地方から上京して起業、ツイッターでの「人との出会い」がスタートアップ人生のはじまり 女性向けダイエット動画メディア『Lifmo』運営のワンダーナッツが総額5000万円を資金調達 #ivs10

女性向けダイエット動画メディア『Lifmo』を運営するワンダーナッツは、本日、ANRIをリード投資家に迎え、Skyland Ventures、キープレイヤーズ代表取締役の高野秀敏氏とその他3名の個人投資家より総額5000万円の資金調達を実施した。

日本中から本気で世界を変えようとする起業家たちが集まる、東京。東京で活躍するITスタートアップに魅せられた青年は、上京して東京で起業することを決めた。

きっかけは、ツイッターで見かけた1人のベンチャーキャピタリストのツイートだった。日本のシリコンバレー、東京の若手起業家の活躍に魅せられて上京し、ITスタートアップの起業に取り組んでいる若者がいる。その彼こそ、ワンダーナッツ代表取締役の中山善貴氏だ。三重県出身で、高校卒業後は母子家庭で女手一つで育ててくれた母を経済的に助けようと地元の昭和シェル石油グループに入社した。昭和シェル石油で働くうちに、ひょんなことから起業に乗り出すことになった。

子どもの頃、アパレル会社を経営する父親が世界各地をよくあちこち飛び回って楽しそうに仕事をしていた記憶があった。仕事は楽しむものというイメージがあったが、現実はそうではなかった。社会人になってからは学歴なんて関係ない、そう考えて出世して社長になることを目指してきた。入社から2年経った時、出世には高卒の壁があることに気づいた。

**いくら頑張っても、自分の限界が決められている。かといって毎日、石油に触れていても石油をこれ以上すきにはなれない。このまま一生、この仕事を続けるよりも、何か新しいことをはじめた方が世の中に貢献できるのではないか。**

その後1年間は仕事する傍ら、起業に関する本をよんだり、東京のスタートアップコミュニティを率いる起業家や投資家のツイートをみて、起業に思いをはせていた。

**もともと教育×ITの分野に関心があって、参加型のオンライン動画学習サービスSchooを調べていたら、アンリさんが投資なさっていることを知ってフォローしました。当時、起業したいという想いは強かったものの、誰がどんなサービスを作っているのかも知らなくて、唯一フォローしていたのがアンリさん、けんすうさん(nanapi代表取締役 古川健介氏)、佐藤さん(メタップス代表取締役 佐藤航陽氏)、森さん(スクー代表取締役 森健志郎氏)でした。**

2015年12月に地元・三重で起業。「起業したときは、周囲の人に反対されたり、すぐ失敗するに決まっていると言われたけれども、ソーシャルを使った広告事業などをやっていくうちに、自分たちでもビジネスをできることを実感し、スタートアップとして勝負したいという気持ちがどんどん強くなっていきました。」

そうした中、彼の人生を大きく変えたのが、独立系ベンチャーキャピタル「ANRI」の佐俣アンリ氏のツイート。匿名Q&A「Ask.fm」に寄せられた「東京に起業家が集まる理由」を問う質問に対する返答だった。それは「とりあえず、東京に来よう」という一言。その言葉には、語りつくせない様々な東京で起業する意味を全て集約されていたように感じたと語る。

2016年9月に上京。突然の上京で、慣れない都会での生活にとまどいながらも、スタートアップコミュニティへアクセスする方法を模索していた。その時たまたま、ツイッターでフォローした人が、後のシード投資家であるSkyland Venturesの木下慶彦氏だった。

**たまたまアンリさんのツイートをみていたら、木下さんとのやりとりがあって、それでフォローしたんです。すると、木下さんからDMでご連絡をいただいて、Skyland Venturesが毎週開催している15分間のスピードMTGに呼んでいただいたんです。それまで投資家の方とは一度もお会いしたことがなくて、前日に映画スティーブ・ジョブズを見て投資家と起業家とのコミュニケーションを予習してから行きました(笑)当時、投資家と起業家は対等に語り合えないといけないと思って、かなり意気込んで行っていたのですが、いざ木下さんとお会いしてみると、全然イメージしていたものと違っていてアットホームな雰囲気を感じました。**

何よりも、まず東京でスタートアップコミュニティに入りたい。そう考えていた中山氏は、木下氏の紹介で、Skyland Ventures投資先のカウモ太田和光氏と出会う。

**当初のビジネスモデルは予約システムの一元管理アプリケーションを考えていました。予約といったら、これといったサービスがないと思っていたんです。それが太田さんと話してみて、既存サービスのことを知って、自分自身リサーチが全然足りていなかったことに気づきましたし、後発としてどのような戦略で事業を行うのかを考えないといけないということを教えていただきました。**

この学びを、彼はブログに綴った。これが評判をよんで、太田氏のもとに起業家による事業相談が増えた。

すると、それに目をつけた木下氏から投資の話が舞い込んできた。2016年11月、中山氏が率いるワンダーナッツはSkyland Venturesからシードで投資を受けた。

