景色から旅行への誘い、世界初のスマートなデジタル窓『Atmoph Window』 旅するように景色を楽しみ、そしてあこがれの景色を旅する

世界初のスマートなデジタル窓『Atmoph Window(アトモフ ウィンドウ)』が、米国の大手クラウドファンディング『Kickstarter』にて約2000万円の資金調達を達成したのは、今から約2年前のことだった。アトモフは2014年、元任天堂のふたりが創業した会社。2016年には、環境エネルギー投資より総額1億円の資金調達を実施している。

最近、窓が開かない超高層ビルや、省エネルギーのために密閉され換気を機械に任せるオフィスビルが増えつつある。使い勝手の良さなどのメリットがある一方で、窓のない空間で仕事し続けていると閉塞感を覚える人も多いだろう。本来、自然の摂理を受け取り五感を働かせながら生きる人々にとっては、無機質で均一な空間はストレス過多の要因にもなりうる。

いま健康的な空間を作るためにも、心地よい自然の力を空間に呼び込み、その日の気分に合わせて見る景色を変えてくれる、心の余裕を持たせてくれる空間作りが求められている。

世界初のスマートなデジタル窓『Atmoph Window(アトモフ ウィンドウ)』が、米国の大手クラウドファンディング『Kickstarter』にて約2000万円の資金調達を達成したのは、今から約2年前のことだった。

アトモフは2014年、元任天堂のふたりが創業した会社。2016年には、環境エネルギー投資より総額1億円の資金調達を実施している。

アトモフ代表の姜京日(かん きょうひ)氏は、ウェブ関連のスタートアップ、NHN Japanを経て、任天堂にてハードウェアとウェブに関するUIを開発していた人物だ。

**10年前、アメリカに留学してロボット工学を勉強していたとき、ひとり暮らしをしていた部屋からは隣の建物しか見えなかったんです。あるとき、窓から見える景観がストレスの要因になっているのではないかと思いました。当時、自然の風景映像を、テレビやタブレット、VRヘッドセットなど、さまざまな方法を実験しましたが、どのデバイスでもその映像を見終わった後には現実が待っていたんですよね。僕の課題には、何かを注視するよりも、部屋の空間に溶け込む形で自然と景色を変えてくれるものが必要だと思ったんです。そこでたどり着いたのが、デジタルの窓という形でした。ちょうど同じタイミングで、4Kの高画質ビデオカメラが普及したり、液晶画面を安価にスリム化できたり、テクノロジーのイノベーションがあって、アイデアをプロダクト化できると判断し、起業しました。**(姜氏)

同社では、家での時間の質をより良くするために、自然とテクノロジーの新しい繋がり方として、世界初のスマートなデジタル窓『Atmoph Window』を提供している。

Atmoph Windowは、独自に4Kで撮影された映像とリアルなサウンドが流れる27インチの窓型IoTプロダクト。好きな景色を選ぶと、美しい映像と臨場感のあるサウンドが流れ出し、壁やデスクに置くだけで世界の景色が広がる。

窓を眺めていると、映像の動きや変化、さらに音が融合されることで、まるでその場で本当の景色を見ているかのように感じられる。桜の薄紅色、新緑の緑、風で揺れる木の葉、細かい光の動き、ゆったりとした雲の動きが、私たちの心を癒し、安心感をも与えてくれる。

窓に映し出される映像は、購入時に無料で10本の映像がついてくる。また、300本以上の世界中の映像を追加でストアから購入できる。ストアには、毎週5〜10本の新しい風景が追加されているという。また現在、世界各地からリアルタイムに配信されるライブストリーミング映像も選んで、世界の今の風景を楽しむこともできる機能も開発している。

ストアから選んだお気に入りの景色を見てると、その場に行きたくなるかもしれない。こんなときでも、その景色の場所に関するWikipediaの情報やGoogle Mapsの情報も見ることができる。

**僕らは、景色から旅へと繋げたいと考えています。旅に行かせるためには、まずその場所の景色を見ることが必要だと思っています。**(姜氏)

姜氏がそう語るように、これまで京都水族館とタイアップした映像などを配信しており、コンテンツタイアップを通じた旅行のあり方を追求している。

さらにAtmoph Windowなら、時計、カレンダーや天気予報など、すぐ見たい情報をみることもできる。Googleカレンダーに入力した予定がWi-Fiを通じて自動同期されたり、鳥の声などのアラーム機能や、時間に合わせて映像が自動に切り替わるなど、便利な機能も備えており、わざわざスマートフォンを取り出したりテレビをつけたりする必要がない。

あくまでも窓としての開放感を部屋にもたらすために、自然の風景をシンプルなデザインで体験させてくれる、Atmoph Window。家にあってほしい、だけど主張しすぎることなく、その空間に自然と溶け込む。その姿は、窓型のIoTハードウェアでありながら、ガジェットとしての存在感というよりも、もともと家の中に備え付けられているかのようで、どことなく懐かしさと心を安らがせてくれる。

**動物は数百万年という単位で進化して適応しましたが、人間は数十万年という短い期間で進化しており、いまの都市環境には適応しきれていない部分もあると思うんです。大自然の風景をみて癒されたり、暖炉の映像を見て温かさを感じたり、そういう自然との触れ合いを提供する必要があると思うんです。だからこそ、窓から見える映像にも、何気ない日常の街並みから、3DCGを駆使した宇宙まで、幅広いジャンルの映像を用意しています。いま新しいプロダクトも開発中ですが、今後は、よりリアルな窓を追求しスマートホームを実現することで、SF映画に出てくるような未来の窓が当たり前になる世界を作っていきたいです。**(姜氏)