産業革新機構、NEDOが仲立ちした三次元メディアへ8億円を上限に出資

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、NEDOが研究開発を助成した株式会社三次元メディアが、NEDOの仲立ちにより株式会社産業革新機構から出資を受けたと発表した。今回の連携支援によって、産業革新機構は、三次元メディアの第三者割当増資を引き受け、今後の事業拡大と研究開発に必要な資金として8億円を上限とする出資を行うことを決定したことを明かしている。

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国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、5月26日、NEDOが研究開発を助成した株式会社三次元メディアが、NEDOの仲立ちにより株式会社産業革新機構から出資を受けたと発表した。

NEDOは、中堅・中小・ベンチャー企業の実用化開発に対する助成のほか、技術や事業に関する専門家派遣による課題解決支援、展示会・ビジネスマッチング開催による事業化支援など、入り口から出口までの一貫支援に取り組んでいる。

またNEDOでは、金融機関への仲立ちの支援として、産業革新機構との間で、「新産業の創出に向けた相互協力協定」を締結している。今回の出資実現は、この協力協定に基づく連携支援の3事例目となる。

三次元メディアは、産業用ロボットの「目」と「脳」にあたる3次元ビジョンセンサ・TVS3.0シリーズを開発。TVS3.0シリーズは、撮影画像における輪郭抽出と3次元点群計測を行い、事前に登録された3次元モデルと照合することにより、対象物の3次元認識を行う。認識された対象物の3次元位置・姿勢に基づき、産業用ロボットの動作を最適に制御することで、従来の産業用ロボットのように、事前に覚えた動作を繰り返すだけではなく、自律的に判断・動作の実行ができるようになり、部品箱中にばら積みされた部品の3次元位置・姿勢を正確かつ迅速に認識し、産業用ロボットのハンドが部品箱に衝突することなく部品を取り出せるようになる。

また、三次元メディアは、2013年度と2014年度にNEDO「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」で「産業ロボット用3次元ビジョンセンサの小型軽量化と高度化開発」に取り組み、事前・事後のピアレビューで高い評価を得ている。さらに、2015年度から「ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト」の助成事業において、「産業ロボットの「目」と「脳」の高度化と普及化開発」および「産業ロボット用3次元ビジョンセンサの高度化開発」に取り組んでいる。

NEDOによれば、今回の連携出資は、三次元メディアにおける継続研究に係る資金需要や三次元メディアからの産業革新機構への仲立ち依頼を踏まえ、産業革新機構に紹介することで実現したという。

今回の連携支援によって、産業革新機構は、三次元メディアの第三者割当増資を引き受け、今後の事業拡大と研究開発に必要な資金として8億円を上限とする出資を行うことを決定したことを明かしている。なお、三次元メディアに対しては、他の投資会社も出資を行うことを決定している。