医療ヘルスケア分野の課題をインターネットで解決する、株式会社メドレー …人材採用のプロ・高野秀敏氏が厳選!「いま最も旬なベンチャー」【対談】株式会社キープレイヤーズ代表取締役・高野秀敏氏x株式会社メドレー代表取締役医師・豊田剛一郎氏

ベンチャー転職求人の専門エージェント株式会社キープレイヤーズの代表取締役である高野秀敏氏が「いま最も旬なベンチャー/スタートアップ」として注目する、株式会社メドレー。Pedia Newsでは、ベンチャー・スタートアップ業界で人材採用のプロ・高野秀敏氏と株式会社メドレーの代表取締役医師・豊田剛一郎氏の対談をお送りする。

### 人材採用のプロ・高野氏が厳選!「いま最も旬なベンチャー」

ベンチャー転職求人の専門エージェント株式会社キープレイヤーズの代表取締役である高野秀敏氏が「いま最も旬なベンチャー/スタートアップ」として注目する、株式会社メドレー。

Pedia Newsでは、ベンチャー・スタートアップ業界で人材採用のプロ・高野秀敏氏と株式会社メドレーの代表取締役医師・豊田剛一郎氏の対談をお送りする。

### 株式会社キープレイヤーズ 代表取締役・高野秀敏氏 x 株式会社メドレー 代表取締役医師・豊田剛一郎氏

##### 株式会社キープレイヤーズ 代表取締役 高野秀敏氏(写真 左)

新卒でインテリジェンスに入社。2005年1月に株式会社キープレイヤーズを創業。モバイルやインターネット業界向けの人材紹介や採用のコンサルティングを行うなど、転職や採用のノウハウを持つ。

##### 株式会社メドレー 代表取締役医師 豊田剛一郎氏(写真 右)

東京大学医学部卒業。聖隷浜松病院での初期臨床研修、NTT東日本関東病院脳神経外科での研修を経て、米国のChildren’s Hospital of Michiganに留学。米国医師免許を取得するとともに小児脳の研究に従事し、初の英語論文が米国学術雑誌の表紙を飾る。2013年よりマッキンゼー・アンド・カンパニーにて主にヘルスケア業界の企業へのコンサルティングに従事。2015年2月に株式会社メドレーに参加し、代表取締役医師に就任。医療情報提供に関する意思決定の最高責任者。

### 「納得できる医療」の実現

厚生労働省では、住み慣れた地域で安心して質の高い医療サービスを受けながら生活していけるような社会を目指し、医療分野の情報化を推進している。ITを駆使して情報通信ネットワークを構築することで、地域における医療機関等と情報連携を効果的に進め、地域における質の高い医療の提供に寄与する取り組みを進めている。

その一環で、厚生労働省は、2015年8月10日、各都道府県知事宛に1本の通達を送る。その通達は、互いに離れた場所にいる医師と患者を情報通信機器でつないで行う診療「遠隔診療」に関するもので、事実上解禁と解釈できるような内容だった。

こうしたなか、スマホやPCを用いて、予約から診察、決済までをオンラインで完結できるシステム「CLINICS(クリニクス)」を開発し、遠隔診療の分野に進出したのが株式会社メドレーだ。株式会社メドレーは、「納得できる医療」の実現をめざして、さまざまな病気や医薬品、医療機関に関する情報をまとめたオンライン病気事典「MEDLEY」、国内最大級の医療介護求人サイト「ジョブメドレー」、口コミで探せる介護施設の検索サイト「介護のほんね」を運営。医療ヘルスケアの課題をITの力で解決する第一人者として急速な成長を遂げている。

### 東大医学部→医師→マッキンゼーからベンチャーへ転身

【高野秀敏氏(以下、高野氏)】これまで様々なベンチャーの人材採用を見てきましたが、豊田さんの経歴はダントツにすごい。東大医学部出身で、医師とマッキンゼーを経て、医療ヘルスケアベンチャーに参画。最近少しずつ医学部出身ベンチャーやマッキンゼー出身のメディカルベンチャー等も増えたが、豊田さんをキッカケに変わり始めたと思っています。

