ストライプによるM&Aを発表した、ママ向けベビー・キッズのアパレルEC「smarby」…スマービー代表遠藤氏が語る、M&Aと今後の展望

子育て中のママ向けにベビー・キッズのアパレルEC「smarby」を運営するスマービーは、衣料品大手のストライプインターナショナルのグループ傘下に入ることを発表。今回、Pedia Newsでは、スマービー社代表取締役の遠藤崇史氏に、ストライプインターナショナルグループ入りを決めた経緯と今後の展望について伺った。

いま、企業から高い関心が寄せられる ”ママ市場”。家庭のお財布を握るママは、マスメディアよりもインターネットでの口コミに影響を受ける。そのママ市場の中でも、特に注目なのが ”ベビー・こども服のEC市場”。

矢野経済研究所によれば、国内の”ベビー・こども服市場”は2015年時点で前年比99.5%の9,180億円となり、わずかではあるが減少傾向にある。消費税による個人消費の停滞、中でも中間層の消費が減少するなどが買い控えに影響しているものと見られ、少子化による市場規模の縮小を予測される。全体の市場規模が縮小する一方、。働く母親の増加などで通信販売チャネルの利便性の高さが支持されて ”ベビー・こども服のEC市場” は好調。大手インターネットモールへの出店だけでなく、自社サイトを立ち上げる企業やブランドも相次いでおり、今後も販売チャネルとしてECの役割の拡大されることが期待される。

子育て中のママ向けにベビー・キッズのアパレルEC「smarby」を運営するスマービーは、衣料品大手のストライプインターナショナルのグループ傘下に入ることを発表。

今回、Pedia Newsでは、スマービー社代表取締役の遠藤崇史氏に、ストライプインターナショナルグループ入りを決めた経緯と今後の展望について伺った。

ストライプインターナショナルは、女優・宮﨑あおいのCMが話題となった人気婦人服ブランド「earth music&ecology」を始め、ハンドクリームや化粧ポーチなどを扱っている「Maison de FLEUR」、厳選した野菜やフルーツなどを使用したアイスクリームショップ「BLOCK natural ice cream」などのブランドを展開するとともに、自社通販サイト「STRIPE CLUB」、定額で借り放題の新品ファッションレンタルアプリ「mechakari」などを運営し、アパレルだけにとどまらず、ライフスタイルとテクノロジーの領域で選択と集中をしながらハイブリッドに事業展開する。

スマービーは、2014年5月、遠藤崇史氏によって設立された会社。同年11月より、子育て中のママ向けにベビー・キッズのアパレルEC「smarby」を運営。スマービーには、現在約20名のメンバーが関わる。

「smarby」は、もともとスマービー社代表の遠藤氏自身に子供が生まれたことで価値観が変わった原体験やママ・子供向けのサービスを手掛けたいという強い想いから生まれた。

「smarby」とは、子育て中のママをターゲットに、ブランド子ども服やベビー服、雑貨など、幅広い子ども向けアイテムを販売する会員制のセールサイト及びアプリ。フラッシュセール(期間限定で特典付きの商品を販売する方式)の仕組みにより、定価の20~80%オフの限定セールを毎日実施。子育てで忙しいママが、便利に、そしてお得に買い物を楽しむことができる。これにより、子育て中のママにとって子育てが楽しくなるようなサービスを提供することで、もっと子育てが楽しくなる社会・文化を築き、日本中が子供の笑顔で溢れる未来を実現することを目指す。

リリースから2年を迎えたいま、「smarby」は会員数20万人以上にまで成長している。まさに、これからさらなる成長を遂げようとする中、なぜ、このタイミングでM&Aという意思決定をしたのだろうか。

