日本最大級の訪日旅行者向けメディア『Japan Info』、フジ・メディア・ホールディングスのグループ入りを発表…ジャパンインフォ原口社長が語る、起業と独立のリアル

日本最大級の訪日旅行向けメディアである『Japan Info(ジャパンインフォ)』を運営する株式会社ジャパンインフォ(旧Grood)は、株式会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の傘下で、外国人向けの複数メディアを運営する株式会社ジープラス・メディア による子会社化を発表した。今回Pedia Newsでは、株式会社ジャパンインフォ 代表取締役 原口悠哉氏に、インタビューを実施し、『Japan Info』の成長の裏側、そして今後の展望を伺った。

起業と独立、そのリアルさを、自らのことばで一つひとつ真摯に語る姿には、起業家としての覚悟が現れていた。

日本最大級の訪日旅行向けメディアである『Japan Info(ジャパンインフォ)』を運営する株式会社ジャパンインフォ(旧Grood)は、本日(11月28日)、株式会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の傘下で、外国人向けの複数メディアを運営する株式会社ジープラス・メディアによる子会社化を発表した。

ジープラス・メディアは、2015年4月より、フジ・メディア・ホールディングスのグループ入りを果たした、様々な国籍のスタッフからなるマーケティングのプロフェッショナル集団。日本における外国人向けメディアの先駆者として、徹底した外国人視点で、英字ニュース『JapanToday(ジャパントゥデイ)](https://www.japantoday.com/){: target=”_blank”}』や、求人情報を中心とした生活情報全般を提供する『[GaijinPot(ガイジンポット)』など、日本在住の外国人及び日本に関心の高い外国人向けの最有力英字ウェブサイトを運営する。

今後、ジープラス・メディアは、中華圏からの訪日旅行者などが増大してきた背景を受け、英語のみならず中国語(繁体字)でも訪日旅行向けにサービスを手がける ジャパンインフォを子会社化することで、インバウンドの事業支援機会をさらに創出していきたい考えだ。これにより、フジ・メディア・ホールディングスグループは、多様なメディア関連サービスの展開など、新規事業領域の開拓と共に、さらなる企業価値の向上を目指す。

今回Pedia Newsでは、株式会社ジャパンインフォ 代表取締役 原口悠哉氏に、インタビューを実施し、『Japan Info』の成長の裏側、そして今後の展望を伺った。

原口氏は、大学卒業後、VOYAGE GROUPヘ入社し、その1年後の2012年3月、Incubate Camp(インキュベイトキャンプ)で優勝したことを機に、2012年6月に創業。起業当初は、声のプラットフォームを作ることを目標に『全国告白書』を開発していたが、多くの声優の卵と出会うことで、声優業界の抱える課題に対し問題意識を持ち、2013年1月、音声クラウドソーシング『Voip!』をリリース(2015年5月にココンへ事業譲渡)、同年5月にはEast Venturesより資金調達を実施。当時、ソーシャルゲームのリッチ化や動画市場の拡大に伴い音声の需要が増加したことで、『Voip!』には追い風が吹き、公開初月から黒字化を達成。そして、さらに大きな事業展開を行うべく、自身のジャマイカやインドへの旅行経験やヒアリングをもとに、2014年夏、旅行クラウドソーシングサービス『tabikul』をリリース。

順風満帆に進むと思われた中、突然『tabikul』を運営停止。一体、何があったのだろうか。当時について、原口氏は、起業家としての苦い経験を、一つひとつ思い返しながら、素直に語ってくれた。

**『tabikul』は、手間のかかるビジネスでしたが、利益は出ていました。ただ、チームがバラバラになってしまったんです。僕のマネジメント力不足でした。多いときは全部で10名ほどいたメンバーが、僕と『Voip!』の運営を手伝ってくれていたアルバイト1人になってしまいました。そのため、『tabikul』をこれ以上続けるのは難しいという判断をせざるを得ませんでした。**(ジャパンインフォ 原口悠哉氏)

