スタートアップ界の異端児!産業機器 x IT x SmalltalkのSORABITO株式会社…人材採用のプロ・高野秀敏氏が厳選「いま最も旬なベンチャー」

Pedia Newsでは、ベンチャー・スタートアップ業界で人材採用のプロ・高野秀敏氏とSORABITO株式会社の代表取締役社長・青木隆幸氏、CTO(最高技術責任者)・吉田翔氏の対談をお送りする。

### 人材採用のプロ・高野氏が厳選!「いま最も旬なベンチャー」

ベンチャー転職求人の専門エージェント株式会社キープレイヤーズの代表取締役である高野秀敏氏が「いま最も旬なベンチャー/スタートアップ」として注目する、SORABITO株式会社。

Pedia Newsでは、ベンチャー・スタートアップ業界で人材採用のプロ・高野秀敏氏とSORABITO株式会社の代表取締役社長・青木隆幸氏、CTO(最高技術責任者)・吉田翔氏の対談をお送りする。

**株式会社キープレイヤーズ 代表取締役 高野秀敏氏(写真 左)**

新卒でインテリジェンスに入社。2005年1月に株式会社キープレイヤーズを創業。モバイルやインターネット業界向けの人材紹介や採用のコンサルティングを行うなど、転職や採用のノウハウを持つ。

**SORABITO株式会社 代表取締役社長 青木隆幸氏(写真 中央)**

1985年生まれ。2011年早稲田大学大学院卒業。その後、在学中から企画していた建機・農機のインターネット買取事業を設立。2014年SORABITO株式会社設立、代表取締役就任。2015年EY Entrepreneur Of The Year Japan ファイナリスト選出。

**SORABITO株式会社 CTO(最高技術責任者) 吉田翔氏(写真 右)**

1986年生まれ。 2010年 中部大学大学院修了。Sierで主に通信系基幹システム等の開発に従事。その後、IT業界向け開発ではない業界を探し、現SORABITO株式会社青木と地方でシステム開発、建設機械業界で買取サービスを行う。SORABITO株式会社設立メンバー兼CTO。

### 「世界中の明日をつくる」

「世界中の明日をつくる」それがSORABITO株式会社の想いだ。SORABITOは、働く機械の国際オンライン取引所『ALLSTOCKER』を運営する。

『ALLSTOCKER』は、建設機械や農業機械を中心とした産業機械の取引ができる業界唯一の中古産業機器のグローバルマーケットプレイス。メガバンク等との連携により実現した独自の決済機能、売り手の保管場所からDoor-to-Doorで世界中に機械を運送する物流機能、全国統一鑑定基準に基づき出張鑑定をする鑑定機能を一括で提供することで、これまで年に数回の限られた機会でしか売買取引ができなかった上、タイムリーなマッチングが起こりづらかった産業機械流通の効率化を実現する。

### 茅場町スタートアップ「SORABITO」

**高野秀敏氏(以下、高野氏)**:**茅場町にあるスタートアップはSORABITOしかない**ですよね。東京に出てくるときに、なぜ茅場町に決めたのですか?

**青木隆幸氏(以下、青木氏)**:SORABITOは、**もともと愛知県・名古屋にありましたが、東京に出てくるときに、日本橋を中心とした所が良いと思って、ここ茅場町に拠点を設けることを決めました。**

茅場町に決めた理由は、①昔から金融街で歴史的な街なので、場所に対する信用力が高いですし、②海外に出張に行く時も便利ですし、③証券取引所があるので、僕の中で茅場町は証券取引所の中心地というイメージがあって、僕たちも世界をまたにかけたグローバル取引所をつくりたいという想いがあり、④さらに家賃も安かったからです。

**高野氏**:**SORABITOの良いところは、ベンチャーの中でも、あらゆることが違うことだと思います。**オフィスの場所もあえて茅場町ですし、事業内容自体も中古産業機器×ITですし、違いが明確にありますよね。

5月に総額5億円の資金調達を実施し(参考記事:中古産業機械グローバルマーケットプレイス「ALLSTOCKER」、総額約5億円を資金調達)、まさにこれから大勝負をかけて行くと思いますが、手応えはいかがですか?