【豊田剛一郎氏(以下、豊田氏)】ありがとうございます。

【高野氏】なぜ、メドレーに参加しようと決めたのですか。

【豊田氏】もともと日本の医療の課題を医療現場で感じていました。その課題を外から解決しようと医療現場を離れる決意をし、マッキンゼーに入社し、日本の医療を変えたいという想いのもと、様々な活動を行いながら知見を溜めました。実際働いてみて「病院を出ても働ける」と病院以外の場所でも自分が働ける自信を得ることもできました。その中で「医療を変革する行動を自ら起こしたい」という想いが生まれ、ベンチャーやスタートアップへ興味を持ちはじめたんです。その頃から、小学校の塾の同級生であった瀧口(株式会社メドレー 代表取締役社長 瀧口浩平氏)とよく連絡を取るようになりました。お互いの目指す山の頂が一致しているとわかったことと、瀧口から「(一人で始めるという)遠回りをするな」「代表として入ってくれ」と言われたことが最大の決め手となり、メドレーに参加しました。

### ベンチャーで求められた、マインドセットの変化

【高野氏】医師、マッキンゼー、ベンチャー、それぞれがつながっていまがあると思うのですが、どのような違いがありましたか。

【豊田氏】たくさん違うところはありましたね。ただマインドセットの点でいえば、医師とマッキンゼーは似ていました。医師は、患者さんの幸せを考えて「患者さんのために仕事する」ことが明確で、マッキンゼーも、クライアントファーストという概念があって「クライアントのために仕事する」ことが重視されたので、マインドセットを変える必要がありませんでした。ところが、ベンチャーになると、世の中に価値を提供することは前提で、さらに「自分たちの会社が伸びるためにどうしたらいいか」が求められるので、マインドセットの変化を求められましたね。

### マッキンゼーで求められた、仕事の仕方

【高野氏】なるほど。医師からマッキンゼーに転職した際に、実務的なところで何か変化はありましたか。

【豊田氏】マッキンゼーに入るまで実は「KPI」などの言葉を知りませんでした(笑)。医者のKPIは非常に難しい。強いていえば、診断や手術においてはロジックや事前の準備等理論的に考える点も多いですが、それ以外の場面は出たとこ勝負が多い。医師の場合は、むしろ予定外に対して「どのように瞬発力を持って解決するか」を考えることが非常に重要。その一方で、マッキンゼーの場合は、限られた期間でミッションに対して細かくブレイクダウンして分解することで「どのようなリソース・ペースで遂行していくか」を粒度を細かく決めていく。その点は、医師とはかなり違うため、苦労しましたね。

### 医師、マッキンゼー、メドレーの働き方の違い

【高野氏】医師、マッキンゼー、ベンチャーと3つともハードワークなイメージがありますが、メドレーに参加してみて実際はどうでしたか。

【豊田氏】もちろんハードワークとなることもありますが、労働時間で言えば、医師とマッキンゼーの方がダントツに長い。医師の場合もマッキンゼーの場合も、働ければ働くほど自分自身もラクになる。メドレーの場合は、良くも悪くも大人でオンとオフの境目がついています。もちろんハードワークが必要なタイミングもあると思いますが、ハードワークをしなれければいけない状況が必ずしも良いとは考えていないですね。単調作業を美徳と思っていなくて、むしろ「考える」時間が多い。いまは24時間メドレーのことを考えているし、飲みに行っても仕事の話をしていることも多いですが、それを仕事して捉えるかどうかで変わってくると思います。私自身も楽しくやっているし、メドレーのみんなも楽しくやっているはずだと信じていますね。

### 「ひとの幸せのために」「納得できる医療」を実現

【高野氏】メドレーはいまどのようなことに取り組む会社ですか。

【豊田氏】メドレーは「医療ヘルスケア分野の課題を解決する」というミッションのもと、納得できる医療の実現を目指しています。私自身、「ひとの幸せのため」に、人生の後半の幸せにおいて非常に大きなウェイトを占める医療・介護の分野で「ひとを幸せにする」サービスを提供したいという気持ちが大きな原動力です。医療・介護の分野に消極的なイメージを持つかたもいらっしゃいますが、「どのように人生の後半を送るか」非常に重要なことですし、ひとの幸せに大きく影響するものだと考えています。

メドレーは人生の後半の幸せのために必要なサービスを提供している会社です。例えば遠隔診療を支援する「CLINICS」では、PCやスマホを用いたオンライン通院を可能にすることで、通院負担を軽減し、忙しい方や病院に通うのが困難な方の治療継続を支援しています。300人を超える医師が作るオンライン病気事典「MEDLEY」では、正しく分かりやすい情報提供を通じて、一人ひとりが納得できる医療を選択できることを目指しています。こうした取り組みを通じて、医療・介護に対する意識や行動を変えることで、「納得できる医療」が実現できる社会がつくられていくと考えています。