そして今年1月より、ワンダーナッツでは、女性向けダイエット動画メディア『Lifmo(Facebook](https://www.facebook.com/Lifmo.nuts/){: target=”_blank”}、Instagram、[Twitter)』を運営する。もともと、中山氏が教育分野に関心をもっていたこともあり、スクールの予約管理システムや英会話の動画メディアを検討していたが、最終的にチームで楽しみながらやりきれるものとしてたどりついたのが、キレイを目指す女性の毎日を応援するというコンセプトの「健康・ダイエットの分散型メディア」だった。

**実は今よりもかなり太っていて、上京した直後に姉からダイエットを勧められてパーソナルジムに通ったんです。そうすると、みるみるうちに体重が落ちていって、その様子が自分でも実感値としてわかるのがおもしろくて、この体験をもっと世の中に広めていきたいと思いました。健康やダイエットを楽しくできるようにならないかなと考え始めて実際にフィットネスの動画を作ってみると、これがまた楽しくて、パーソナルトレーナーの方にも協力してもらいながらLifmoを立ち上げることにしました。**

Lifmoは、キレイを目指す女性の毎日を応援するダイエット動画メディア。FacebookやTwitterといったSNSを利用しながら、ダイエットやシェイプアップに関わるフィットネス情報を、動画でわかりやすく伝えている。

女性向けダイエット動画メディア『Lifmo』を運営するワンダーナッツは、本日、ANRIをリード投資家に迎え、Skyland Ventures、キープレイヤーズ代表取締役の高野秀敏氏とその他3名の個人投資家より総額5000万円の資金調達を実施した。

今回の資金調達は、既存投資家のSkyland Venturesの他に、中山氏の上京前から憧れだった佐俣氏が率いるANRIと、クラウドワークス、メドレー、Skyland Venturesなどの個人投資家でもある高野氏が加わった形となった。中山氏によれば、佐俣氏との出会いはBranding Engineer河端保志氏からの紹介、高野氏との出会いは木下氏からの紹介だったという。

中山氏の話を聞いていると、人と人との繋がりでスタートアップコミュニティの仲間に入り、起業家としても成長を遂げてきているように思えるが、投資家からみた彼はどのようにうつるのだろうか。木下氏、佐俣氏、高野氏は、Pedia Newsに次のように語ってくれた。

* Skyland Ventures 代表パートナー 木下慶彦氏より、コメント

**ワンダーナッツへのSkyland Ventures(SV)からの投資は2016年11月の初回投資に続き2回目となります。**

**SVは、バリューの一つに「ソーシャルから、若い天才を発掘する」としており、日々Twitterから若い才能を探しています。**

**中山さんへはまさにそのような出会い方をしており、Twitterからコンタクトを貰い、初回のMTGで事業の大まかな方向性を決めて、2回目のMTGではSVからの投資を決め、その後すぐに投資実行することになりました。**

**これらと並行してスタートアップとして先輩にあたる投資先起業家や上場企業経営者との引き合わせを行うことでサービス立ち上げ時の勘所や資金調達について先輩起業家から学び、この半年間を過ごしたことが今回の資金調達でのANRIやエンジェル投資家からの出資に繋がったと考えています。**

**中山さんの変化度をリスペクトしており、SVは今後もワンダーナッツの成功を世界で一番信じているものの一人として支援していきます。**

* ANRI 代表パートナー 佐俣アンリ氏より、コメント

**中山さんはLifmoリリース前からお会いしていますが、丁寧に学んで実践する努力の起業家だと思っています。ここ数ヶ月の成長は驚くべきもので、これからどう成長していくのはANRIとして大きな期待をしています。**

* キープレイヤーズ 代表取締役 高野秀敏氏より、コメント

**中山さんは、地方からソーシャルメディアを活用し発信力がある方で、どんな質問にも粘り強く回答される方だと、粘着的に事業を頑張る印象をもっています。今回の資金調達でご一緒した、木下さん、アンリさんともう一人の個人投資家とは、もともと共通の知り合いでしたが、彼らと同じ経営者を応援することになり、巻き込み力も大きいと感じています。また私自身、今ヨガとフィットネスにハマっており、健康に関わる分野を手がけているワンダーナッツを応援したいと思いました。**

今回の資金調達によって、今後は社内体制を強化すると共に、コンテンツのクオリティを向上させ、さらなるLifmoの事業拡大を目指していくという。

**スタートアップにとって、成長を示す変化率は生命線のようなもの。僕は、いろんな人にたくさんのことを教えてもらいながら、実際に試して良いものを取り込んでいくことで、自分にあった成長法をみつけることができたのだと思います。挑戦しては失敗して、また挑戦して、たまに成功する。Lifmoのサービスを開始してから、思った以上にユーザーがついてくれて、コアなファンもついてくれるようになってきました。これからは、チームを新たに編成しながら、エクササイズや、ヨガ、ピラティス、マッサージ、ヘルシー料理などの健康やダイエットを楽しめるコンテンツを拡充させて、成長のスピードを加速していきます。6月中にはアプリもリリースする予定なので楽しみにしていてください。**