**当初は資金調達に向け、VC(ベンチャーキャピタル)と事業会社の両者にご相談していました。”シナジーがある”事業会社に出資していただきたいと考えていた中で、数社からM&Aのご提案をいただきました。**

**直前まで資金調達をするか、M&Aをするか、ずっと悩んでいたのですが今回のM&Aにあたり、スマービーのアドバイザーでもある、元クックパッドの山岸さんにもご相談させていただきました。山岸さんからは「どれだけ事業を伸ばせるかという点でファイナンスかM&Aかを考えるべきだ」というアドバイスをいただきました。その言葉が一番心に刺さって、事業シナジー、カルチャーフィット、親会社の経営陣のコミットなどを考えた時に、ストライプグループの傘下に入るのが一番伸びる選択肢だと思いました。**

**今回のM&Aにあたり、ストライプのメンバーとお話をしていて、僕らのメンバーと “フィット感” があると感じたと共に、ストライプの石川社長とお話して、「この人と一緒にできれば、会社も事業も絶対にもっと良くできる」と感じました。**(スマービー 代表取締役 遠藤崇史氏)

ストライプは、ユニクロのような大型店ではなく、在庫を絞った小型店でトレンドの服を次から次へと回転する独自戦略で、幅広い女性客を掴んできた。その成長を支えるのは、石川社長(ストライプ代表 石川康晴氏)の大胆な経営判断と、それを柔軟かつスピーディーに実行する組織力だ。

石川氏は、1970年岡山県生まれ。生まれ育ち、起業した街、岡山への愛情が人一倍強い経営者だ。石川氏は、1994年に23歳で4坪のセレクトショップを岡山市内に開業。1999年には「earth music&ecology」1号店をオープンし、現在はグループで28ブランドを展開。毎年100店舗以上を出店する急激なスピードで成長を遂げ、現在グループ売上は1100億円を超える。また、アパレルブランドの展開に加えて、アイスクリームショップ「BLOCK natural ice cream」、日常着のレンタルサービス「mechakari」も展開。2010年のearth music&ecologyの初回テレビCMに12億円を費やすなど、大胆な経営判断と共に、ブランド力と業績を伸ばし、急激な成長を遂げてきた。

**石川社長との出会いは、GMO VenturePartners](http://www.gmo-vp.com/){: target=”_blank”}のデイビットが[バスケット(Basket)の松村さんを紹介してくれて、松村さんから石川社長に繋いでいただきました。バスケットは、2015年にストライプグループ入りしています。松村さんがいたからこそ、M&A後、買収されたスタートアップにとってストライプがどのような環境なのか、先輩起業家としてのアドバイスを伺うことができました。先にM&Aを発表していたスタートアップの社長が生き生きとして、経営と事業に集中しているというのは、ひとつ大きな安心感にもなりました。**

**石川社長は、強い意志と冷静さのバランスが素晴らしくて、やると決めたことは最速でやりきる方、と感じています。今回のM&Aも石川さんと会ってから、短期間でクロージングしました。会社として重要な意思決定を、圧倒的なスピード感で決定して実行できるのは、本当にカッコイイ。石川社長の経営者としての凄みを感じましたし、ストライプの組織力の高さを感じました。ストライプの本当の凄さは、トップの意思決定を現場が同じ熱量で即実行できる組織力だと思います。ストライプでは、スタートアップ以上のスピード感で組織が動いています。**

**僕らは、ストライプという素晴らしい環境にグループ入りできたことで、今まで以上に成長を加速していくことができると明確に感じています。「ストライプのリソースをフル活用し、いかに事業をスピーディーに伸ばせるか」それが当面の目標です。将来的には、売上を今の10倍、20倍、100倍と伸ばしていくと共に、今のベビー・キッズのアパレルECだけではなく、ママ向けのサービスを拡大していきたいと思います。**

**僕らは、もともとママ向けのサービスの企業として売上1,000億を目指していました。今後もそのビジョンは変えずに、ストライプグループの一員として最速で事業を拡大し、大きな成長を遂げていきたいと思います。**(スマービー 代表取締役 遠藤崇史氏)

ベビー・キッズのアパレルEC「smarby」

ストライプインターナショナル