モスキートーン、元CAV田島氏のジェネシアベンチャーズとBEENEXTから資金調達 評価管理クラウド『HRBrain』を正式リリース…堀代表「HRTech分野トップのユニコーン企業へ」

モスキートーンは、クラウド型目標・評価管理ツール『HRBrain』の正式版の提供を開始した。また、開発及び運営体制の強化を目的に、ジェネシアベンチャーズ及びBEENEXTを引受先とした第三者割当増資を完了したことを発表した。今回、Pedia Newsでは、モスキートーン 代表取締役社長 堀浩輝氏にインタビューを実施し、『HRBrain』の誕生秘話、そして今回の資金調達の経緯などを伺った。

モスキートーンが、元CAV代表の田島氏が設立した新ファンドジェネシアベンチャーズとSaaSビジネスに強いBEENEXTと共に、HR領域のNo.1を目指す。

モスキートーンは、本日(1月11日)、人事評価クラウド『HRBrain』の正式版の提供を開始した。また、開発及び運営体制の強化を目的に、ジェネシアベンチャーズ及びBEENEXTを引受先とした第三者割当増資(金額非公開)を完了したことを発表した。

今回、Pedia Newsでは、モスキートーン 代表取締役社長 堀浩輝氏にインタビューを実施し、『HRBrain』の誕生秘話、そして今回の資金調達の経緯などを伺った。

モスキートーンは、2016年3月に設立された会社。モスキートーン代表の堀氏は、サイバーエージェントに新卒入社後、Amebaにて事業部長に就任以来、AmebaブログやAmebaOwndといったサービスの事業責任者やエグゼクティブプロデューサーを経験してきた人物。

**起業すること自体は、高校生の時から決めていました。僕はずっと、サッカー選手を目指していて良いところまではいったのですが、現実はそうもいきませんでした。昔から普通の人よりも数倍欲求のタンクが大きく大の負けず嫌いなため、とにかく普通ではいられないという気持ちが強く自分は何か事を成さない限りは一生満足できないと毎日真剣に思っていました。その中で、当時ライブドアや楽天、そしてサイバーエージェントといった会社が急成長を遂げていること、その起業家たちはこれまで経済を動かしてきた世代よりもずっと若い世代だということをメディアを通して知り、藤田さんや堀江さん、三木谷さんといった起業家に対して純粋な憧れを抱きました。「自分も経営者として成り上がりたい」と高校生の頃に決意したあの頃のピュアな気持ちは、10年経った今でも忘れていません。**

**学生時代は、大学2年生時に美容系のECを運営してみたりもしましたが、さっぱり上手く行きませんでした。そうした体験を通じて、ゼロからお金を稼ぐ難しさを割と早いタイミングで実感しました。自分の未熟さは自分が一番よく分かっていたので、当時の勢いそのままで会社を作っても成功できる自信は全然ありませんでした。当たり前なのですが、圧倒的に個の力が足りていなかったからです。であれば、伸びている会社のそれも稀有な経営者の近くでガムシャラに仕事をしてとにかく早く実力をつけたい。そう思ってサイバーエージェントに入社しました。入社後は希望通り、当時藤田社長が力を入れていたAmebaのスマホ事業部への配属となり、上司にものづくりの基礎やリーダーシップを叩き込まれながら藤田社長とも毎週のように膝を付き合わせてMTGをさせていただき、Amebaブログのスマホアプリの改善や、新規事業の立ち上げ等を行った後にAmebaのプラットフォーム部門の事業責任者に抜擢されました。まだまだ未熟な頃から中々経験できないような多くのチャンスをいただき感謝の気持ちでいっぱいです。仕事も仲間も楽しく本当に素晴らしいサラリーマン時代でしたが、一方で自分もこんな会社を作るには、一体どうしたら良いのかと考えさせられることが非常に多く、当事者として働きながらもサイバーエージェントという組織の凄さを中から客観的な視点で見ていました。**

