は4,000万ドル以上(約45億3,800万円)となった。同社では、フードデリバリーの「Amazon」を狙っている。

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米国・ニューヨークのフードデリバリー企業Postmatesは、3月12日、2015年の業績について同社CEOのBastian Lehmann氏のMediumで発表した。

2015年の業績は、

* 配達員数
* 10万以上
* 提携企業
* 90%が同社のサービスで初めてデリバリーを提供
* 配達量
* 60%がスターバックスなど有名 な500店の人気商品デリバリー
* 40%が5万1,000社の中から毎月異なるデリバリー
* 配達対象
* 惣菜、食料品、音楽、映画、書籍など低価格の商品から高額商品まで多岐に渡る
* 月間流通量
* 5万以上
* 月間流通総額
* 4,000万ドル以上(約45億3,800万円)

ことを発表した。これは、リリースから5年で達成した数字だ。

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また、月間の流通内容について、同社は、2016年2月の業績をもとに明らかにした。

デリバリーの中で最も人気の最大カテゴリは、惣菜で過半数を占めた。これは、1日に3回食事をすることを考えると、非常に理にかなったもの、とのこと。それに次いで、2位が小売業で全体の26%、3位は雑貨で6%となった。

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Lehmann氏は、次の事業戦略について

ローカルビジネスのオンライン化・オンデマンド化によって、小売事業でパラダイムシフトが起きていると強く信じている。さらに言うと、私たちは、これまで、小売カテゴリのデリバリーの改善強化を進めてきたが、今後数週間以内に、私たちは、新しい業務提携と事業統合を発表する予定だ。これにより、たった数分で、あなたのほしいもの、あなたが届けたいものを簡単に購入できるようになる

と語り、

Postmatesの特徴的なカテゴリを充実させ、拡充していくことは、私たちの重要な戦略であり、私たちが情熱をかけているところでもある。私たちは、需要をコントロールしながら戦略を立てている。惣菜は、基本的に昼食と夕食の間に配達されるが、他のカテゴリはデリバリーパターンが異なっている。私たちは、それをデータで管理している。書籍といえば「Amazon」であるならば、食料品といえば「Postmates」だ

と述べ、フードデリバリー業界のAmazonとして存在感を強めていきたい意向を明かした。

さらに、デリバリーの中でも最大の惣菜の配達について詳細をみると、ピーク時と ピーク時でない時の差が激しい。ピーク時には配達が集中する。同社によれば、全体流通量の63%が、このピーク時によるものだという。

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一方で、デリバリーが集中すると、オペレーションが非効率化し、デリバリーの遅延が発生する可能性も高くなる。そこで、同社では、パラダイムシフトが発生していると思われる小売業へと事業を展開した。

実際に、コンビニエンス・衣服・食料品・化粧品カテゴリのデリバリーと提携先でもある米国の大手薬局Walgreensの医薬品のデリバリーをみてみると、需要供給曲線がそれぞれ異なる時間帯で緩やかな曲線を描いていることがわかる。

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これらの需要供給曲線をひとつにまとめると、それぞれの時間帯で幅広くデリバリーニーズに対応できるようになったことがわかる。

今後について、Lehmann氏は、

デリバリー対象カテゴリを増やすことは簡単なことではない。しかし、多種多様なニーズを満たす商品を提供し、多様な地域にデリバリーすることで、事業をさらに成長させていく

と述べた上で、配達員の人員データ管理と配達員の育成へ積極的に投資することを明かした。

なお、同社は、2015年6月、Tiger Global Management、Huron River Ventures、Slow Ventures、Spark CapitalからシリーズDで8,000万ドル(約89億1,680万円)を資金調達している。累計資金調達額は1億3,826万ドル(約154億400万円)。