月間1億再生!国内最大分散型動画メディア『KURASHIRU』、シリーズAで資金調達を実施…dely代表堀江氏が初めて語る『KURASHIRU』の全貌

Pedia Newsでは、dely株式会社の代表取締役である堀江裕介氏に『KURASHIRU』の成長の裏側、そして今後の展望についてインタビューを実施した。delyは、月間1億再生の日本最大分散型動画メディア『KURASHIRU』を運営し、加熱する動画市場の中で圧倒的な地位を確立している。

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2014年にdely株式会社を創業した堀江裕介氏。起業当初はフードデリバリー事業に参入。様々な企業がフードデリバリー事業へ参入する中、2015年1月にサービス終了。その裏で、堀江氏は、新生delyの復活を夢見て、ひたむきに新たな事業へ挑戦していた。そして遂に、堀江氏が新生delyと共に約1年の時を経て、大いなる復活を果たした。

delyは、現在、月間1億再生の日本最大分散型動画メディア『KURASHIRU』を運営。過熱する動画市場の中、delyは『KURASHIRU』で圧倒的な地位を確立している。

今回、Pedia Newsでは、dely株式会社の代表取締役である堀江裕介氏に『KURASHIRU』の成長の裏側、そして今後の展望についてインタビューを実施した。

### 『KURASHIRU』の原点

スタートアップには様々な意思決定が伴う。堀江氏は、2015年1月のサービス終了について、複数の企業がフードデリバリー事業へ参入し、①グロースが非常に難しかった、②グロース速度が遅かった、③競合と比べて自分たちのストロングポイントがなく勝てる理由がなかったことを明かした。

その後、delyでは当時20名の優秀なメンバーが毎週次から次へと辞めていった。「もうどうしたらいいのか分からなかった」結果としてdelyには堀江氏と共同創業者の2人と数名のインターン生が残った。「広いオフィスの中でたった1人でいることが辛かった」当時の様子を語る堀江氏には悔しさがにじみ出ていた。

しかしその裏で堀江氏は新たな事業を開始していた。それこそが『KURASHIRU』の原点であった。

堀江氏は『KURASHIRU』の原点について、

「事業を撤退してから考えていてはきっと何をしていいか悩んで迷ってしまう」そのため、事業撤退前からフードデリバリー事業のオウンドメディアをやろうと準備をしていたので、それをいかしてメディア事業を開始し、運営しながら新規事業を考えていきたいと思った。それが『KURASHIRU』のはじまりだった。もちろんメディア事業は初めてのことだったが、少しずつ事業が伸びて黒字化していた。しかし多種多様なメディアがある中、ただ記事を取り扱うだけでは限界があると思った。そこで、かねてからリサーチを積み重ねていた動画をベースとした分散型動画メディアへ大きく舵を切った。その結果、delyは『KURASHIRU』で想像を遥かに超えたスピードで成長できた。

と述べ、群雄割拠なメディア業界で2016年1月よりフードを中心とした分散型動画メディアにシフトしたことを明らかにした。

### 国内最大分散型動画メディアの真骨頂『KURASHIRU』

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『KURASHIRU』は分散型動画メディア。『KURASHIRU』という一つのブランドの中に、料理動画メディア『KURASHIRU FOOD』、美容や住まい、インテリアなどライフスタイルに特化した動画メディア『Kurashiru Lifestyle』、動物に特化した動画メディア『KURASHIRU Animal』を持つ。また新規メディアとして男性用の経済や政治、時事ニュース、スポーツなどを取り扱う『NEXT』も開始している。

なお、『KURASHIRU』は、動画コンテンツとWebメディアから形成された上質なブランド。”あなたらしいたしかな暮らし”をテーマに、上質なライフスタイルをコンセプトに、大人の女性に役立つライフスタイル動画を毎日配信する。

### 時代に合わせた『KURASHIRU』戦略

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『KURASHIRU』ではブランド認知が拡大している。Google トレンドでみると、動画メディアへシフト以降、『KURASHIRU』のブランド認知が向上している。

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『KURASHIRU』のユーザーをみると、91%が女性、年齢層は25~34歳が最大で主婦やOLの利用が多い。主要なユーザー流入経路はFacebook、Instagram、アプリ。

堀江氏は『KURASHIRU』の戦略について、

『KURASHIRU』という一つのブランド認知を広げるために他ジャンルへ展開している。『KURASHIRU』では、モバイル時代に合わせた動画中心のメディアブランドを通じて「如何に従来インターネット広告でメインになっていた獲得型の広告から脱却し、テレビと同じようなPRとしての広告の予算を取るか。」そこがポイントだと言う。

ユーザーのエンゲージメントを第一に考え、FacebookやInstagramを各ジャンル毎にページを分けていると明かした。その結果、『KURASHIRU』のFacebookいいね数は競合他社が多くの海外ユーザーで再生数を稼ぐ中、国内だけでブランド全体で合計170万以上に及び、再生数も急上昇している(2016年5月17日時点)。堀江氏によれば、実際に『KURASHIRU』の動画広告を見た後、料理レシピなどを作るために材料を買いに行く割合は全体の約85%を占めるという。

