メルカリ新社長・小泉氏が語る、グローバルで勝つ「強い組織」の作り方

世界で事業を展開する組織に必要な条件とは何か、日本が誇るベンチャー企業メルカリが挑む、グローバルで勝つための強い組織作りとはどのようなものか。その真相を、小泉社長に聞いた。

設立から4年、日米合計6500万ダウンロード、月間の流通額は国内だけで100億円を超えているC2Cフリマアプリ「メルカリ」。未上場ながらもこれまでに約126億円もの資金調達を行なっており、その成長ぶりに国内外が注目されている。

こうした中、今年4月に驚きの人事を発表した。創業者の山田進太郎氏が代表取締役会長兼CEOに就任し、取締役である小泉文明氏が取締役社長兼COOに就任したのだ。その理由を、小泉社長は「グローバルと国内、それぞれフォーカスすることで、さらなる成長を目指す」ためと語る。

世界で事業を展開する組織に必要な条件とは何か、日本が誇るベンチャー企業メルカリが挑む、グローバルで勝つための強い組織作りとはどのようなものか。その真相を、小泉社長に聞いた。

グローバル企業にふさわしい組織作りとは何か。日本企業が海外へ進出すると、まずビザの問題に直面した後採用になると、国籍、人種、思想など様々なバックグラウンドを持つ人々を雇用する際には、労働そのものに対する考え方や制度のギャップに苦しむ場合も多いだろう。

**目標設定でいうと、メルカリでは、日本で伝統的なMBO(Management By Objectives)ではなく海外のネット企業で使われるOKR(Objective and Key Result)という手法を用いて評価しています。OKRは数値目標に対しての達成度を判断するので、誰がみてもわかりやすい、透明性の高い評価軸を使うことでメジャラブルになり、優先度を決めて取り組めます。グローバルで勝つためにも、透明性を失わずに優先順位を明瞭化することが重要だと考えています。**(小泉氏)

現在メルカリは、日本国内拠点で約430名、米国拠点で約100名、英国拠点で約20名、計550名が在籍する。

**国の違いを意識せず、同じ目標をもって、同じバリュー(行動規範)をもって行動しています。もともとメルカリは、世界で事業を展開することを前提に組織を作ってきました。日本企業ならではの良さと、海外現地拠点ならではの良さを組み合わせることで、組織としての完成度を高めていきたいと思っています。**(小泉氏)

メルカリでは、すべての拠点で横断的に、「Go Bold(大胆にやろう)」「All for One(すべては成功のために)」「Be Professional(プロフェッショナルであれ)」の3つのバリューに対して評価し、目標設定にはGoogleなどで導入されるOKRを導入している。

**バリューは、事業がサバイブして成功する姿から逆算して決めました。バリューにこの事業で勝つためのすべてがあります。バリューにしても人事制度にしても、組織を作る上で事業を無視して想いだけで進めると、組織と事業の関係性がチグハグしてしまうと思うんです。もちろんバリューを作っても、何もせずにそのまま放っておくと、浸透させることはできません。社員がバリューを口にし、それを習慣化づけるために、バリューの見える化が必要です。メルカリでは、会議室の名前に「Bold」などの名前をつけていたり、会議室の名前をつなげるとミッションになるように工夫したり、Tシャツやステッカーなど社内のグッズにバリューを記すようにしています。見える化したり言葉に出すこと、言霊にすることが、強い組織を作るためには大事だと思います。**(小泉氏)