フォード、2021年までに「完全自動運転車」を実現…バイドゥと共にVelodyne LiDARへ約150億円を出資

米 自動車大手フォード(Ford Motor)は、2021年までに「完全自動運転車」を数千台提供することを発表した。さらに、米国・カリフォルニア州モーガンヒルを拠点に、自動運転車用の主要技術を開発するVelodyne LiDARは、フォードとバイドゥから総額1億5,000万ドル(約150億円)の資金調達を実施したことを明らかにした。

5年後の2021年、ドライバーも必要としない「完全自動運転車」の未来がやってくる。

米 自動車大手フォード(Ford Motor)は、8月16日、2021年までに「完全自動運転車」を数千台提供することを発表した。まず、カーシェアリングサービスや配車サービス向けに業務用として販売し、その後一般消費者向けにも販売する計画。

フォードでは、「完全自動運転車」の未来を築き上げるために、開発拠点の人員を倍増、来年には公道での自動運転試験自動車を90万台まで増加させて開発を進め、さらに米国・シリコンバレーを中心とするスタートアップ4社(Velodyne LiDAR、SAIPS、Nirenberg Neuroscience、Civil Maps)にも投資することも明らかにした。

##### 参考記事

* **米国のロボットカー向け3次元マップ開発ベンチャーCivil Maps、Ford MotorとStartXなどからシードで約7億円を資金調達**

今回フォードが出資した企業の中で、中国検索エンジン大手バイドゥ(百度、Baidu)も投資したスタートアップがある。それが、Velodyne LiDARだ。

米国・カリフォルニア州モーガンヒルを拠点に、自動運転車用の主要技術を開発するVelodyne LiDARは、8月16日、フォードとバイドゥから総額1億5,000万ドル(約150億円)の資金調達を実施した、と発表した。

Velodyneは、自動運転車の「目・視覚」となる、全方位レーザーLiDARセンサーの世界大手企業。

VelodyneのLiDARセンサーは、独自に開発した多点レーザー送受信センサーを内蔵し、全方位を高速でスキャンし、360°全周のリアルタイム3Dイメージを提供する。

また、三次元多点マッピングとイメージ処理技術で様々なアプリケーションに対応しているのも魅力のひとつ。ユニットは車載や自動運転の搭載に対応しており、GPSと連動したシステム構築に加え、屋内外でも使用できる。さらに、カスタマイズにも柔軟に対応しており、アプリケーションへの組み込みも可能。

現在、フォードでは、自動運転技術の試験自動車にVelodyneのLiDARセンサーを利用している。一方、バイドゥでは、中国での自動運転車開発ではBMWと提携し、自動運転車の試験走行を米国で年内に開始する予定で、自動運転車の分野に注力している。

今回の資金調達によって、Velodyneは、デザインと性能を改良し、生産を拡大し、自動運転とADASアプリケーションの大規模導入の加速を進めることで、自動車業界の歴史に残る、自動運転という新たなイノベーションを巻き起こしていきたい考えだ。