【業績】ぐるなび決算報告!売上高550億円を目指す今後の中期計画を発表

今回、Pedia Newsでは、7月29日に公開された決算短信をベースに、ぐるなびの2017年3月期第1四半期連結決算(2016年4月〜6月)を紹介する。

国内で2017年3月期の企業の第1四半期(2016年4月~6月期)の決算発表が本格化する一方で、海外でも2017年12月期の企業の第2四半期(2016年4月~6月期)の決算発表が本格化している。(参考記事:決算シーズン到来!注目IT・ゲーム関連株の決算スケジュールまとめ(2016年7月末)

その中でも注目企業の一つであるのが、ぐるなび。

2017年3月期第1四半期連結決算

2016年4月〜6月の主なトピックは以下となった。

* 4月13日 **訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」を開始**
* 6月14日 **大阪市と「地域活性化包括連携協定」を締結**
* 6月22日 **世界最大旅行サイト「トリップアドバイザー」と「ぐるなび」「ぐるなび外国語版(英語版)」連携**

売上高・利益ともに過去最高

売上高は、前年同期比8.5%増の87億6,300万円、営業利益は同比19.8%増の19億2,400万円、営業利益率が同比2.1ポイント増の22.0%となり、増収増益で着地した。売上高・利益とともに過去最高を記録した。

これは、**①2014年度以降推進してきた営業拠点の増設、②「ぐるなび外国語版」を通した飲食店の訪日外国人客受入態勢整備の支援などの施策**が奏功した。

飲食店販促サービスの売上が好調

さらに、2016年6月時点で営業拠点を持つ大都市圏/地方圏の双方で有料加盟店舗数が前年同月末比8.6%増・58,226店舗、さらにWEB予約システムの利用拡大などの影響で、飲食店販促サービスの売上が好調となった。

有料加盟店舗数の増加について、ぐるなびは、2017年3月期第1四半期決算説明会の質疑応答において、

2014年3月期以降に新設した営業拠点においては、加盟店の件数増加を目標において営業活動を行っていることもあり、まだ ARPUが上がる局面には至っていないが、今後、地方においてもメディアパワーを高め、ARPUを上げていきたいと考えている。

と述べ、さらにインバウンド効果については、

有料加盟店の純増数のうち、4割弱が2014年3月期以降に新設した営業拠点での純増で、残りの6割強が都市部を中心とした既存営業拠点での純増だった。都市部を中心とした既存営業拠点での純増においては「ぐるなび外国語版」の効果が大きいと考えている。

と説明している。

有料加盟店舗数は関東が最大

有料加盟店舗について、エリア別に見ると、関東が全体の51.0%で最大。ついで、関西が20.9%、中部が8.6%となった。さらに業態別に見ると、和食が全体の33.8%で最も多く、和風居酒屋が31.0%、洋食が14.8%と続いた。

会員数は1,420万人突破

次に、ぐるなびのユーザー動向をみると、ぐるなび登録ユーザー数である会員数が2016年7月時点で1,420万人、月間でぐるなびを見たブラウザ数である月間ユニークユーザーが2015年12月時点で5,700万人。

あらゆる世代の男女に人気

ユーザー属性は、男女比が男性53.9%、女性46.1%。年代別にみると、30代が32.1%で最も多く、ついで40代が24.5%、20代が15.4%、50代が13.3%。男女差が少なく、幅広い年代から利用されていることがわかる。

事業開始20周年、今後の20年を占う「中期経営計画」を発表

次に、中期経営計画をみよう。ぐるなびは、事業開始20年の節目を迎え、今後20年の柱を構築すべく、中期経営計画を発表。これにより、経営基盤を進化させ、持続的成長を実現していとしている。

「日本の食文化を守り育てる」

ぐるなびの企業使命は、「日本の食文化を守り育てる」ために「食」 に繊細なこだわりを持つ国民性を生かし、日本ならではのオリジナリティあふれるビジネスを展開することだ。

主力事業は順調

これまで主力事業である「飲食店販売支援」が順調に成長し続けている。

2021年3月期の売上目標550億円超え!

その中、ぐるなびは、今後の事業展開として、①飲食店支援事業の拡大、②新規事業の拡大と創出を進め、売上高・営業利益ともに年率二桁前後の成長を継続させ、2021年3月期の売上目標550億円を突破したいとしている。

その戦略とは?

①の飲食店支援事業では2021年3月期までに売上高450億円を目指す。そのために、

1. ぐるなびならではの強みをいかし、他者との積極的な提携やサイト機能強化などで利用者を拡大させて飲食店販促芯を強化
2. 多様な利用者ニーズの取り込みや飲食店の持つ資産をいかした多角化を進める
3. 最新テクノロジーの応用を視野に飲食店業務のICT化をはじめとした業務支援

を行う。

一方、②の新規事業では2021年3月期までに売上高100億円を目指す。そのため、

1. 生産者、食品メーカーへの販促(ブランドアップ含む)を中心とした食関連産業への業務支援
2. 外食を大きな構成要素としてもつ、旅、おでかけ、など非日常領域の事業拡大化
3. 会員サービスの拡大

を進めるという。

決算がマーケットに与えた影響

それでは、今期の決算発表についてマーケットはどうみたのだろうか。最後にぐるなびの株価をみてみよう。

株価は上場来高値の更新

ぐるなびの株価は、8月1日、取引開始後に16%高の3,145円まで上がり、上場来高値の更新となった。増収増益で好調な決算と中期計画が買い材料視されて、その好感と期待が広がった。

さらに、8月2日、国内有力証券の岩井コスモ証券が同社の目標株価を3,000円から3,250円に引き上げ、投資判断「A」を継続したことも材料となって、続伸となった。