誰もが日常の中で良い時も良くない時もあるように、スタートアップにも様々な場面がある。数ある選択肢の中から、起業家として生きる人生を選び、暗中模索し試行錯誤を積み重ねながら、自らの手で起業家としてひとつの正解を築き上げる。だからこそ、起業家には、自ら打席に立ち続ける勇気と、並大抵ではない覚悟が必要だ。

その裏で、原口氏は、新たな次なる事業として育てあげていたものが、今、国内最大級の規模にまで成長した、訪日旅行向けメディア『Japan Info』だった。

**『Japan Info』の原型となるものは、2014年冬頃、僕1人で作りました。約3〜5日間で開発もデザインも行い、英語の記事も、僕が1人で作っていました。僕自身、もともと、英語がそれほど得意というわけではなかったのですが、それが参入障壁になると考えて、挑戦したいと思いました。**

**また、2015年の春先から採用を始めましたが、一番最初にジョインしてくれたのは、日本人、ロシア人、そしてチュニジア人のスタッフでした。インバウンド市場でユーザー目線に立ったサービスを手がけるためには、利用者である外国人旅行者の気持ちがわかる、外国人スタッフの力が必要でした。**(ジャパンインフォ 原口悠哉氏)

『Japan Info』は、盛り上がりを見せるインバウンド(訪日旅行)市場において、2015年1月よりサービスを開始した、訪日旅行者向けメディア。2015年10月にはベンチャーユナイテッドとガイアックスグループから資金調達、2016年1月にはYahoo!香港・YesNewsとのパートナーシップの締結を発表するなど急成長中だ。現在『Japan Info』は、英語・繁体字(台湾・香港)版を運営し、230以上の国・地域から利用されている。

**訪日旅行者向けのサービスをはじめたのは、インバウンド(訪日旅行)市場に対して魅力を感じていたことが大きいです。もともと、2014年夏頃『tabikul』に関連したヒヤリングとして、浅草で3日間で200人の外国人旅行者にアンケートを実施していたんです。実際に彼らの話を聞いてみて、外国人旅行者が日本を旅行する際に困っていることを感じて、訪日旅行者向けに旅行サービスを手掛けたいと思っていました。**(ジャパンインフォ 原口悠哉氏)

2012年以降、訪日外国旅行者数は著しい増加を見せている。円安やビザの緩和、航空販路拡大、クルーズ船寄港増加などが訪日外国人旅行者増加を後押しし、2016年10月末時点で、今年(2016年1月〜10月)の訪日外国人旅行者数は2,000万人を突破し、最終的には2,400万人に及ぶと言われている。

**僕ら『Japan Info』は、利用者である外国人旅行者の目線を持っています。社内公用語が英語ですし、社内のメンバーには日本語が話せないメンバーもいます。僕らの記事は、日本語を英語に翻訳するのではなく、社内外総勢3,500人の英語ネイティヴな外国人ライターが日本に旅行に来る外国人旅行者向けに作り、それを社内の外国人と日本人のネイティブがフィードバックしています。**

**また、今年から大企業や政府・官公庁の方々とのタイアップ記事も本格的に始めていますが、日本人と外国人の両方のメンバーを抱えているからこそ、クライアントの皆さんのご要望にも、利用者の外国人旅行者の皆さんの目線にも合った形で提供できます。**(ジャパンインフォ 原口悠哉氏)

こうした市場の動きも後押しとなり、『Japan Info』は、公開後約1年で、PVと各SNSのリーチ数を合計した数が月間約2,400万、Facebookでのアクション数が月間約25万を記録。しかし、いくら魅力的なインバウンド市場と言えど、競合も多い中で、この急成長ができたのは、ファウンダー・マーケット・フィット及びプロダクト・マーケット・フィットがあったからこそ成し遂げられたものだろう。