**青木氏**:資金調達以降、**興味をもって話しかけてくれる企業の方々、特に大手の企業の方々が増えましたね。**これまで会えなかった企業の方々とも直接お話ができたり、会いに行きやすくなったことは大きいです。特に商社の方々は、これまでも応援してくださっていましたが、今回の調達を機に、より大きく力を込めて応援してくださるようになりました。

**高野氏**:いまSORABITOには何名いらっしゃいますか?

**青木氏**:つい先日1名ジョインして、いま正社員で17名です。全体としては、業界の専門家の方々が多くて、平均年齢は30歳代中盤くらいですね。

**吉田氏(以下、吉田氏)**:そのうち開発は7名ですね。9月に新しく1名ジョインしますが、そのメンバーは社内のエンジニアが紹介してくれた方で、スキルもモチベーションも高くて優秀な方です。

僕らは、事業でも開発でもベテランの方を好んで採用しています。エンジニアの中には、未踏のスーパークリエータやRubyコミッターの方などがいます。**「師匠と弟子でタッグを組む」ベテランと若手を組み合わせて新しいものを作っていく形でビジネスサイドもエンジニアサイドも進めています。**

**高野氏**:SORABITOには本当にすごい経歴の方々が集まっていますよね。みなさん、どのようなところに魅力を感じていらっしゃいますか?

**吉田氏**:もともとの繋がりがあった所もありますが、**事業的にも技術的にも開発スタイル的にもこれまでとは異なる新しさがあって、新しいものに挑戦できるところが大きい**ですね。**「SORABITOなら、本当にこれまでになかった新しいものに挑戦できる」**それが腕に自信のある方々にとっては、魅力のひとつであるようです。

SORABITOの事業は、これまでにない新しいサービスで、これから世の中に出していくものなので、一般的な開発手法や開発言語で実装する必要がないんですね。**新しいサービスだからこそ、いままで技術者向けの良本で登場しているものの、まだ使われていない新しい技術、開発手法や開発言語を使って、本当に良いものかどうかを自分たちで確かめる。**その開発スタイルに魅力を感じて、おもしろさを感じてくださる方が多いです。

また、SORABITOの開発は、内部だけに完結していなくて外部の方々にも協力していただいています。**外部の方と言っても、エンジニアなら誰もが憧れるような素晴らしい方々が、普段は現場でコードを書かないはずなのに、「おもしろそうだから手伝いたい」と率先して協力してくれています。非常に特別な開発な環境だと思いますね。**

**高野氏**:なるほど。事業も技術も開発環境も新しさがある、SORABITOは多くの選択肢が異なっていて、それが良い所なのでしょうね。開発言語もSmalltalk(スモールトーク)というものを使っていますよね?

**吉田氏**:**主機能でSmalltalkを使って、その後ろでRubyやグラフデータベースを使っています。最近新しくErlangにも挑んでいますね。**

Smalltalkは、パソコンの父アラン・ケイが開発した言語で、Smalltalkの開発環境はスティーブ・ジョブズたちによって開発していたMacintoshに大きな影響を与えています。

またSmalltalkは、言語自体もおもしろいですが、いろんな開発言語や開発手法までも変えた言語です。例えば、RubyもObjective-CもSmalltalkの影響を受けている言語ですし、今日の開発手法で当たり前なデザインパターンにも影響を与えています。

**高野氏**:おもしろいですね。SORABITOがSmalltalkを採用した決め手を教えてください。

**吉田氏**:個人的に好きなこともありますが、**Smalltalkはプロトタイプ開発に非常に向いている言語**なんですね。僕らは、新しい事業に挑んでいて、いまの形に至るまでに非常に多くのプロトタイプをつくっています。瞬時にプロトタイプをつくるのにSmalltalkが一番最適でした。

また、新しい言語を勉強することは、いくら優秀なエンジニアでも学習コストがかかって大変ですが、**Smalltalkの場合は最も覚えることが少ない言語**でもあるので、エンジニアの学習コストを考えても一番最適でした。

**高野氏**:PHPからRubyに移り変わって、最近ではScala(スカラー)とGo言語の求人が増えていますよね。なぜ、開発言語は移り変わるのでしょうか。

**吉田氏**:日本の場合、米国でのトレンドの影響を受けやすいところもあるとは思いますが、開発する上で問題点が出てそれを対応する時に見つけた言語に移り変わっているというのが大きいと思います。Scalaへのシフトは、もともとTwitter社がはじめた影響が多かれ少なかれあると思いますね。

**僕らは、新しい事業を世界に向けて作っているので、それを開発するメンバーも一人ひとりがNo.1にならないといけない。**だからこそ、流行りものに飛び込むのではなくて、トレンドに影響されずに、自分たちにとって本当に良いものを選んで良いものを使う。他社に影響を与える技術を使うことで、**「SORABITOが使っているからSmalltalkを使う」**といったような**「言語を伝染させる企業」**になりたいと思っています。

また、Smalltalkは、世界的に見ると、ヨーロッパと南米でホットになっていて、最近ではヨーロッパからSmalltalkに関する本の執筆依頼もいただいています。最近SORABITOの採用では、海外、特にヨーロッパと南米から直接ダイレクトメッセージで「働きたい」とオファーをもらうことが多いですね。

**高野氏**:これは普及したらおもしろいですね。日本でクックパッドがRubyを広めたように、**日本も海外も含めて「SmalltalkといえばSORABITO」**となるとおもしろいですね。

SORABITOを見ていると、ビジネスサイド・管理サイド・開発サイドで大きく三つに分かれていてますよね。エンジニアサイドとビジネスサイド・管理サイドで組織的に気をつけていることはありますか?

