巨大マーケット「自動車」を、「スマホ」と「比較体験」から攻める 東大スタートアップTelescope、中古自動車の情報サイト『SUNROOF』をリリース

Telescopeは、大手中古車情報サイトの中古車情報をまとめて検索、見積依頼ができる、中古車情報サイト『SUNROOF(サンルーフ)』を発表した。SUNROOFは、大手中古車情報サイトの中古車情報をまとめて検索できる中古車情報サイト。

2015年に上場したGunosyや昨年末にクルーズ入りを果たしたCandleを輩出した、東京大学起業家サークルTNK。その12期の代表を務めていた東大生が、新たなスタートアップ「Telescope」を立ち上げた。

Telescopeは、TNK12期の代表を務めていた山内遼氏が立ち上げた会社。2015年に東京大学へ入学以降、東大起業家サークルTNKと出会い、TNKの先輩でもある金靖征氏が代表を務めるCandleにてメディアのノウハウを学び、2016年7月7日に創業した。

* 参考記事:20歳で起業、22歳でM&A!東大スタートアップがクルーズ入りで次世代をつくる…株式会社Candle金靖征氏が語る、創業・M&A・今後の展望

**起業してからサービスを考えようと思って、サービスが決まる前に起業しました。いつか宇宙事業をやりたい、と思ってTelescopeという社名にしました。**

**僕自身、もともとメディアが好きで、Candleでのインターン経験もあったので、メディアで何かやりたいと考えていました。SEOやアルゴリズムの解析、要素分解だったり、そういうのが楽しくて、自分の強みにもなると思ったんです。**

**これも全部、福島さんや金さんから学んだことが生きているんです。お二人のおかげで、論理的に正しいことだけをやる、それだけを徹底的に行って事業を作っていく、そういう起業家としての根底のスピリッツができたと思っています。**

**TNK出身の起業が最近特に加速しているのは、福島さん(代表取締役CEO 福島良典氏)や金さん(Candle 代表取締役 金靖征氏)の影響が大きいです。金さんも福島さんの影響を受けていると思いますが、福島さんの圧倒的な再現性への飽くなきこだわりをもって取り組む思考スキームを引き継いでいる部分が大きいんだと思います。Candleのインターンでも、金さんが戦略部分から共有してくれて、それを要素分解してどういう思考で立てたものなのかを細かく共有してくれていたので、領域が変わっても同じことができ得る再現性が非常に高いと思います。TNKからも、Gunosyからも、Candleからも、起業に踏み切る人が多いのは、そういう面があると思います。YコンビネーターみたいなエコサイクルがTNKの中で周り出してきているのは、本当にすごいですよね。**(山内氏)

そう語る山内氏は、IT関連の上場企業と広告費を調べながら、自分たちの強みでもあるメディアで挑戦できる「まだインターネットに乗り切れていない分野」を探したという。そこで、たどり着いたのが「自動車市場」と「旅行市場」であり「アグリゲーションメディア」というアプローチだった。

**自動車市場や旅行市場は一次情報を扱うプレイヤが多くて広告費としても大きなお金が流れている市場だったのでアグリゲーションメディアというアプローチで挑戦しようと思いました。当初、旅行市場で挑戦しようと思ってプロトタイプまで作ってみましたが、調べれば調べるほどにUI/UXも素晴らしいものが多くて、オリジナルな価値を提供するのが難しいと思ったんです。市場のシェアを奪うスピードを考えたら、他の市場で挑戦したほうがいいと思って、もうひとつの候補だった自動車市場に挑戦すると決めました。**(山内氏)

大きな需要がある「自動車市場」に「アグリゲーションメディア」で挑戦する、その意思決定からプロトタイプを作り直した。その後、2016年末に、独立系ベンチャーキャピタルSkyland Ventures、Gunosy 代表取締役COO 竹谷祐哉氏、Candle 代表取締役 金靖征氏から資金調達を行った。

**創業当初、いろんなVCから声をかけていただきましたが、TNKの時からお世話になっている方々に出資していただくことに決めました。**(山内氏)

Telescopeは、大手中古車情報サイトの中古車情報をまとめて検索、見積依頼ができる、中古車情報サイト『SUNROOF(サンルーフ)』を発表した。SUNROOFは、大手中古車情報サイトの中古車情報をまとめて検索できる中古車情報サイト。

**サービス名のSUNROOFは、社名のTelescopeにちなんで、 見上げたら星空が見えそうな名前で、自動車の部品でもあるという理由で決めました。**

**スマートフォンから車を購入するというのは、もっと先の時代に行われる体験だと思っていますが、インターネットを通じて車を購入する人が全体の3割なので、僕らはスマホファーストな比較体験を重視しています。予算だけが先に決まっていて40万円以下の中古車で良い車を探したいユーザーはいるはずなのにその比較を実現しているサービスが実はなかったんです。だから、あらゆる切り口での比較を実現して、そういうユーザーの欲求に応えていきたいと思っています。**(山内氏)

SUNROOFなら、もうほしい車と予算が決まっている人でもそうでない人でも、「メーカー」「車種」「価格」「地域」など希望の条件に合わせて簡単に無料で中古車情報を探せる。もちろん、4つを組み合わせて絞り込むことも、どれかひとつの条件だけでも絞り込むことができる。

そのほかにも、「ボディタイプ」「モデル・グレード」「車検状況」「装備」「オーディオ」「安全性能」など詳細な条件でも探せるので、車好きや車にこだわりをもつ人でも探しやすい。

あらゆる条件の中から、自分が求めている条件に合わせて、どんな切り口でも検索できて比較できる。それがSUNROOFのひとつの特徴なように思う。

また、これまでの自動車情報サイトとは異なって「スマホファーストなUI/UX」にこだわっているのも魅力だ。

さらに会員登録すると、希望の条件にあった中古車の情報を保存できる「お気に入り機能」もある。

**将来的には、この大きな市場である自動車市場の分野を全部取りたい、と思っています。中古車、新車、自動車保険、買取、バイクなど自動車市場にまつわる全てをスマホファーストで取っていきたいです。その中で、まずは中古車のカテゴリに絞ってローンチしました。セグメントを切ることで、ユーザーの目的が明確化するので、まず中古自動車でトップを取りにいきます。**

**さらに、その次なる一手として、高級車の分野にも進出する予定で、いま絶賛開発中です。SCOUTERの中嶋さん(株式会社SCOUTER 代表取締役 中嶋汰朗氏)が、かなりの車好きで車にも詳しくて、いろいろヒアリングしてみたら、ファミリーカーを買うような層とは全く異なる情報収集をしていたんです。ファミリーカーを買うような人は、一年に一回車を買い換えるかどうかで、車を買うときになってから値段や何人乗りなのかといったことを調べるケースが多いのですが、車にこだわりがある人は車種も決まっているし、カスタムにもこだわりたい人が多くて、自分の好きなメーカーや車種の情報をかなりの頻度でインプットしているんですよね。それなのに、車にこだわりのある人に向けたサービスがないんです。だからこそ、大きなマーケットの中でも、小さなセグメントに切って、その領域で一番に突き抜けていきたいと思っています。最大の収益を目指して最大市場に挑戦していて、この期待値を最短で実現するための正しい戦略を取り続けていきたいです。**(山内氏)