バリュエーション約500億円でユニコーン入り目前!低所得者向けローン『LendUp』、今年だけで累計200億円を資金調達

米国・サンフランシスコのフィンテックスタートアップLendUpは、8月22日、シリーズCで4,750万ドル(約48億円)の資金調達を実施した、と発表した。今回のバリュエーションは5億ドル(約500億円)。LendUpは、今年だけで約2億ドル(約200億円)の資金調達を実施している。

低所得者向け融資サービス『LendUp』が新たに資金調達を実施し、競合の多い「与信」「融資」の分野でさらなる飛躍を目指す。

### 低所得者向け融資サービス『LendUp』がシリーズCで資金調達

米国・サンフランシスコのフィンテックスタートアップLendUpは、8月22日、シリーズCで4,750万ドル(約48億円)の資金調達を実施した、と発表した。

### バリュエーションは500億円か

一部報道によれば、今回のラウンドで、LendUpのバリュエーションは5億ドル(約500億円)。

### YコンビネーターやGVらが投資

今回の資金調達は、Yコンビネーターがリードで、GV(旧Google Ventures)、Thomvest Ventures、QED Investors、Data Collective、Susa Ventures、Radicle Impact、Bronze Investments、SV Angelが参加した。

今回の資金調達で注目なのは、既存投資家でもあるYコンビネーターとGVが追加投資している点だ。

Yコンビネーターといえば、毎年冬と夏の2回バッチを運営しており、創業まもないシードラウンドに投資するイメージを持つかもしれないが、Yコンビネーターではバッチ卒業生の成長に合わせて、レイターステージに投資するファンドを持っている。今回の資金調達で、YコンビネーターのAli Rowghani氏が社外取締役に就任する。

GVは、2012年のシードラウンドでLendUpに初めて投資して以来、シリーズA、そして今回のシリーズBで追加投資を続けている。

その一方で、今年初めに、LendUpは、グーグルから過度な広告表示を問題視され、広告規制されていた。そのため、GVは、グーグルの投資部隊のベンチャーキャピタルであることから、次のラウンド以降で資金調達に参加するか否かは注目が集まっていた。

今回GVが投資したことを考えると、LendUpの実力を高く評価されていることが伺える。

### 今年に入って200億円を資金調達

また、LendUpは、今年に入ってから積極的に資金調達活動を進めており、今年だけで約2億ドル(約200億円)の資金調達を実施している。

今年に入ってから資金調達を実施した「与信」「融資」分野の競合他社を見てみると、AffirmとFinalなどがある。

Affirmは、PayPalの創業者Max Levchin氏が2013年に設立した、消費者ローンを展開するフィンテックスタートアップ。

Finalは、カード詐欺などを未然に防止するために、通常のクレジットカードと同様にチップとPINコードが搭載し、カード利用のたびに新しいカードナンバーを作り出して番号を使い捨てできるカードを提供する。

### 『LendUp』は、Yコンビネーター「YC W12」の出身者

LendUpは、2012年冬、Yコンビネーターのバッチ「YC W12」に出場したフィンテックスタートアップ。

LendUpでは、低所得者向けインスタントローンサービスを提供する。クレジット・スコアが低く、銀行でローンを申し込むことができない低所得者人に対して、独自のスコアリングモデルを活用し低金利で融資を受けられる。具体的に、LendUpのユーザーは、一般的には300ドル〜1,000ドル(約3万円〜10万円)を年率19%〜29%で借りられるような人たちとのこと。

LendUpでは、スマートアプリとも連携している。そのため、ユーザーはいつでもどこでもスマートフォンからすぐに残高の確認ができたり、自分の 財務状況を確認できる。

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さらに、LendUpは、金融教育を行っており、債務者の知識と信用度を向上させ、財政的にも自立できるようにサポートしている。

最近では、ゴールドマンサックスのような金融大手がLendUpに注目。それゆえ、LendUpでは、クレジット・スコアが高い人にもサービスを開始できるように、新たな戦略も立てている。

今回の資金調達によって、LendUpは、さらなる事業拡大を目指していきたい考えだ。