**吉田氏**:エンジニアサイドに関して言うと、かなり甘く見てもらっていますね。本来、スタートアップならガツガツしたスタイルが多いと思いますが、SORABITOの場合、ビジネスサイドがエンジニアサイドを理解してくれています。例えば、エンジニアの好きな時間に就業できたり、ビジネスサイドのメンバーもエンジニアのスケジュールを見ながら無理のない範囲内で依頼してくれるなど、**エンジニアの自由度が高くて許容範囲が大きい**と思います。

**青木氏**:吉田もそうですが、**エンジニアサイドもビジネスサイドに歩み寄ってくれていますし、ビジネスサイドもエンジニアサイドに歩み寄っている**ので、柔らかくなっているところはあると思います。

僕もエンジニアに話しかけないわけではありませんが、エンジニアの話は筋が通っているし、こういう風にやりたいと一つ信念を持っているので、僕がこうして欲しいというよりも、エンジニアが自由に発想する方が良いと思っています。うちには、エンジニアだけのコミュニティもあったりするのですが、それは吉田が創業以来つくりあげたものです。吉田とは、創業前から一緒にいますから、エンジニアサイドについては彼を信用して任せていますね。

これからやりたいこともたくさんある中で、エンジニアはなかなか獲得できるものではないと思っていたのですが、吉田をはじめエンジニアサイドのみんながうまく外部の人を巻き込んでいけるような環境をつくっていて、開発は順調に進んでいます。仮に、エンジニアを拘束していたりギュッと縛っていたら、外部と自然に連携できるような環境はできなかったと思います。**外部との連携も想定して、内部の環境を人的にもチーム的にも工夫してつくることで、柔軟性がある開発環境ができた**のだと思います。

**吉田氏**:そうですね。僕らがこれからやりたいことを考えると、**これからも自社で全部完結することはない**と思います。**事業でも開発でもとにかく未知なものと戦っているので、それぞれ波があると思うんです。その波がある時にどれだけ対応できるか。それには、外部との連携は非常に重要です。**もちろん、外部といっても内部のメンバーが一緒に働きたいと思うプロフェッショナルな人たちと働くことを意識しています。

**青木氏**:**人数は少ないけれども、まさにドリームチーム**ですね。実際、エンジニアなら本で読んだことがあるような人たちと一緒に働けるのはおもしろいと思います。

**高野氏**:最後に、今後、より事業が発展していくことで、SORABITOではどのようなチャレンジをしていきたいですか?

**青木氏**:**ビジネスサイドでいうと、僕らの最大のおもしろさは、世界にこれまでなかった仕組みを作ることだと思います。**産業機器の分野は、世界的にも重要な分野でもあるにも関わらず、いまだに建機・重機・農機などをアナログ取引しています。それに対して、僕らは、**みなさんが24時間365日いつでもどこでも自由に手に入りやすくなるような環境を整備したい**と思っています。

また、僕らの事業は、**これから発展していく発展途上国に対してチャレンジできます。**間接的ではありますが、実際にその地域にどのように貢献できたかを見ることができます。**完成した地域ではなく、熱気があって発達の余地がある地域にサービスを提供できる。**そういったところに、ワクワク感とおもしろさがあると思いますね。

**開発サイドでいうと、産業機器はモノを動かすだけではなくて、大量のデータを動かしています。**建機自体も高額な商品な上、運用して収益を上げていくことを考えると、本来不動産と同等の計画が必要だと思っています。**だからこそ、いま産業機器の分野でデータを活用することが重要だと考えています。**

**吉田氏**:エンジニアサイドでいうと、現時点でも十分におもしろいと言ってくれていますが、**これからの醍醐味は世の中を変えることが大きいです。**SORABITOには、新しいサービスを手がけたいメンバーが多いです。その中で、**環境を変えることは、世界を変えることでもあり、それを実感したいメンバーが多い**です。

**産業機器業界は、世の中の発展のために必要なモノであるにもかかわらず、世界的にもそこに関わる人間がどんどん減ってきていている**状況です。だからこそ、**IT、テクノロジーの力を使って、人を拘束せずに自由に動かす、そしてそれに合わせてデータを提供していきたい**と思います。

ー ありがとうございました。

SORABITO株式会社

アジア最大の働く機械のオンラインマーケットプレイス『ALLSTOCKER』