リオオリンピックによる「テレビ視聴の変化」は?テレビをみない人も視聴時間が2倍増加

メディアリサーチを提供する株式会社スイッチ・メディア・ラボは、関東エリア国内最大規模のテレビ視聴パネルから機械式継続調査にてテレビ視聴ログを秒単位に収集、さまざまな属性でリアルタイムにテレビ視聴データを分析できるサービス「SMART」を使い、リオデジャネイロ・オリンピック期間中の「テレビの見られ方」を分析し、その結果を発表した。

メディアリサーチを提供する株式会社スイッチ・メディア・ラボは、8月26日、関東エリア国内最大規模のテレビ視聴パネルから機械式継続調査にてテレビ視聴ログを秒単位に収集、さまざまな属性でリアルタイムにテレビ視聴データを分析できるサービス「SMART」を使い、リオデジャネイロ・オリンピック期間中の「テレビの見られ方」を分析し、その結果を発表した。

### リオオリンピックによる「テレビ視聴の変化」の調査結果
* 調査方法:機械式継続調査によるテレビ視聴調査(家庭用テレビリモコンと独自開発のテレビ視聴データ収集機器、インターネット通信を利用した機械式テレビ視聴調査)
* 調査対象者:スイッチ・メディア・ラボ テレビ視聴パネル
* 調査対象エリア: 関東1都6県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)
* 集計対象日:2016年7月1日~2016年8月22日
* 集計対象:地上デジタル放送 7局の(BS放送は含まない)のリアルタイム番組視聴
* 有効パネル数:個人5,937サンプル(2016年8月22日時点)
* テレビ「低視聴」層:2016年5月1日(日)~2016年7月31日(日)の1日あたりテレビ視聴時間が1時間未満の人を「低視聴」と定義。1,749サンプル(集計対象期間有効モニター 5,125サンプル中)

### 番組ジャンル別視聴時間シェア推移(個人全体)
#### リオオリンピック中は1日あたり平均184分間テレビを視聴

まず、個人全体で見た場合の1人あたり1日平均視聴時間(分)と番組ジャンル別視聴時間シェアの日毎の推移を見よう。

テレビの視聴時間は、7月には1人あたり1日平均135分だったが、五輪期間中には平均184分となり(最短日で1人あたり169分、最長日で1人あたり202分)、前月に比べて約50分伸びる結果となった。

#### スポーツ番組のシェアは1桁から30%へ増加

テレビの総視聴時間に占めるスポーツ番組の視聴時間シェアを見ると、7月の月間平均では4%だったが、8月6日に開会式が行われると一気に30%に伸び、その後も30%前後と高い水準で推移。

#### お盆休みは40%まで上昇

特に、お盆休みの週末(13~14日)には40%近くにまで上った。

### 日テレ・TBSの長時間スポーツ特番が人気

次に、お盆休み13日のスポーツ番組別の視聴時間を見ると、上位は、日本テレビの『リオデジャネイロ五輪2016』(19:00~28:00)やTBSの『リオ五輪2016』(7:00~11:45)で、長時間特番が人気となった。

日本テレビ『リオデジャネイロ五輪2016』は男子ゴルフや陸上男子100メートル予選などが主に放送され、一方TBS『リオ五輪2016』では男子テニスの準々決勝「錦織圭-ガエルモンフィース」や陸上男子400メートル予選などが放送されたことが大きく影響した。

#### テレビ視聴にも台風が大きく影響

また、最終日8月22日の閉会式では、次回2020年開催予定の東京大会プレゼンテーションが話題となったものの、日本国内は朝から台風9号が関東地方に接近し上陸したことも重なり、「ニュース/報道」番組のシェアが急激に伸びた。

### 番組ジャンル別視聴時間シェア推移(テレビ定視聴層)
#### ふだんテレビをあまりみない人もリオオリンピックは視聴

さらに、今回の調査で興味深いのが「ふだんテレビをあまりみない層」でもリオオリンピック中はテレビの視聴時間が伸びたことだ。

それでは、今年5月~7月の1日あたりテレビ視聴時間が1時間未満の人をテレビ「低視聴」層と定義し、番組ジャンル別視聴時間シェア推移を見よう。

#### リオオリンピック中のテレビ視聴は前月の2倍

ふだんのテレビ視聴時間が1日あたり1時間未満のテレビ低視聴層は、平均すると、7月に1人あたり21分視聴していたが、五輪期間中には平均35分となり(最短日で1人あたり28分、最長日で1人あたり45分)、8月11日(山の日・祝日)以降の休日には平均40分前後と前月の2倍近くとなった。

#### スポーツ番組のシェアは4%から40%ヘ

テレビの総視聴時間に占める「スポーツ」番組の視聴時間シェアを見ると、7月には4%だったが、開会式の8月6日には約40%に達し、その後もほぼ連日にわたって30%以上を占めた。これより、「ふだんテレビをあまりみない層」においても、8月のテレビ視聴時間の伸びに、オリンピックや全国高校野球選手権大会などのスポーツ番組が寄与した様子が伺えた。

#### 日本のメダル獲得にだれもが注目

特に、リオオリンピック期間中は、土日祝日を中心にテレビ視聴時間が伸び、「スポーツ」番組の視聴シェアも高く推移。平日でも8月15日の錦織圭選手のテニス、8月18日の女子レスリング・卓球男子団体など、日本選手がメダルを獲得する熱戦をくりひろげた競技の放送日は、「スポーツ」番組の視聴シェアが伸びる結果となった。

なお、「SMART」のテレビ視聴パネル数は、2016年8月22日時点で、関東エリア2,287世帯・個人5,937サンプル。