米「Procore Technologies」がユニコーン企業入り…不動産テックに着目するグロービス・キャピタル・パートナーズ上村氏はどう見るか

建設業向けプロジェクトマネジメントソフトウェアProcore Technologiesが、最新ラウンドの資金調達を経て、バリュエーションがポストマネーで10億ドル(約1,200億円)を超え、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。Pedia Newsでは、不動産テックに注目する、独立系ベンチャーキャピタル Globis Capital Partners(グロービス・キャピタル・パートナーズ) シニア・アソシエイト 上村康太氏に、今回のProcore Technologiesのユニコーン入りをどう見るか伺った。

Procore Technologiesが、最新ラウンドの資金調達を経て、バリュエーションがポストマネーで10億ドル(約1,200億円)を超え、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。

* 参考記事:**ペイパルマフィアが “不動産売買 x IT” の “PropTech” に挑戦する「Opendoor Labs」がユニコーン企業へ成長**

昨今、不動産テックの中でも、建築業界にイノベーションをもたらせようとするスタートアップの資金調達やM&Aが活発化している。中でも、Procoreが挑戦する、「建設業向けプロジェクトマネジメントソフトウェア」は非常に注目度の高い分野だ。

実際、今年4月にはオラクルがTextura](http://www.texturacorp.com/){: target=”_blank”}を6億6,300万ドル(約770億円)で買収、今年9月には、フランスのFINALCADがAster Capital、CapHorn Invest、Serena Capitalから2,000万ドル(約20億円)の資金調達した他、500やセコイアキャピタルが出資する[PlanGridはこれまでに5,000万ドル(約60億円)以上の資金調達を実施している。日本でも、建築生産者のための写真共有アプリ『Photoruction』を運営するCONCORE’Sがプライマルキャピタルから1,500万円の資金調達を実施している。

* 参考記事:**CONCORE’S代表 中島氏「レガシーな建設業界だからこそ、インターネットの力で変革したい」建設 x ITに挑む、20代スタートアップがプライマルキャピタルから1,500万円を資金調達**

Pedia Newsでは、不動産テックに注目する、独立系ベンチャーキャピタル Globis Capital Partners(以下、グロービス・キャピタル・パートナーズ) シニア・アソシエイト 上村康太氏に、今回のProcore Technologiesのユニコーン入りをどう見るか伺った。上村氏は、ツクルバ、akippa、ファストメディア、大都社などを投資支援する傍、自身のブログで不動産テックのまとめを紹介している。

**Procore Technologiesが取り組む建設現場におけるテクノロジーによる業務効率化の領域は、近年国内外共に注目が集まっている領域です。**

**同領域における海外の事例では、フランス発の現場管理ソフト『FINALCAD』などがあり、こちらはこれまでに25カ国の1000を超えるプロジェクトへの納入実績があると聞いています。**

**国内においては、国土交通省が2015年末に『i-Constructuion』というコンソーシアムを立ち上げ、測量→施工→検査の三段階において、UAV(ドローン等)を用いた3次元測量、全自動制御機能を搭載したICT建機での施工、UAV・レーザースキャナーを用いた検査結果のデータ化によるプロセスからの紙の排除などを推し進め、2025年度までに現状の2割の生産性向上を掲げており、建設現場におけるテクノロジーの活用は今後大きなマーケットになることが期待されます。**

**一方、個人的には農業分野におけるアグリテック同様、大規模現場への導入が鍵となるためグローバル展開を前提としたプロダクト開発が必要となると考えており、日本のスタートアップにとっては国内のみならず発展著しいアジアマーケットを含めたところにチャンスがあると考えています。**(グロービス・キャピタル・パートナーズ シニア・アソシエイト 上村康太氏)

Procoreは、12月、最新のラウンドで、Iconiq Capitalから5,000万ドル(約60億円)の資金調達を実施した。今回の資金調達で、累計資金調達額は1億7,900万ドル(約210億円)、バリュエーションもポストマネーで10億ドル(約1,200億円)を超えた。

Procore Technologies(以下、Procore)は、米カリフォルニア州カーピンテリアに拠点に、マイクロソフトのWindowパソコン/タブレット『Surface』などで利用できる、建設業向けチームコラボレーションソフトウェアを開発する。従業員数は700名に及ぶ。

https://www.facebook.com/procore.tech/videos/10153794130554136/

現在、Procoreは、92の国・地域から150万人に利用されており、2016年の年間売上高は5,500万ドル(約60億円)を見込むとも言われる。

今回の資金調達によって、Procoreは、グローバル展開を加速させるために、初めて、オーストラリアとカナダに進出するとともに、引き続き、研究開発に投資することで、サービスを拡充していきたい考えだ。

なお、Procoreは、マイクロソフトのヘッドマウンドディスプレイ「HoloLens」対応のサービスを研究・開発中。