**退職してからは、何でサイバーやめたの?と言われることが本当に多かったですが、自分の中では10年前から決めていたことをただブレずに実行しただけなので社会に出てから何かきっかけがあった訳ではなく、自然な成り行きでした。**(モスキートーン 代表取締役社長 堀浩輝氏)

モスキートーンは自己資本だけでスタートし、創業より、インターネット領域のコンサルティング事業を中心に据えて初月から黒字化を達成し、自前での基盤づくりを進めてきた。その一方で、10億ドル・ユニコーン企業の仲間入りを目指し、自社サービスによる急成長に向け、モスキートーン(=事業のタネ)を温め続けてきた。

**スタートアップはタイミングと切り口を見誤れば、その後大きく遠回りすることとなりますし、コースアウトすれば致命傷を負ってしまうかもしれません。なので、安易な見切り発車はせずに様々な方に壁打ちやヒアリングをさせていただきながら、温めていたアイデアを深掘りしていきました。そして、創業して2ヶ月程経ちようやくHRBrainの骨子が見えてきてからはすぐに開発に着手しました。HRBrainを開発した背景は様々ありますが、①何がサービスの肝なのか自分にユーザー目線での肌感覚があり、ユーザーが欲しがるものが作れると思ったこと。②市場が伸びていてこれからも伸びると期待できること。③ちゃんともうかること。大きくこの3つです。人事は絶えず運用し続けていくものです。その領域の効率化やデータ化のニーズがこれからますます大きくなっていくことは明白で、HRBrainの提供を通じて沢山の会社を中から強くしていく手助けをしていきたいと思っています。toC向けのサービスを作ってきた経験を活かし、確かに顕在化してきているニーズに対してUI/UXに拘り抜いた良いプロダクトをこれからも開発し続けていきたいと思っています。**(モスキートーン 代表取締役社長 堀浩輝氏)

モスキートーンは、従業員の目標や評価管理の効率化・データ化のニーズに着目し、HR領域No.1サービスを目指して評価管理クラウド『HRBrain』を運営する。同社は、リクルートが展開するスタートアップアクセラレーターTECH LAB PAAKの第5期生でもある。

『HRBrain』は、企業で広く用いられている従業員による目標シートの記入から人事担当者による評価管理までをクラウドで一元化することで、評価業務を効率化し、蓄積されていくデータを元に効果的な人事戦略を可能にしていくタレントマネジメントサービス。

Excelやスプレッドシートによる煩雑な管理と比較して、人事評価管理に掛かる作業時間を50%程度削減することができるだけでき、蓄積されていく従業員の評価やコンディションといったデータを可視化することで、戦略的な人事戦略をアシストする。

**HRBrainは、Excelやスプレットシートでは煩雑になりがちな社員の人事評価プロセスや目標管理の運用までをクラウドで一元化することで効率化し、便利にサービスを利用していく中で蓄積されていく人材データを活用して効果的な人事戦略の実現を可能にしていくタレントマネジメントサービスです。**

**HRBrainは、「OKR」など様々な目標シートを標準で取り揃えているため、多くの会社の目標・評価管理にフィットする事ができ、評価コメントからスコアリング、評価管理のオペレーションに必要な機能までがオールインワンで、すぐに運用をスタートすることができます。**

**これまでクローズドβを、社員人数20名のスタートアップから500名の上場企業まで、数十社に導入していただきました。これまでの導入企業のうち95%程はインターネット関連企業で、今後もネット企業中心に導入が進んでいくと予想しています。**(モスキートーン 代表取締役社長 堀浩輝氏)

目標・評価管理ツール『HRBrain』と共に、10億ドル企業(ユニコーン)を目指していく、モスキートーン。そのモスキートーンは、シードラウンドで、ジェネシアベンチャーズとBEENEXTから資金調達を実施した。堀氏によれば、「繁忙期である春」に向けて資金調達を行なったことでギアを上げ、「開発や営業・カスタマーサポートの体制強化に投資をしていきたい」という。