### 医師や弁護士、元リブセンス・クックパッド…多彩な人材が参画するメドレー

【高野氏】メドレーは、「CLINICS」や「症状チェッカー」をはじめ、単一のサービスというよりは医療・ヘルスケア分野で様々なサービスを展開していて、これからますます勢いが増しそうですよね。それにしても、豊田さんがメドレーに参画してからメドレーの人材採用は変わりましたよね。

【豊田氏】この1年で人数は倍増し、現在の従業員数は約100名になりました。私を含めて8名の医師をはじめ、その他薬剤師や理学療法士など、さまざまな医療従事者が参加しています。デザイナー・エンジニアも15名を超えました。元リブセンスCTOである平山を筆頭に、さまざまな分野で活躍してきたベテランが多いですね。年齢も30〜35歳くらいで既婚率も高い大人なチームです。メドレーのおもしろいところは、医師とエンジニアがチームを組み、お互いに歩み寄って、医療や開発の知識を理解をし合い、議論しながら一緒にプロダクトをつくることだと思います。

### 「このひとと働いたら絶対おもしろそう」

【高野氏】7月1日からは、元クックパッド執行役員の加藤さんも経営メンバーに加わりました。そうそうたるひとたちがメドレーに参画していますよね。

【豊田氏】メドレーでは、必要な職種を採用をすることも大切にしていますが、「このひととメドレーで働いたら絶対おもしろくなりそう」というようなひとを積極的に採用しています。そうすると、社員全体の目線が高くなって視野も広がって「メドレーでもっとこのようなことができる」とさらに面白いことが考えられるんですよね。

### 「いまこの瞬間、このフィールドで、この仲間たちと、この会社で」

【高野氏】なるほど。豊田さんが考える、メドレーの魅力は何でしょうか。

【豊田氏】私自身、メドレーは「社会的意義のある医療・介護の分野にチームで魅力を感じている」「再現性のない、おもしろい会社」と思っています。メドレーに参画するメンバーの多くが、「医療・介護の課題解決に自分の強みを活かしたい」「このメンバーと働くことに魅力を感じる」「医療・介護分野の中でワクワクする企業だ」と感じているようです。メドレーには、「いまこの瞬間、このフィールドで、この仲間たちと、この会社で」というように、これまでに味わったことのないおもしろさを味わいたいひとが入っている点が魅力のひとつだと思います。

### メドレーメンバーの共通点
【高野氏】メドレーの人材に共通するキャラクターはありますか。

【豊田氏】3タイプのキャラクターがあると思っています。一つ目は、私をはじめ医療従事者を中心とした「医療・介護に情熱を持つひと」で、医療・介護への情熱が動機になって自ら燃えるタイプ。二つ目は、メドレーのこのメンバーと一緒にやっていきたいというような「サポータータイプのひと」で、医療・介護に情熱を持つひとたちを支えたい気持ちで燃えるタイプ。三つ目は「自分の優秀さ × おもしろい領域を探した結果メドレーにたどりついたひと」で、他の領域で一旗上げて次の舞台を考えた時に、メドレーのオリジナリティや業界の社会貢献度の高さにやりがいを感じて選んだタイプ。

### 「圧倒的な好奇心」と「にじみ出るパブリックマインド」

【高野氏】メドレーの採用で意識していることはありますか。

【豊田氏】「なぜメドレーが医療・介護の分野でこのサービスを提供しているか」「どのようなメンバーが集まってどのような想いで取り組んでいるか」「今の事業は何のために行うのか」をしっかり説明し、共感していただくようにしています。また、「圧倒的な好奇心」と「にじみ出るパブリックマインド」を持っているひとに来て欲しいと思っています。医療ヘルスケアの分野は「できない理由」を探そうと思えばいくらでも探せるので、その中でも強い好奇心を持って柔軟に「できる理由」を探すことが必要です。また、パブリックマインドとは、「日本のため」「世の中のため」「社会のため」などのマインドを持つことで、これはサービス実現に向けた強い原動力と推進力になります。

それぞれの専門能力を持ちながらも、こうしたマインドを共にする仲間が集うことで、医療・介護分野において「メドレーだからこそ生み出せる」新たな価値を提供できると思っています。

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