大規模農家が主役になる!米スマートアグリのアグテックベンチャーFarmers Business Network、シリーズCで約20億円を資金調達

スマートアグリで注目のアグテックベンチャーが、農家と農家をつなぐ「Farmers Business Network」だ。Farmers Business Networkは、シリーズCで2,000万ドル(約20億円)の資金調達を実施した、と発表した。

日本の農業就業人口は、ついに200万人を割り込んだ。約四半期前の1990年には480万人を超えていたが、その40%程度まで落ち込んだ。

従事者の大半を占める高齢者層の離農が進み、一方でそれを補うはずの若年層層への世代交代もうまく機能しなかったことが原因だ。また、2015年10月にはTPPが大筋合意し、日本の農業は政策についても抜本的に見直す局面を迎えている。

まさに、いま、日本の農業は変革を求められている。

もちろん農業に変革を求められているのは、日本だけではない。米国の農業でも価格競争や生産コストの上昇などで変革が求められている。

そこに登場する救世主が、IT技術を駆使した「スマートアグリ」を推進するアグテックベンチャーだ。

スマートアグリで注目のアグテックベンチャーが、農家と農家をつなぐ「Farmers Business Network」だ。

Farmers Business Networkの共同創業者Charles Baron氏は、

地方で孤立する家族経営の大規模農家は、農業経済と私たちの食料需給エコシステムの基盤です。農家は農業経済にとって必要不可欠な存在です。それにもかかわらず、農家はバリューチェーンを考える上では評価が低く、農家の暮らしはいっこうに厳しい状態のままです。だからこそ、私たちの存在価値があるのです。

と述べている。

そのFarmers Business Networkは、8月9日、シリーズCで2,000万ドル(約20億円)の資金調達を実施した、と発表した。今回の資金調達で、資金調達額は累計4,800万ドル(約48億円)となった。

今回のラウンドは、Acre Venture Partnersがリードで参加した。

Farmers Business Networkは、2015年に商用版をリリース以降、約20か月で、米国31州・約900万エーカーに及ぶ2,500以上の農家で利用されており、毎週数十万エーカーで成長し続けている。

Farmers Business Networkでは、農家に農家のデータとさらなる成長を遂げるためのインサイトを提供し、農業学と経済学の視点からベストな意思決定を支援する。

また、Farmers Business Networkを利用すると、農家は、経営規模に関わらず、不公平な価格に是正されたモデルから年間たった500ドル(約5万円)で脱却できるようになる。これにより、大規模化と効率化を進める、大規模農家を支援していく。

今回の資金調達によって、Farmers Business Networkは、FBNネットワークを拡大し、市場分析を進めるとともに、FBN関連サービスの普及につとめることで、大規模農家が活躍できるフィールドを支援していきたい考えだ。

未来の農業のあるべき姿とは何か。いま、私たちは、スマートアグリを推進するアグテックベンチャー「Farmers Business Network」からそれを学ぶことができる。伝統と歴史ある農業にITの息吹を加え、農家同士を繋ぐネットワークを構築し、農家のための競争環境をつくることが、強い農業を取り戻す一つの方法かもしれない。