コロプラの米国子会社からスピンアウト、ソーシャルVRゲームに特化したスタートアップ「Subdream Studios」が誕生 総額約1.2億円を資金調達

コロプラの米国子会社からCOLOPL NIからスピンアウトして生まれた「Subdream Studios」が、ジェネシア・ベンチャーズ、ディー・エヌ・エー(DeNA)、と韓国のCognitive Investmentから、シードで総額100万ドル(約1億2000万円)の資金調達を実施した。

2016年のVR元年から急激な進化を続けるVR業界に、新たに挑むベンチャー企業が「Subdream Studios(サブドリームスタジオ)」である。同社は、コロプラの米子会社COLOPL NIにて元代表取締役を務めたジョン・ジーカン(鄭直漢、JIKHAN JUNG)氏が率いる。

アメリカで成功したい、その想いからCOLOPL NIに携わっていたというジーカン氏。ジーカン氏は、エキサイトジャパンでオンラインゲームの開発を経験した後、渡米し、米シリコンバレーでガーラネットを設立。北米初のアイテム課金系のオンラインゲームポータル『G‐Potato』を立ち上げ、2013年に韓国Webzenに売却。その後は、米モバイルゲーム大手KabamでExecutive Producerを経て、コロプラの米子会社COLOPL NIの代表取締役に就任した。しかし、スタートアップの本場シリコンバレーにおいて、あくまでも子会社として活動するには限界があったと振り返る。

**シリコンバレーには世界中から優秀な人材が集まる。ただ、日本に本社をもつ米国子会社という立場上、あくまでも重要な意思決定は日本で行われており、いくら自分がオーナーシップをもって取り組んでも、社員全員にオーナーシップを分配できなかった。それならば、独立して一人ひとりがオーナーシップをもてる会社をつくった方が良い結果を期待できるのではないか、そう思ってSubdream Studiosを創業した。**(ジーカン氏)

事実上COLOPL NIからスピンアウトして生まれた、Subdream Studios。チームには、COLOPL NIでVR初のマルチプレイスポーツゲーム『Cyberpong VR』などを開発した、選りすぐりの優秀なメンバーが集まる。

**Subdream Studiosには、COLOPL NIの中でも活躍していた4名が創業メンバーとして参画する。さらに、数々のVRスタートアップを輩出してきた、スタンフォード大学のVRサークルに所属する学生(1年生・19歳)がインターンとしてジョインしており、総勢5名でVRゲームを開発している。**(ジーカン氏)

こうした中、同社は、シードで総額100万ドル(約1億2000万円)の資金調達を実施した。今回のラウンドには、サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)から独立した田島聡一氏が設立したジェネシア・ベンチャーズ、ディー・エヌ・エー(DeNA)、と韓国のCognitive Investmentが参加した。ジーカン氏によれば、米国からも1社出資が決まっているという。

**もともと、日本・韓国・アメリカの3地域にて、ベンチャーキャピタル(VC)とゲーム会社、ハードウェア会社から資金調達したいと考えていた。投資家の方々には、資金の提供だけではなく、投資家の方々がそれぞれもつアセットを提供してもらうことで、一緒に事業を伸ばしていきたい。**(ジーカン氏)

今回の資金調達によって、VRゲーム事業の開発を加速させていきたい考えだ。2017年4月には、同社初となるVRゲーム『Kingdom Watcher』のリリースを予定。

**私たちは、少人数精鋭のチームでとにかく開発スピードが速い。現状1ゲームタイトルを、約3ヶ月間かけて2〜3人のグループで開発している。4月には、複数人であそべるマルチプレイを搭載したFPSゲーム『Kingdom Watcher』をリリース予定。VR市場は、まだ立ち上がりはじめたばかりの黎明期であり、短いサイクルで市場環境が大きく変わってきている。短期間でスピーディーにつくらないと、マーケットに合うものを提供できない。今後は、開発力を活かしながら、マルチプレイできるソーシャルVRゲームに特化してサービスを提供していきたい。**(ジーカン氏)