今回の資金調達で注目すべき点は、サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)から独立した田島聡一氏が設立した新ファンド、”ジェネシアベンチャーズ”と、クラウド型労務手続きソフトウェア『SmartHR』やリファラル採用の『Refcome』などHR分野のスタートアップに投資する、”BEENEXT”が投資していることだろう。

**幸い前職時代のこともあり、創業直後からたくさん投資関連のお話をいただき、様々な投資家の方とディスカッションさせていただいてきましたが、プロダクトができて勝ち筋が見えてきて、ペダルを踏むべきタイミングが来るまでは自己資本でやりたいと思っていました。**

**今回、クローズドβの提供を通じて、ユーザーさんのフィードバックを得て改善を繰り返してきたことで、日に日にプロダクトが研ぎ澄まされてきています。しかし、今はまだ夜明け前。これから最初の繁忙期となる春に向けて、ギアを一段も二段も上げてプロダクト・セールス・カスタマーサポートの質とスピード感を上げていきたいと思い、今回資金調達を行いました。**

**どこか尊敬できるところがあって、僕のパーソナリティを理解してくれる。そして一緒に大きな絵を描いて解像度を上げていくことができるような方に出資して頂きたいと考え、今回はジェネシアベンチャーズとBEENEXTに投資していただきました。調達してからが本当の勝負です。**

**ジェネシアベンチャーズは、元CAV代表の田島さんが独立して設立された新しいファンド、BEENEXTの前田ヒロさんとは起業後につながりができました。お二人とも経験が豊富で視座が高い。事業や組織に対しても新たな気付きや共感するポイントが多く、大変心強く思っています。ぜひ期待に応えていきたいです。**(モスキートーン 代表取締役社長 堀浩輝氏)

今回の資金調達について、投資家である、Genesia Venture Fundの田島聡一氏とBEENEXT前田ヒロ氏に伺った。

##### ○ ジェネシアベンチャーズ 代表取締役社長 田島聡一氏

**人事評価は、企業にとって極めて重要な業務であるにも関わらず、マネジメントする人数が増えてくると業務が煩雑、且つ質を維持するのが非常に大変になります。入り口は業務プロセスの最適化から入り、中長期では集約したデータを活用した大きなフィールドをしっかり見通して、緻密に事業を推進している堀さんに強く投資したいと感じました。**

##### ○ BEENEXT マネージングパートナー 前田ヒロ氏

**目標設定や人事評価は会社を経営する上で手を抜いてはいけないとても重要な事です。しかし、時間がかかってしまっていたり、設定した目標の進捗が日々追跡されていなかったりで多くの経営者やマネージャーを悩ませている。HRBrainはこの業務を大きく効率化し、より効果的な経営やマネージメントができるようになります。堀さんが世の中の企業をより強くしていきたい思いとそのやり方に、僕は強く共感し、今回出資させていただくことになりました。**

HR分野No.1、そして、10億ドルのユニコーン企業という大きな絵を描き、ジェネシアベンチャーズとBEENEXTという強力な投資家と共に、その解像度を鮮明に上げていこうとする、モスキートーン。最後に、堀氏は、今後の展望について、次のように熱く語ってくれた。

**まずは、とにかくカスタマーサポートの質を重視しながら、100社への本導入を目指します。HRBrainは、従業員数のテーブルに応じた従量課金ですが、2017年度は導入企業のうち80%くらいは、社員が30名〜500名くらいのインターネット関連企業を中心に利用していただくことを想定しています。**

**第1フェーズとして、従業員の目標や評価管理サービスといえば、モスキートーンのHRBrainだと言われれるようになるのが目標です。**

**第2フェーズでは、蓄積された人材データを元に戦略的な意思決定をアシストしていくこと。使えば使うほど経営にインパクトを与えてくれる手放せないサービスに進化していきます。**(モスキートーン 代表取締役社長 堀浩輝氏)

人事評価管理クラウド『HRBrain』

株式会社モスキートーン