元Khosla Venturesのパートナー、VCファンド1955 Capitalを設立…米国と中国の架け橋になる

元Khosla Venturesのパートナーである、Andrew Chung氏は、2月24日、ベンチャーキャピタルファンド(VCファンド)1955 Capitalを設立した、と発表した。ファンド規模は2億ドル(約226億6,000万円)。

1955 Capital

元Khosla Venturesのパートナーである、Andrew Chung氏は、2月24日、ベンチャーキャピタルファンド(VCファンド)1955 Capitalを設立した、と発表した。ファンド規模は2億ドル(約226億6,000万円)。

同氏は、2006年より、クリーンテック、ゲノムや教育を中心に投資を行う米国のVCファンドLightspeed Venturesに、約5年間、Principalとして参加。Solazyme<NASDAQ: SZYM>やNatera<NASDAQ: NTRA>の投資担当者として、上場までを支援してきた。その後、2011年より、Khosla VenturesにPartnerとして参画し、クリーンテックをはじめ、世界が抱える大きな問題を中心に幅広く投資を担当している。

今回の独立経緯について、同氏は、2015年、米国初の女性国務長官であったMadeleine Albright氏との出会いが大きかったという。

Andrew Chung_Madelein_Coral

同氏によれば、Madeleine氏が会話の中で、

米国と中国は、これまでの歴史以上に、互いにより共存し合うようになるでしょう。お互いに必要な存在であるということを避けて通ることはできません。さらに重要なことは、私たちは、互いに働き合うための正しい道を見つける必要があります。

と述べたことに強く共感をし、今回の1955 Capitalの設立に至った、という。

同氏は、同VCファンドについて、

* 投資テーマは、発展途上国が抱える問題を解決すること。大気汚染、再生可能エネルギー、食の安心・安全、ヘルスケア、教育、持続可能な製造業をはじめとした大きな問題を解決する
* 投資対象は、先進国のテクノロジー企業の中でも、特に、B2Cで急成長が見込まれる企業

と語り、中国市場で投資を実行していくことを明らかにした。

同氏は、今回、中国市場での投資を実行するについて、

中国市場を理解している投資家、そして、中国でどのように事業を展開していくべきかを知る投資家が非常に少ない。最近では米国のVCのゼネラルパートナーのうちたった10%がアジア人である、と聞いた。ほんのわずかな人だけが中国語を話すことができる。スタートアップとVCにとって快適なシリコンバレーを飛び出して、中国でパートナーシップを構築することを模索したいと望む者はほとんどいない。米国の投資家で、世界で挑戦したいという野心をもった起業家に、初めに米国から事業をはじめるべきだ、というアドバイスをする者はいない。急成長しているかどうかに関わらず、はやく、米国の外で挑戦するべきだ。多くの投資家は、未知なる恐怖と異なる言語の壁で、中国で事業を成長させることには積極的に賛成しないかもしれない。

と述べた。さらに、今回設立したファンドについて、

1955 Capitalは、第1号ファンドを2億ドル(約226億6,000万円)で募集を完了した、ということだ。これは、市場とのギャップを認識している、という強い証で、多くの人が中国と米国の架け橋を見つけたいという強い想いを抱いていると信じている。

1955 Capitalに出資したみんながそれを私たちのチームに実行してほしいと願っていると信じている。中国と米国の両方の文化・環境の中で育ってきた中国系アメリカ人として、私は私たちの国である中国と米国と共に、重要な問題を解決していくことに情熱をもっている。私は、これから10年以上の期間で、エネルギー、食、農業、ヘルスケア、教育といった非常に重要でインパクトの大きいセクターに投資ができる貴重な機会をいただけたと思う。

と熱意を語った。

同氏が、今までのキャリアから飛び出し、新たに挑む挑戦の先には、米国と中国の新たな架け橋の礎が見えているにちがいない。