元サイバーエージェントが手がけるIoTベンチャー「Novera」、ソフトウェアの強みを活かして「スマートミラー」で世界を狙う Kepple神先代表をCFOに招聘

大手ベンチャー企業、サイバーエージェントからIoTスタートアップへ転身を遂げた二人が率いる「Novera(ノベラ)」。同社には、元サイバーエージェントの遠藤国忠氏がCEO、元サイバーエージェントの堀江優氏がCTO、そしてKepple Accounting Office代表の神先孝裕氏がCFOとして参画している。

スマートフォンの普及は、人々のコミュニケーションのスタイルを大きく変えた。かつて写真や動画は特別な出来事の記録として使われる意味合いが強かったが、今ではスマートフォンアプリを使って写真や動画を加工したりSNSにアップしたり、日常の中で起きた体験や感情の共有として使われるようになってきた。

人と人の繋がりを大きく変えたスマートフォンは、人と人をインターネットを介して繋ぐことで新しい市場を作った。そして今、物と物をインターネットを介して繋ぐIoT(モノのインターネット化)が人々のライフスタイルそのものを大きく変えようとしている。

**モノがインターネットに繋がるようになれば、モノを介してヒトとヒト、ヒトとモノを繋ぐ時代が当然くるはず。これまでソフトウェアの世界では、習慣の延長線上にあるサービスもしくは習慣を拡張してくれるようなサービスから大きなビジネスが生まれてきました。スマートフォンというハードウェアで、アプリストアというサービスプラットフォームがあるように、次の技術革新が生まれる時に大きなビジネスを作りたい。その波はIoTの中にあると思っていて、そこで大きなビジネスを作るにはハードウェアはもちろんのこと、ソフトウェアとサービス(運用改善)もやらなければいけないと思うんです。だからこそ、僕らがネットサービスで培ったソフトウェアとサービスの経験が活かせるし、さらにハードウェアという新しいものに挑戦することで、IoTにおけるサービスプラットフォーマーとして飛躍できるはず、そう強く思ったんです。**(遠藤氏)

大手ベンチャー企業、サイバーエージェントからIoTスタートアップへ転身を遂げた二人が率いる「Novera(ノベラ)」。

Noveraは、今年2017年1月に設立され、4月にはABBALabが運用するABBALab IoEファンド1号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施している。元サイバーエージェントの遠藤国忠氏がCEO、元サイバーエージェントの堀江優氏がCTO、そしてKepple Accounting Office代表の神先孝裕氏がCFOとして参画している。

**いざ会社を作ろうとした時に、僕らには事業経験はありましたが、経営や財務・会計の知識がなくて、それをサポートしてくれるような人に参画してもらいたいと思ったんです。その時にたまたま神先さんのインタビュー記事をみて、この人なら僕らと同じベクトルで一緒に会社を興せると思ったんです。それで神先さんに、直接Facebook経由でメッセージを送ってお会いして、CFOになってほしいとオファーしたんです。神先さんは、Skyland Venturesの社外取締役だったり、ジモティーの社外監査役だったり、VCやスタートアップと関わりが深いですが、CFOとして創業メンバーにジョインしてくれたのは、僕らが初めてのことだったようです。**(遠藤氏)

同社では、鏡をインターネットに繋ぐ「スマートミラー」と共に「21世紀最高の情報ライフを提供する、サービスプラットフォーム」で世界へ挑もうとしている。

お風呂上がりやメイク中など、日常生活の中で鏡を見ることは自然な行動だろう。忙しい朝、歯磨きをしながら、鏡を見るだけで身体の状態が知ることができれば便利だろう。

**スマートミラーは、あくまでも鏡であってガジェットになってはいけないんです。エッジが効きすぎては存在そのものが意識されすぎてしまって、僕らが追求したい習慣化するようなプロダクトにはできないんです。毎日自然と触れるもので、変化に気づきやすいものを考えた時に鏡にたどり着いたんです。スマホを使って健康状態を管理するアプリなども出ていますが、健康意識の高い人なら続けられるでしょうが、毎回アプリを開いて自分で記録して保存して確認してという行動は、正直、今の時代に合わないと思うんですよね。また鏡は、現実世界を映し出しているんですよね。そうすると、鏡とVR/AR技術を組み合わせれば、現実世界と仮想世界をより拡張できるようになると思うんです。リアルとバーチャルの両方で、セカンドライフのような世界観に自分自身を投影できるようになったら、すごくスケールの大きなことに挑戦できると思いませんか。そのためにも、これからのIoTは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの3軸に注力する必要があるし、中でもソフトウェアとサービスを、いかにPDCAを早く回せるかというのが鍵になると思います。**(堀江氏)

スマートミラーは現在開発中で、ジムやエステ、ホテル、医療施設などで試験運用しながら、個人にも販路を広げていく計画だ。

**プラットフォーマーとして価値提供できるか、何よりもそれを考えています。店舗に導入してもらえば、その店舗の従業員にも触れてもらえるし、お客さんに触れてもらえる。そこで、本当にいいプロダクトなら自宅にも置きたいと思ってもらえるかもしれない。ただ見た目のいいハードウェアを作っただけだと、そのハードウェアを好きな人たちにしか刺さらないかもしれないけれども、プラットフォーマーとしてコンテンツを拡充できればコンテンツを楽しむためにハードウェアを求める人も増えるかもしれない。スマホが全世界で普及したように、スマートミラーが全世界へ広めていきたいです。**(遠藤氏)