また、インバウンド市場の牽引役は、ここ数年、圧倒的に中国がリードしてきたが、今年1月〜9月の訪日外国人旅行者の消費額の伸び率を見ると、東南アジアの勢いが強い。

実際Japan Infoの利用者動向を見てみると、訪日旅行者が急増している東南アジア地域や北米からの利用者が増加している。さらに、親日かつ多くの訪日旅行者を抱える台湾からのアクセスは全体の30%を占め、日本国内では最大の繁体字圏からのアクセスを誇る。

日本最大級の訪日旅行向けメディアとして着実に次なるフェーズへ成長を遂げてきた『Japan Info』。まさにこれからさらなる飛躍が期待される中、ジャパンインフォは、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)傘下のジープラス・メディアへのM&Aを発表する。なぜ、今このタイミングでM&Aを決断したのだろうか。

**もともと今年の2月頃から資金調達で動いていましたが、その中で7〜8社からM&Aに興味があるとお話をいただきました。その中でも、ジープラス・メディア社は、フジ・メディア・ホールディングス社のグループ会社で、外国人向けメディアの先駆者として多数のメディアを運営しています。**

**今回、フジ・メディア・ホールディングス社、ジープラス・メディア社との事業シナジーを活かしていくことが、さらに事業を伸ばしていくうえで最善だと判断しました。**(ジャパンインフォ 原口悠哉氏)

原口氏率いるジャパンインフォは、日本を代表する大手フジ・メディア・ホールディングスのグループ会社でインバウンド市場の先駆者でもあるジープラス・メディアと共に、今後どのような展開を進めるのだろうか。

**今、本当に良いメンバーに恵まれて最高のチームだと思います。今このチームを築けたのは、相手のことを心から信頼できるようになったことが大きいです。自分が信頼しないで、メンバーに信頼してほしいというのは難しいですよね。昔は自分の弱い部分を見せることができませんでしたが、今ではしんどい時も辛い時も自らさらけ出して、メンバーに見せられるようになりました(笑)あの時、失敗してチームがバラバラになって自分のチームマネジメント力の弱さと甘さを思い知らされたからこそ、今こうやって変わることができたのだと思っています。**

**今後は、ユーザーさまへの提供価値最大化だけでなく、『Japan Info』の国内外での認知をさらに高めていくと共に、対応言語も増やしていきたいと思っています。また採用にも力を入れていきます。日本人スタッフと外国人スタッフのメンバーと共に、ジープラス・メディア社と協力し合いながら、さらに『Japan Info』を伸ばしていきます。**」(ジャパンインフォ 原口悠哉氏)

取材中、原口氏が一つひとつ言葉を噛み締めながら話す姿には、新たな仲間と共に、次なるフェーズに進む覚悟の大きさが伺えた。

原口氏が率いるジャパンインフォは、今年創業4周年を迎え、原口氏は、起業と独立のリアルを、様々な経験を通じて学び得てきたからこそ、誰よりも市場の動きを敏感に察知し、心から信頼できる仲間たちと共に、日本に関心を持つ世界中の人たちから愛される、未来のあるべき姿に寄り添うサービスを生み出したのだろう。

そして今、5年という節目を迎えるにあたり、さらに強力な仲間を得た。今後も、彼らは、持ち前のユーザー目線に立ったサービス作りを通じて、日本人から見た日本、そして世界から見た日本、その未来のあるべき姿を創り出していくのだろう。

原口氏らジャパンインフォと共に、インバウンド市場へ挑戦し未来を生み出したい方には、ぜひ、ジャパンインフォ代表原口氏のFacebookアカウント(URLはこちら [https://www.facebook.com/haraguchi.yuuya](https://www.facebook.com/haraguchi.yuuya){: target=”_blank”})より直接コンタクトを取ってもらいたい。

日本最大級の訪日旅行者向けwebメディア『Japan Info』