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堀江氏は『KURASHIRU』の急成長について、

個人的には、分散型メディアとは、1つのブランドを作るためにトラフィックの多いプラットフォームを活用することだと考えている。分散型動画メディアのおもしろいところは、1本の動画で複数のプラットフォームやメディアにリーチできる点だ。これまではGoogleのトラフィックが多かったが、現在FacebookやInstagramなどソーシャルのトラフィックが伸びている。その中、『KURASHIRU』では、今の時代に合わせた戦略のもと、いち早くフードに特化した分散型動画メディアに参入した。「先行者優位の市場で、先に参入したプレイヤーは大きな果実を得る」それが『KURASHIRU』の成長を支えたと思う。

と説明した。

### 月間1億再生!国内最大分散型動画メディア

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『KURASHIRU』の中でも特に好調なのが、料理動画メディア『KURASHIRU FOOD』。現在、月間動画再生回数は1億回以上、月間視聴者数は数千万人に及ぶ。『KURASHIRU FOOD』は、2016年1月の開始から約5か月で日本最大のフード特化型動画メディアに成長した。

https://www.facebook.com/kurashirufood.net/videos/622434497922021/

堀江氏は『KURASHIRU FOOD』の反響について、

毎日ユーザーから「KURASHIRU FOODを見てレシピを考えた」「KURASHIRU FOODを見て料理を作った」「KURASHIRU FOODが掲載する動画のレシピを教えて欲しい」などたくさんのメッセージをいただいている。『KURASHIRU FOOD』ユーザーの声をダイレクトに聞けることがとても嬉しい。

と目を輝かせて語った。

### シリーズAで数億円を資金調達

さらに、堀江氏は、インタビューの中で、delyがシリーズAで数億円規模の資金調達を実施したことも明らかにした。今回の資金調達について、delyは、採用とコンテンツ制作にあてるとしている。これにより、delyでは、『KURASHIRU』において、より高品質なコンテンツを制作し、月間制作動画本数を1,000本以上に増加させ、企業とのタイアップや提携メディアを強化することで、『KURASHIRU』のブランド認知を向上していきたい考えだ。

### 進化し続ける『KURASHIRU』

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そして、堀江氏は、今後の展望について、短期的には

『KURASHIRU FOOD』に注力し、日本最大の動画メディアとして確固たる地位を築きたい。今後は企業とのタイアップや他のメディアと連携を進め、さらに事業を拡大していく。

と述べ、長期的には、

分散型メディア『KURASHIRU』を事業の柱に3つのことを目指す。1つ目は、『KURASHIRU FOOD』で国内最大料理動画メディアというポジションを維持しながら『KURASHIRU』ブランドで他ジャンルに展開していきいき、動画でのタイアップ広告での収益の最大化。2つ目は『KURASHIRU』の中でも好調な『KURASHIRU FOOD』でアプリに注力する。アプリ版『KURASHIRU FOOD』では、「動画版クックパッド」を目指していきたい。3つ目は『KURASHIRU』ブランドから新しいタレントを育てたい。現在、『KURASHIRU』専属タレントは1回の公募で100人以上から応募をいただく。『KURASHIRU』のタレントにとっては、『KURASHIRU』ブランドを使って月間1億再生の動画メディアに露出できる魅力がある。

と説明し、『KURASHIRU』のさらなるブランド認知拡大に向けて、進化し続けることを明かした。堀江氏によれば、最終的には「動画メディア」「PR・広告代理事業」「タレント事務所」この3つの垂直統合を目指すという。堀江氏は、分散型のみでも上場できるレベルの売上規模まで伸ばすことは可能だとは思うが、事業の桁を変え時価総額1,000億規模を超える事業にするためにはクックパッドのような有料課金モデルやコントローラブルな自社プラットフォームが必須であると語った。

### 「テレビの次を創る」

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最後に、堀江氏は、delyが目指す世界について、

delyは、instagramやFacebook、YouTubeなど各プラットフォームから愛される人気ブランド『KURASHIRU』などのネット発の動画メディアブランドを作りたいと考えている。今後は自社サイトはもちろんのこと、多くの巨大企業が動画プラットフォームを模索する中で、ネット発でモバイルに適したコンテンツを作れる企業、ブランドは大きな力を持つ。delyでは、”Video-Focus Media Brands optimized for Mobile.”をコンセプトに掲げ、コンテンツと流通ネットワークを持ったモバイル時代に適した動画ブランドを通じて、”テレビの次を創る”ことを目指す。

と述べ、国内最大の分散型動画メディア『KURASHIRU』と共に、モバイル時代に合わせた新しい動画メディアブランドで次世代のテレビを創造する意気込みを語った。

dely株式会社 ウェブサイト

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