シンガポールのユニコーン企業RazerがVCファンド「zVentures」を新設…ファンド規模30億円でIoT/VR/ロボットに投資

シンガポールのゲームデバイスメーカーRazerは、新ファンド「zVentures」を新設したことを発表した。今回のファンド規模は、3,000万ドル(約30億円)。zVenturesの投資領域は、IoT、VR/AR、ロボット(ドローン含む)など。

シンガポールのゲームデバイスメーカーRazerは、9月13日、新ファンド「zVentures」を新設したことを発表した。今回のファンド規模は、3,000万ドル(約30億円)。

zVenturesの投資領域は、IoT、ソフトウェア・データ解析(ビッグデータ含む)、高度な製造/開発、VR/AR、ロボット(ドローン含む)、アンドロイド向けゲームアプリで、将来的には投資対象を拡大する可能性もある。

zVenturesは、各業界を支える支えるスタートアップを探している。それはひとえに、Razerのエコシステムを拡大させ、各業界でさらなる存在感を示すためだ。

今回のzVentures設立について、RazerのCEOで共同創業者のMin-Liang Tan氏は、以下のように述べている。

zVenturesは、スタートアップによるスタートアップのためのファンドだ。

私たちは、Razerのハードウェア/ソフトウェアの専門的な知見、そして、グローバルな小売網・流通ネットワークをいかし、投資先ポートフォリオのソリューションをRazerコミュニティに共有して新たな価値を提供することに集中します。(Min-Liang Tan氏)

またzVenturesは、投資ステージは、アーリーステージで、1件あたりの投資額は10万ドル〜100万ドル(約1,000万〜1億円)。投資地域は、サンフランシスコとシンガポールに本拠地を持つスタートアップ。

zVenturesでは、現在、すでに投資活動中で、VRやEC、ゲーム関連のスタートアップに投資済み。

Razerが、今回zVenturesを設立した経緯は、大きくふたつある。ひとつは、Razerのコミュニティ支援。もうひとつは、Razerが手がける領域と近いスタートアップを支援することで、マーケティングの側面からファネルとして利用する。

つまり、RazerのzVenturesの戦略は、戦略投資のCVCに近い。例えると、SlackのSlackファンドのように小規模なオペレーションからIntel Capitalのような大規模なオペレーションと類似する。

zVenturesの投資先は、Razerブランドの認知と新しい技術をいかし、Razerのアクティブユーザー数2,000万人の顧客にリーチできる上、Razerのソフトウェア/ハードウェアの専門的知見、Razerの流通ネットワークにアクセスできる。

なお、Razerは、2014年、1億2,500万ドル(約127億円)の資金調達を実施している。投資家には、インテル、アクセル、IDG、テマセクなどが含まれる。現在、Razerのバリュエーションは15億ドル(約1,500億円)以上で、ユニコーン企業だ。