”全ての人のキャリア教育プラットフォーム”で業界にイノベーションを創出…株式会社Techouse磯辺氏と露木氏が語る、今後の展望

今回、Pedia Newsでは、株式会社Techouse代表取締役社長の磯辺基之氏、JEEK責任者の露木修斗氏に、インタビューを実施。運営体制刷新の裏側、そして「JEEK」の今後について伺った。

社会経済・産業環境のグローバル化に伴い、経済・産業の構造的変化、雇用の流動化などの影響を受け、いま人材業界で”キャリア教育”が注目されている。

”キャリア教育”とは、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」 (2011年1月31日、中央教育審議会、「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」)であり、キャリアを形成していくために必要な能力や態度の育成を目標とする教育的働きかけのこと。キャリア教育では、一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な能力や態度を育てることを目指す。これにより、自分が自分らしく生きることを実現する。

キャリア教育を中心に人材業界に新たなイノベーションの創出に挑むのが、株式会社Techouseだ。

株式会社Techouseは、HR・キャリア教育領域を中心にサービスを展開するHRTechベンチャー。Techouseではインターン情報サイト「JEEK」を運営する。

「JEEK」は、大学生向け長期インターン・就活情報サイト。長期インターンとしては日本No.1の規模(9月末時点有効求人数No.1 ※Techouse社調べ)を誇っており、今後は”人のキャリアチェンジ”に携われるサービスとして領域の拡大を目指す。実際9月には、短期集中プログラミング学習プログラム「TECH::CAMP」を提供する株式会社divと業務提携を発表し、エンジニア育成のための奨学生プログラムを開始している。また、その他にも複数企業との提携により、新規プログラムの開始を予定しているようだ。

* 参考記事:**短期集中型プログラミング教室「TECH::CAMP」とインターンシップ求人サイト「JEEK」がエンジニア育成のための奨学生プログラムを開始**

その「JEEK」で開発・運営体制が刷新された。Techouseの社長で総監督をつとめていた磯辺基之氏から、新たに執行役員兼「JEEK」の責任者に露木修斗氏を抜擢。8月から新体制でスタートすることとなった。

* 参考記事:**インターンシップ情報「JEEK」運営のTechouse、94年生まれ22歳の露木氏を執行役員に抜擢**

今後「JEEK」は、”長期インターンの求人媒体”ではなく、”全ての人のキャリアのハブ”を目指すという。

今回、Pedia Newsでは、株式会社Techouse代表取締役社長の磯辺基之氏、JEEK責任者の露木修斗氏に、インタビューを実施。運営体制刷新の裏側、そして「JEEK」の今後について伺った。

### 主力事業「JEEK」の責任者に抜擢

露木氏は、1994年生まれ。2013年5月、大学1年時から株式会社Techouseでインターンをはじめ、「JEEK」の立ち上げから成長まで従事。2014年10月より株式会社nana musicで「nanaキャス」の立ち上げ、2015年4月より株式会社Gunosyで新卒採用・中途採用を担当。2015年10月には渡米し、ペンシルベニア大学に留学。帰国後、2016年4月より株式エウレカに参画。そして、2016年7月、再び株式会社Techouseにジョインし、JEEKの責任者に抜擢された。

### JEEKの責任者は彼しかいない

**磯辺氏**:露木は、大学1年生の頃から約1年半の間JEEKに携わってくれていました。その後、一度JEEKを離れ、他のベンチャーでインターンや留学などを経験し、今回再びJEEKに戻ってきてくれました。もともと実質的には責任者という立場でJEEKに携わっていたこともあり、この度改めて執行役員兼JEEK責任者という立場を任せたいと思いました。

### JEEKの価値は「求職者である学生さんの立場にどれだけ立って支援できるのか」

**磯辺氏**:その理由はシンプルです。JEEKは、インターン情報・就職情報の媒体ではあるものの、求職者である学生さんに対してサービスを提供しています。僕らの事業にとって、学生さんに対面で「そもそもインターンとは何か?」「これから成長するためには何が必要か?」をご説明することが重要なキーポイントです。

僕としては、JEEKは「求職者である学生さんの立場にどれだけ立って支援できるのか」に尽きると考えています。いま社内でそのビジョンに対して1番に情熱を持っているのは露木なので、彼に全部任せたいと思いました。もちろん、僕は、エンジニア出身でシステムに関することは得意なので、システムに関して露木から何か要請があれば全て対応します。

今、まさにJEEKのリニューアルを進めておりましてこのあたりは相互補完の関係でまさに進んでおります。

### 先輩起業家の言葉が背中を押してくれた

**露木氏**:今回再びJEEKに参画するキッカケになったのは、エウレカの赤坂さん(株式会社エウレカ共同創業者代表取締役CEO 赤坂優氏)の言葉でした。

赤坂さんとランチをした時、赤坂さんから「どうして起業しないの?」と言われたんです。その時、赤坂さんには赤坂さんには「僕が同い年だった22歳よりも遥かにいい経験をしているし、もしかしたら僕の25歳よりもいい経験をしていると思うのに、どうして起業しないの?やりたいことあるでしょ?やりたいことをやれ。」と話していただいたんです。その言葉がキッカケになってエウレカを辞めることになったんです。

### 複数のベンチャーでインターン、そしてアメリカ留学が教えてくれた

**露木氏**:当時、僕はやりたいテーマが明確にありました。それはJEEKや僕のこれまでの経歴にも繋がる話ですが、「キャリアの多様性・オープン化」に関することに挑戦したいということです。

それには、アメリカでの留学体験が大きな気づきをくれました。「どうしてそれをやっているの?」「楽しいからやっている」そういう人たちとアメリカでたくさん出会いました。それが僕には大きな衝撃でした。

これまで僕は、幼少期に両親が離婚していたり、高校生の頃はまともに授業も聞かずにバンドをやっていたり、大学1年生の時からインターンに行っていたり、”自分は周りの人たちと違うんだ”と感じながら生きてきました。やりたいことをやる、という自分に自信がなかったんです。しかし、そういうことを理由にして挑戦できない世の中、挑戦したい人が自信をなくす世の中にしてはいけないと思ったんです。

インターネットの力のおかげで、趣味嗜好の領域は多様性が認めらましたが、キャリアの領域ではまだ多様性が認められておらず、それぞれのキャリアもオープン化されていません。だからこそ、HR・キャリアの分野で挑戦したいと思いました。

### “JEEK”を倒すサービスで起業するよりも、”JEEK”で挑戦したい

**露木氏**:正直なところ、起業するか本当に悩みました。ただ、もし起業したら、僕は”JEEKを倒す”サービスを作ることになると思ったんです。そうなれば、お世話になった人たちに恩を仇で返すと思って素敵な生き方ではないなと思いました。「お金や名誉ではなくてユーザーに1秒でも速くサービスを提供して挑戦したい」「JEEKは、組織にも馴染みがあり、事業も理解していてバリューを出せる上に、ビジョンも自分の目指す形に変えていける」JEEKにジョインするのは自然な流れでした。

### 新生JEEKは、”全ての人のキャリア教育プラットフォーム”を目指す

**露木氏**:JEEKでは、キャリア教育と実践経験の両軸で事業を進めていきます。今は、教育とビジネスの間に大きなギャップがありますが、インターンがそのギャップを埋めてくれると信じています。ただ、そのギャップを埋めるためには、インターンだけでは成立しません。だからこそ、教育に力を入れるTECH::CAMPさんのようなサービスや企業と業務提携を進め、学びから実践までの機会を提供することで、「キャリア教育」という新しいマーケットを作りたいと考えております。もちろん、大学生だけでに限らず、第二新卒でジョブチェンジを目指す方や復職を目指す主婦の方など、”全ての人に対してバーティカルなハブ”として”キャリア教育プラットフォーム”を作っていきたいと考えています。

そのために、今後、JEEKは、オンラインとオフラインの両軸で、学生さんへの価値提供を強め、学生さんとの出会いの場を拡張します。

ー ありがとうございました。

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